スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホームのソースを表示

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{{Infobox film
| 作品名 = スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム
| 原題 = Spider-Man: No Way Home
| 画像 = 
| 監督 = [[ジョン・ワッツ]]
| 製作 = [[ケヴィン・ファイギ]]<br />[[エイミー・パスカル]]
| 脚本 = [[クリス・マッケナ]]<br />{{仮リンク|エリック・ソマーズ|en|Erik Sommers}}
| 原作 = [[スタン・リー]]<br />[[スティーヴ・ディッコ]]<br />『[[スパイダーマン]]』
| 出演者 = [[トム・ホランド (俳優)|トム・ホランド]]<br />[[ゼンデイヤ]]<br />[[ベネディクト・カンバーバッチ]]<br />[[ジェイコブ・バタロン]]<br />[[ジョン・ファヴロー]]<br />[[ジェイミー・フォックス]]<br />[[ウィレム・デフォー]]<br />[[アルフレッド・モリーナ]]<br />[[トーマス・ヘイデン・チャーチ]]<br />[[リス・エヴァンス]]<br />[[ベネディクト・ウォン]]<br />[[トニー・レヴォロリ]]<br />[[マリサ・トメイ]]<br />[[J・K・シモンズ]]<br />[[アンドリュー・ガーフィールド]]<br />[[トビー・マグワイア]]
| 音楽 = [[マイケル・ジアッチーノ]]
| 主題歌 = [[SixTONES]]<br />「[[CITY (SixTONESのアルバム)|Rosy]]」（日本語吹替版）
| 撮影 = [[シェイマス・マクガーヴェイ]]
| 編集 = 
| 製作会社 = [[コロンビア ピクチャーズ]]<br />[[マーベル・スタジオ]]<br />パスカル・ピクチャーズ
| 配給 = {{flagicon|USA}} [[ソニー・ピクチャーズ モーション ピクチャー グループ#ソニー・ピクチャーズ リリーシング|ソニー・ピクチャーズ リリーシング]]<br />{{flagicon|JPN}} [[ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント (日本)|ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント]]
| 公開 = {{flagicon|USA}} 2021年12月17日<br />{{flagicon|JPN}} 2022年1月7日
| 上映時間 = 148分
| 製作国 = {{USA}}
| 言語 = 英語
| 製作費 = $200,000,000<ref>{{Cite The Numbers|id=Spider-Man-No-Way-Home-(2021)|title=Spider-Man: No Way Home|publisher_hide=1|language=en|accessdate=2022-08-27}}</ref>
| 興行収入 = {{flagicon|USA}}{{flagicon|CAN}} $804,793,477<ref name="boxofficemojo">{{Cite BOM|id=10872600|title=Spider-Man: No Way Home|publisher_hide=1|language=en|accessdate=2022-08-27}}</ref><br />{{flagicon|World}} $1,901,232,550{{R|boxofficemojo}}<br />{{Flagicon|JPN}} 42億5000万円<ref>『キネマ旬報』2023年3月下旬特別号 p.36</ref>
| 前作 = '''MCU'''<br />[[エターナルズ (映画)|エターナルズ]]（2021年）<hr />'''スパイダーマン'''<br />[[スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム]]（2019年）
| 次作 = '''MCU'''<br />[[ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス]]（2022年）<hr />'''スパイダーマン'''<br />''Spider-Man 4''
}}
『'''スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム'''』（原題: ''Spider-Man: No Way Home''）は、[[マーベル・コミック]]の[[スーパーヒーロー]]『[[スパイダーマン]]』をベースとした、[[2021年の映画|2021年]]の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ合衆国]]の[[スーパーヒーロー映画]]。監督は[[ジョン・ワッツ]]、脚本は[[クリス・マッケナ]]、{{仮リンク|エリック・ソマーズ|en|Erik Sommers}}、出演は[[トム・ホランド (俳優)|トム・ホランド]]、[[ゼンデイヤ]]、[[ベネディクト・カンバーバッチ]]、[[ジェイコブ・バタロン]]ら。

[[コロンビア ピクチャーズ]]と[[マーベル・スタジオ]]が共同で製作し、[[ソニー・ピクチャーズ モーション ピクチャー グループ#ソニー・ピクチャーズ リリーシング|ソニー・ピクチャーズ リリーシング]]が配給する。『[[スパイダーマン:ホームカミング]]』（2017年）、『[[スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム]]』（2019年）に次ぐシリーズ3作目であり、「[[マーベル・シネマティック・ユニバース]]」（MCU）の27作目である。

== ストーリー ==
[[スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム]]の直後。クエンティン・ベック/ミステリオの策略で正体を明かされてしまった'''ピーター・パーカー/スパイダーマン'''。ミステリオ殺害の容疑をかけられたピーターは、ダメージ・コントロール局に拘束され、親友のネッド、恋人のMJ、そしてメイおばさんまでもが尋問を受けてしまう。盲目の弁護士'''マット・マードック'''の尽力で不起訴となるものの、社会におけるスパイダーマンの評価は二分されてしまう。そのあおりを受け、ピーターだけでなく無関係のMJとネッドが受験したMIT（マサチューセッツ工科大学）を不当な理由で不合格とされてしまった。

追い詰められたピーターは、かつて宇宙の命運をかけて共に戦った'''スティーブン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ'''に助けを求める。時間を司るタイム・ストーンを失ったストレンジが提案したのは、全ての人々からピーターの正体を忘れさせる呪文の行使であった。しかし、詠唱の途中でピーターが邪魔をしてしまったために呪文は失敗に終わり、ストレンジはMITに掛け合うこともせずに助けを求めてきたピーターを叱責する。

魔術に頼らずに状況の改善を図ったピーターは橋の中央でMIT副学長を発見して説得を試みるも、その最中に謎のアームを装備した男の襲撃を受ける。執拗にスパイダーマンを攻撃する'''オットー・オクタビアス/ドクター・オクトパス'''は、アイアンスパイダースーツからナノマシンを奪って自身のアームと結合させ、スパイダーマンを追い詰める。しかしナノマシンを奪ったことが仇となってアームの主導権を奪われ、戦闘はスパイダーマンの勝利に終わる。その直後、パンプキンボムの爆発と共にグライダーに乗った緑色の男、'''ノーマン・オズボーン/グリーン・ゴブリン'''が姿を現す。呆気にとられるピーターだったが、直後にストレンジの魔術でサンクタムに転移する。ストレンジによれば、すでに捕らえられていた'''カート・コナーズ/リザード'''も含め、魔術の失敗によって「ピーターがスパイダーマンだと知る者達を、他の並行世界から呼び寄せてしまった」のだという。こうして、ピーターはMJ、ネッドと共に、他に呼び寄せられた訪問者たちを捕縛し元の世界に帰すための戦いに挑む。

ノーマンの追跡中、電気を自在に操る'''マックス・ディロン/エレクトロ'''を発見、彼との戦闘中に現れた全身が砂で出来た'''フリント・マルコ/サンドマン'''も含め、捕縛に成功。さらに本来の人格を取り戻したノーマンがメイを通じてピーターに接触、サンクタムへと移送される。ストレンジが呪文を逆転させて彼らをそれぞれのユニバースに戻すよう準備をする中でピーターは、彼ら全員が「それぞれの世界のスパイダーマンと戦い、死亡する」{{Efn2|ただしスパイダーマン3に登場するサンドマン、アメイジング・スパイダーマンに登場するリザードは劇中で死亡する描写はなく、その後スパイダーマンと戦い死亡したのかは不明。}}運命にあることを知る。ピーターは彼らを救うために、彼らの力を失わせ、善人に戻してから元の世界に戻すことを提案するが、ストレンジは運命を変えることはできないと拒否する。ストレンジと対立したピーターは、呪文を逆転させるための装置を奪って逃走。追跡するストレンジと戦闘となる。ミラー・ディメンションでの戦闘をストレンジに有利に進められるピーターだったが、数学を駆使した策略で見事ストレンジを捕らえることに成功。ストレンジをグランドキャニオンに閉じ込め、彼から奪った装置とスリング・リングをMJとネッドに託し、ピーターは訪問者たちの治療に専念する。

訪問者たちを治療すべくメイと共にハッピーのアパートを訪れたピーター。ノーマンの助力もあってオクトパスのアームの制御チップを作り直して彼の狂気を取り払い、本来のオクタビアスに戻す事に成功するが、エレクトロの治療の途中でゴブリンの人格がノーマンを支配してしまう。ゴブリンの言葉で反旗を翻したエレクトロはオクタビアスを撃破しアーク・リアクターを奪って逃走。更に全く知らない世界に対して徐々に不信感を募らせ、この場にいても自分にはメリットが無いと感じたサンドマンと最初からピーター達を信用していなかったリザードまで逃亡してしまう。必死にメイを逃がそうとするピーターだったが、ゴブリンとの死闘の末、メイを失ってしまう。死の直前のメイから「'''[[大いなる力には、大いなる責任が伴う]]'''」と伝えられたピーターは、ハッピーの決死の守りもあり、騒ぎを聞きつけたダメージ・コントロール局から逃れる。

一方、MJとネッドは偶然にもスリング・リングを用いたポータルの作成に成功。ピーターを呼び寄せようとするものの、現れたのはノーマン、オクタビアス、フリントたちの世界（＝[[スパイダーマンの映画作品#サム・ライミ作品（2002–07年）|『スパイダーマン』三部作]]）から来た'''ピーター・パーカー（通称ピーター2）'''と、コナーズとマックスの世界（＝[[スパイダーマンの映画作品#マーク・ウェブ作品（2012–14年）|『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ]]）から来た'''ピーター・パーカー（通称ピーター3）'''であった。彼らの助言によって、行方をくらましたピーターを発見。戦意を完全に失っていたピーターだったが、別の世界を生きるピーターたちとそれぞれが愛する者と離別したことについて語り合い、メイの遺志に敬意を表し、訪問者たちを治療して元の世界に帰すため尽力しようと決意する。

3人のスパイダーマンとMJ、ネッドは、デイリー・ビューグルの放送を利用して改装中の自由の女神にヴィラン達を誘い込む。スパイダーマン達とかつてのヴィランが戦い、サンドマンとリザードを本来のフリントとコナーズの姿に戻すことに成功する。さらにオクタビアスがスパイダーマン側に加勢し、エレクトロからアーク・リアクターを奪取し、その力を封印。遂に本来のマックスに戻す。ネッドがポータルを開いたことでストレンジがミラー・ディメンションから帰還し、ピーターたちが成したことを称賛する。しかし急襲したゴブリンのパンプキン・ボムによってストレンジの封印していた呪文が解き放たれてしまったことで次元の裂け目が生じ、マルチバースから「ピーター・パーカーを知る者」たちが大群をなして現れ始める。

ストレンジがマルチバースの扉を閉じようと試みる中、メイを殺されたピーターは挑発するゴブリンを攻撃、そのまま彼のグライダーを用いて殺害しようとするが、それを止めたのはかつてゴブリンと戦ったピーター2であった。ピーター2はゴブリンに刺されながらも彼をかばい、その姿を見たピーターはピーター3が投げた治療薬を受け取ってゴブリンに注射、ノーマンとしての人格を完全に取り戻させることに成功する。

すべての仕事を終えたピーターは、制御不能に陥ったマルチバースの侵蝕を止めるため、その中心にいる自分の記憶をすべての人々から消し去ってほしいとストレンジに伝える。共に戦ったピーターたち、最愛のMJやネッドに別れを告げ、再び出会うことを約束すると、ストレンジの魔術が行使される。こうして、この世界を訪れたすべての人物は各々の並行世界へと帰還し、そしてあらゆる人物がピーターに関する記憶を失った。

2週間後のクリスマス。ピーターはMJが働くドーナツカフェを訪れる。そこにはネッドも来店していたが、やはり二人ともピーターのことを覚えていない様子だった。ピーターは記憶を失くす前の二人と交わした約束通りに自分を思い出させようと試みるが、MJの額に残っていた傷を見て考えを改め、自らの名前を告げただけで、MJから受け取ったコーヒーを片手にその場を去った。その後、花を供えるために訪れたメイの墓では、やはりピーターの記憶を失っているハッピーと会話を交わし、メイを悼む。

その後、全てを失ったピーターは新しく借りた空っぽのアパートの一室に箱ひとつで引っ越す。警察の通信をチェックしながら、ピーターは新しく手作りしたスーツをまとい、アパートの窓から雪の降るニューヨークへと飛び出す。そう、スパイダーマンとして。

ミッド・クレジット・シーン。[[ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ|ひっそりとこの世界に召喚されていた]]'''エディ・ブロック/ヴェノム'''は、酒を飲みながらこの世界で起きた出来事を聞いていた。代金を払う直前にストレンジの魔術によってこの世界を去ったエディであったが、彼がいた場所には、ヴェノムの[[シンビオート]]の一部が残っていた。

== キャスト ==
=== 主な登場人物 ===
; [[スパイダーマン#MCU版|ピーター・パーカー / スパイダーマン]]
: 演 - [[トム・ホランド (俳優)|トム・ホランド]]、日本語吹替 - [[榎木淳弥]]<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0124808|title=スパイダーマン第3弾、邦題決定！『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』|website=シネマトゥデイ|date=2021-07-15|accessdate=2021-07-15}}</ref><ref name="fukikaeru">{{Cite web|和書|url=https://www.fukikaeru.com/?p=17330|title=スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム　－日本語吹き替え版|website=ふきカエル大作戦!!|date=2022-01-07|accessdate=2022-01-07}}</ref>
: 放射能を浴びた[[クモ]]に噛まれ、クモの特殊能力を得た高校生にして、“[[アベンジャーズ (マーベル・コミック)#MCU版|アベンジャーズ]]”の一員でもあったニューヨークのヒーロー。本作の最終決戦では他のピーターと差別化するため、“'''ピーター1'''”の愛称で呼ばれる。前作にて、クエンティン・ベック / ミステリオにスパイダーマンの正体はピーターと暴露され、更にミステリオ殺害の容疑をかけられる。全てを解決するべく、[[アベンジャーズ/エンドゲーム|共に宇宙を救った仲である]]ドクター・ストレンジに自身の正体に関する記憶を消すように頼み込むが、呪文を唱え出した最中に妨害してしまったことで失敗してしまい、ピーター・パーカーがスパイダーマンだと知る人物達を並行世界から呼び寄せてしまい、ストレンジと共に後始末を開始する。
; [[メリー・ジェーン・ワトソン#MCU版|ミシェル・ジョーンズ（MJ）]]
: 演 - [[ゼンデイヤ]]、日本語吹替 - [[真壁かずみ]]<ref name="Fukikae1">{{Cite web|和書|url=https://www.cinematoday.jp/news/N0127756|title=『スパイダーマン』最新作に歴代ヴィラン声優集結！中村獅童、銀河万丈、山路和弘が吹き替え続投|website=シネマトゥデイ|date=2021-12-23|accessdate=2021-12-23}}</ref>{{R|fukikaeru}}
: ピーターのクラスメイトでありガールフレンド。本作においては、ピーターが冤罪をかけられたとばっちりで立場が悪くなってしまうが、そんな彼を何があってもそばから支え続けようとする。
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースのキャスト一覧#ネッド・リーズ|ネッド・リーズ]]
: 演 - [[ジェイコブ・バタロン]]、日本語吹替 - [[吉田ウーロン太]]{{R|Fukikae1|fukikaeru}}
:ピーターのクラスメイトであり親友。MJと同様の理由で立場が悪くなってしまうが、彼もまたピーターをそばから支え続けようとし、魔術の才能の片鱗を見せるようになる。
; [[ドクター・ストレンジ#MCU版|スティーヴン・ストレンジ / ドクター・ストレンジ]]
: 演 - [[ベネディクト・カンバーバッチ]]<ref name="Cumberbatch">{{Cite web |last=Kit |first=Borys |date=October 8, 2020 |title=Benedict Cumberbatch Joins 'Spider-Man 3' as Doctor Strange (Exclusive) |url=https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/benedict-cumberbatch-joins-spider-man-3-as-doctor-strange-exclusive |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20201008181433/https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/benedict-cumberbatch-joins-spider-man-3-as-doctor-strange-exclusive |archive-date=October 8, 2020 |access-date=October 8, 2020 |website=[[The Hollywood Reporter]]}}</ref>、日本語吹替 - [[三上哲]]{{R|Fukikae1|fukikaeru}}
: 元神経外科医で、“[[マーベル・シネマティック・ユニバースの設定・用語一覧#マスターズ・オブ・ミスティック・アーツ|マスターズ・オブ・ミスティック・アーツ]]”に属する魔術師。“'''[[マーベル・シネマティック・ユニバースの設定・用語一覧#至高の魔術師（ソーサラー・スプリーム）|至高の魔術師［ソーサラー・スプリーム］]]'''”の座は[[アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー|宇宙の命運を懸けた戦いに敗れ]]、[[アベンジャーズ/エンドゲーム|消滅していた5年の間]]にウォンに移ってしまった。また、サノスとの戦いでタイム・ストーンは失われたままとなっている。
: 本作ではピーターの頼みを聞き、マルチバースに接続して他者の記憶を操作する呪文を行使するが、当のピーターに妨害されて失敗に終わり、並行世界からの侵入者を元の世界に戻すための後始末を始める。

=== 並行世界からの登場人物 ===
; [[スパイダーマン#サム・ライミ版|ピーター・パーカー / スパイダーマン (ピーター2)]]
: 演 - [[トビー・マグワイア]]<ref name="Spider-Mans">{{Cite web|url=https://variety.com/2021/film/reviews/spider-man-no-way-home-review-tom-holland-1235132550/|title=‘Spider-Man: No Way Home’ Review: Tom Holland Cleans Out the Cobwebs of Sprawling Franchise With Multiverse Super-Battle|website=Variety|date=2021-12-1|accessdate=2021-12-14}}</ref>、日本語吹替 - [[猪野学]]
: ノーマン、オクタビアス、フリントらと戦った後に転移させられた“アース96283”のピーター/スパイダーマン<ref>https://marvel.fandom.com/wiki/Peter_Parker_(Earth-96283)</ref>。演じたマグワイアは[[サム・ライミ]]監督の[[スパイダーマンの映画作品#サム・ライミ作品（2002 - 07年）|スパイダーマン3部作]]から続投した。本作では他のピーターと差別化するため、“'''ピーター2'''”の愛称で呼ばれる。
: 他のピーターより少し年上であり、スイングのし過ぎで[[腰痛]]に悩ませられているという。また、彼のみウェブ・シューターを用いず自身の手首から直接ウェブを射出する。
: ノーマンの死後も、グリーン・ゴブリンの人格を治療する薬について開発を進めていた。また善性を取り戻したオクタビアスに対しても、懐かしむように穏やかに接しており、フリントに対しても「一緒に帰ろう。」と優しく接している。
: 最終決戦ではメイの仇であるゴブリンと対峙して冷静さを欠いたピーター1がゴブリンのグライダーで彼を刺そうとしたところに割って入り、それを制止。それによって自身が背後からゴブリンに刺されてしまうが一命は取り留め、結果的に自身が救えなかったノーマンを救うことに繋がった。
; [[スパイダーマン#マーク・ウェブ版|ピーター・パーカー / スパイダーマン (ピーター3)]]
: 演 - [[アンドリュー・ガーフィールド]]{{R|Spider-Mans}}、日本語吹替 - [[前野智昭]]
: コナーズやマックスと戦い、恋人であった[[グウェン・ステイシー]]を失った後に転移させられた、“アース120703”のピーター/スパイダーマン<ref>https://marvel.fandom.com/wiki/Peter_Parker_(Earth-120703)</ref>。演じたガーフィールドは[[マーク・ウェブ]]監督の『[[スパイダーマンの映画作品#マーク・ウェブ作品（2012 - 14年）|アメイジング・スパイダーマンシリーズ]]』から続投した。
: 本作では他のピーターと差別化するため、“'''ピーター3'''”の愛称で呼ばれる。
: 『[[アメイジング・スパイダーマン2]]』での最終決戦にて、ガールフレンドであったグウェンを喪った際はスパイダーマンとして活動できなくなるほどのショックを受けていたが、同作のラストでは彼女の希望に応えようと再びスパイダーマンとして立ち上がっていた。しかし本作では、その後も自身がグウェンの死から立ち直ることができず、冷酷に人を殴り続けるなど「親愛なる隣人」としての正気を失っていたことが明かされ、メイを失ったピーター1を「君には僕のようになってほしくない」と思いやった。最終決戦では、高所から落下したMJを紙一重で救えなかったピーターの代わりに救出し、MJをしっかり守り抜いた。
: また、かつての戦いで止むを得ず、倒してしまったマックスに対しても後悔が残っていたが、今回は何とか彼を救出し「凡人なんかじゃ無い」と励ましていた。コナーズに対しては自身の世界で既に一度彼の治療に成功していた為、治療薬の精製を難なくこなし、戦いの最中にも「どうも、コナーズ博士」と元気そうに挨拶していた。
; [[グリーンゴブリン#サム・ライミ作品|ノーマン・オズボーン / グリーン・ゴブリン]]
: 演 - [[ウィレム・デフォー]]、日本語吹替 - [[山路和弘]]{{R|Fukikae1|fukikaeru}}
: “オズコープ社”の元[[最高経営責任者|CEO]]で、実験用のパワー増強剤を自ら服用し、“'''グリーン・ゴブリン'''”としての別人格に意識を支配されたアース96283出身の天才科学者。スパイダーマンの正体がピーターと知った後、アース616に転移させられて来た。ハイウェイでの騒動後、路地裏にてノーマンの人格に一時的に戻り、ヘルメットを破壊し走り去るが、再び乗っ取られてしまう。ゴブリンは、ピーター1による治療を受け入れようとする他の者に対して「治療など必要ない」「これは呪いではない」と訴える。
: ノーマン/ゴブリンを演じたデフォーはサム・ライミ監督の『スパイダーマン』3部作から続投した。
; [[ドクター・オクトパス#実写映画版|オットー・オクタビアス / ドクター・オクトパス]]
: 演 - [[アルフレッド・モリーナ]]<ref name="Molina">{{Cite web |last=Kit |first=Borys |last2=Couch |first2=Aaron |date=December 8, 2020 |title='Spider-Man 3': Alfred Molina Returning as Doctor Octopus |url=https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/spider-man-3-alfred-molina-returning-as-doctor-octopus |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20201208184542/https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/spider-man-3-alfred-molina-returning-as-doctor-octopus |archive-date=December 8, 2020 |access-date=December 8, 2020 |website=[[The Hollywood Reporter]]}}</ref>、日本語吹替 - [[銀河万丈]]{{R|Fukikae1|fukikaeru}}
: 『[[スパイダーマン2]]』にて核融合装置の公開実験中に爆発事故を起こして人工アームが取り外せない体となり、アームの人工知能によって思考が狂気に染まってしまったアース96283出身の天才科学者。ピーター1/スパイダーマンと戦うもアイアン・スパイダーマン・スーツのナノマシンがアームとペアリングしたことで敗れ捕縛される。ピーターの素顔を見て、自身の知るピーター・パーカー（ピーター2）とは別人であることに困惑していた。
: 本作での彼は前述の映画にて核融合装置と共に川へと沈んで、死亡する直前の時系列のアース96283からやって来た{{R|Molina}}。オットーを演じたモリーナは『スパイダーマン2』から続投した。
; [[エレクトロ (マーベル・コミック)#実写映画版|マックス・ディロン / エレクトロ]]
: 演 - [[ジェイミー・フォックス]]<ref name="Foxx">{{Cite web |last=Kit |first=Borys |date=October 1, 2020 |title='Spider-Man 3' Jolt: Jamie Foxx Returning as Electro (Exclusive) |url=https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/spider-man-3-jolt-jamie-foxx-returning-as-electro-exclusive |url-status=live |archive-url=https://web.archive.org/web/20201006025949/https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/spider-man-3-jolt-jamie-foxx-returning-as-electro-exclusive |archive-date=October 6, 2020 |access-date=October 8, 2020 |website=[[The Hollywood Reporter]]}}</ref>、日本語吹替 - [[中村獅童 (2代目)|中村獅童]]{{R|Fukikae1|fukikaeru}}
: [[デンキウナギ|電気ウナギ]]が飼育される水槽に落下する事故により電力を操る力を得たアース120703出身の元オズコープ社の[[:en:Electrician|電気技師]]。
: 演じたフォックスは『[[アメイジング・スパイダーマン2]]』から続投したが、アース616に到着した後の彼の体色は青色ではなく、送電施設での戦いでフリントとピーター1の協力により人間時の姿で行動できるようになった。人間時は送電施設にあった作業着を着ている。
: 自由の女神での戦いにて“[[アイアンマンのアーマー#アーク・リアクター|アーク・リアクター]]”を搭載したスーツを装着し参戦する{{R|Foxx}}。
: 本作での彼は前述の映画にて変電施設で電気を多く取り込んで爆死する直前にアース616にやって来た。
; [[サンドマン (マーベル・コミック)#実写映画版|フリント・マルコ / サンドマン]]
: 声 - [[トーマス・ヘイデン・チャーチ]]、日本語吹替 - [[石田圭祐]]
: 刑務所から脱走した際に素粒子実験場の素粒子分解装置に入り込んでしまい、体の分子が全て砂になってしまったアース96283出身の強盗犯。マックスとの戦いの際にピーター1に加勢したが、自身の知るスパイダーマン（ピーター2）と異なる顔のピーター1を完全には信じておらず、最終決戦ではスパイダーマンズと対立する。
: 演じたチャーチは『[[スパイダーマン3]]』から声とアーカイブ映像という形で続投した。本作での彼は前述の映画にて病弱な娘と再会するために、砂となって飛び去るその後にこの世界へとやって来た。
; [[リザード (マーベル・コミック)#マーク・ウェブ版|カート・コナーズ / リザード]]
: 声 - [[リス・エヴァンス]]、日本語吹替 - [[内田直哉]]
: オズコープ社で不完全な薬を投与してしまい、[[トカゲ]]と同等の身体となってしまったアース120703出身の科学者。下水道にてストレンジに見つかり最初に投獄された。
: 演じたエヴァンスは『[[アメイジング・スパイダーマン (映画)|アメイジング・スパイダーマン]]』から声とアーカイブ映像という形で続投した。本作での彼はスパイダーマンの正体がピーターと知ってから、人類をトカゲに変えるバイオテロを引き起こそうとする間の時系列から、アース616にやって来た。
; [[ヴェノム (マーベル・コミック)#初代ヴェノム|エディ・ブロック / ヴェノム]]
: 演 - [[トム・ハーディ]]（クレジットなし）<ref name="Cameo2">{{Cite web|url=https://www.deseret.com/platform/amp/2021/12/14/22832322/spider-man-no-way-home-post-credit-scenes-explained|title=‘Spider-Man: No Way Home’ has 2 post-credits scenes. Here’s what they mean|website=DesretNews|date=2021-12-14|accessdate=2021-12-16}}</ref>、日本語吹替 - [[諏訪部順一]]（エディ） / 中村獅童（ヴェノム）
: ミッド・クレジットシーンに登場。地球外生命体“[[シンビオート]]”が寄生したことでヴェノムとなった敏腕記者。バーで“[[マーベル・シネマティック・ユニバースの設定・用語一覧#デシメーション|デシメーション]]”前後に起きた出来事を取材後にニューヨークに向かおうとしていたが、ストレンジの魔術によりピーターと全く出会うことがないまま元の世界に帰された。その後、バーにはシンビオートの断片だけが取り残されていた。
: 尚、並行世界から飛ばされる様子は『[[ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ]]』のミッドクレジットシーンで描かれている。

=== スパイダーマンの関係者 ===
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースのキャスト一覧#メイ・パーカー|メイ・パーカー]]
: 演 - [[マリサ・トメイ]]、日本語吹替 - [[安藤麻吹]]{{R|Fukikae1|fukikaeru}}
: ピーターのおば。本作ではMJたちと同様の理由で立場が悪くなってしまうが、彼の保護者としてピーターをそばから支え続け、時には随所で諭して激励するも、壮絶な最期を迎えることになる。
; [[ハッピー・ホーガン#MCU版|ハロルド・“ハッピー”・ホーガン]]
: 演 - [[ジョン・ファヴロー]]、日本語吹替 - [[大西健晴]]{{R|Fukikae1|fukikaeru}}
: [[スターク・インダストリーズ#本社屋|スターク社本社屋]]のセキュリティ責任者であり、親友だった故[[トニー・スターク#MCU版|トニー・スターク/アイアンマン]]の元ボディガード兼運転手。相変わらずメイに惚れているが、本人によれば彼女とは「別れてしまった」と語っている。本作では、彼もメイたちと同様の理由で立場が悪くなってしまうものの、自身のコンドミニアムに居候させるなどピーターを後見人として影から支え続ける。
; 三代目AI
: 声 - 不明、日本語吹替 - [[藤森慎吾]]
: 橋でのオクタビアスとの戦いにて登場。正式名称は不明。
; [[デアデビル#MCU版|マシュー・ミッチェル・“マット”・マードック]]
: 演 - [[チャーリー・コックス]]<ref name="Cameo">{{Cite web|url=https://geekculture.co/geek-review-spider-man-no-way-home/|title=Geek Review – Spider-Man: No Way Home|website=Geek Culture|date=2021-12-15|accessdate=2021-12-16}}</ref>、日本語吹替 - [[内田夕夜]]
: ニューヨークで活動する[[視覚障害者|盲目]]の[[ニューヨーク州弁護士|弁護士]]。彼の尽力によりピーターへの訴訟が取り下げられる。また、ミステリオの信奉者がパーカー家に投げ込んだ[[煉瓦]]もキャッチしている。

==== ミッドタウン高校 ====
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースのキャスト一覧#ユージーン・“フラッシュ”・トンプソン|ユージーン・“フラッシュ”・トンプソン]]
: 演 - [[トニー・レヴォロリ]]、日本語吹替 - [[畠中祐]]{{R|Fukikae1|fukikaeru}}
: ピーターのクラスメイト。本作ではスパイダーマンの正体がピーターと発覚したことで彼をあからさまに貶めることは無くなる。
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースのキャスト一覧#ベティ・ブラント|ベティ・ブラント]]
: 演 - [[アンガーリー・ライス]]、日本語吹替 -  [[水瀬いのり]]{{R|Fukikae1|fukikaeru}}
: ピーターのクラスメイト。ミッドタウン高校のニュースチャンネルのパーソナリティ。ピーターを応援する立場で物語冒頭のみに登場する。
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースのキャスト一覧#ジェイソン・イオネッロ|ジェイソン・イオネッロ]]
: 演 - [[:en:Jorge Lendeborg Jr.|ジョージ・レンデボーグ・Jr]]
: ベティと同じ、ミッドタウン高校のニュースチャンネルのパーソナリティの少年。
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースのキャスト一覧#ロジャー・ハリントン|ロジャー・ハリントン]]
: 演 - [[マーティン・スター]]、日本語吹替 - [[長野伸二]]
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースのキャスト一覧#ジュリアス・デル|ジュリアス・デル]]
: 演 - [[:en:J. B. Smoove|J・B・スムーヴ]]、日本語吹替 - [[山野井仁]]{{R|fukikaeru}}
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースのキャスト一覧#アンドレ|アンドレ・ウィルソン]]
: 演 - [[:en:Hannibal Buress|ハンニバル・ビューレス]]、日本語吹替 - [[高桑満]]
: ピーターの先生である3人の男性教師。

=== ドクター・ストレンジの関係者 ===
; [[ウォン (マーベル・コミック)#MCU版|ウォン]]
: 演 - [[ベネディクト・ウォン]]、日本語吹替 - [[田中美央]]{{R|fukikaeru}}
: マスターズ・オブ・ミスティック・アーツのマスターであり、ストレンジの盟友である魔術師。ストレンジがデシメーションによって不在だった5年の間に、至高の魔術師（ソーサラー・スプリーム）に選ばれている。

=== その他の人物 ===
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースのキャスト一覧#MIT副総長補佐|MIT副総長補佐]]
: 演 - [[:en:Paula Newsome|ポーラ・ニューサム]]、日本語吹替 - [[百々麻子]]
: [[マサチューセッツ工科大学]]の副総長補佐を務める壮年女性。ハイウェイでピーター1とオクタビアスの激闘に巻き込まれて窮地に陥ったが、ピーター1に救われる。
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースのキャスト一覧#J・ジョナ・ジェイムソン|J・ジョナ・ジェイムソン]]
: 演 - [[J・K・シモンズ]]、日本語吹替 - [[立川三貴]]{{R|Fukikae1|fukikaeru}}
: デイリー・ビューグルの主催者兼[[ニュースキャスター]]。前作『[[スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム]]』のミッド・クレジット・シーンのニュース映像でピーターをスパイダーマンの正体であると暴露し、その後もスパイダーマンを番組で強く批判し、彼を精神的に追い詰めていく。
: シモンズはサム・ライミ監督の『スパイダーマン』3部作の他、『[[ザ・シンプソンズ]]』『[[アルティメット・スパイダーマン]]』でもジェイムソンを演じている。
; [[ダメージ・コントロール (マーベル・コミック)#クリアリー|P.クリアリー]]
: 演 - [[:en:Arian Moayed|アリアン・モーエイド]]、日本語吹替 - [[尾上松也 (2代目)|尾上松也]]{{R|fukikaeru}}
; [[ダメージ・コントロール (マーベル・コミック)#フォスター|フォスター]]
: 演 - [[:en:Gary Weeks|ゲイリー・ウィークス]]
: ダメージ・コントロール局のエージェントである2人の男性。物語の冒頭でピーターやMJ達を尋問する。
; [[ミステリオ (マーベル・コミック)#MCU版|クエンティン・ベック / ミステリオ]]
: 演 - [[ジェイク・ジレンホール]]（アーカイブ映像）、日本語吹替 - [[高橋広樹]]
: 並行世界からやってきたヒーローを演じていたペテン師。前作の[[ロンドン]]でのピーターとの戦いで死亡するも同胞が公開した映像にて、スパイダーマンの正体を告発する。

※この他に、ホランドの弟のハリー・ホランドが、麻薬ディーラー役でカメオ出演していたが最終的に本編からはカットされていたが、『THE MORE FUN STUFF VERSION』では映像が追加されている<ref>{{Cite web|url=https://screenrant.com/spiderman-no-way-home-harry-holland-scene-cut/|title=Spider-Man: No Way Home Cut Scene with Tom Holland's Brother Harry|website=Screen Rant|date=2021-12-04|accessdate=2021-12-15}}</ref>。また、『[[アベンジャーズ/エンドゲーム]]』にて[[マーベル・シネマティック・ユニバースのキャスト一覧#モーガン・H・スターク|モーガン・H・スターク]]を演じた[[レクシー・レイブ]]も出演していたがカットされている<ref>{{Cite web|url=https://screenrant.com/spiderman-no-way-home-cameo-tony-stark-daughter/|title=Spider-Man: No Way Home Almost Included Tony Stark’s Daughter|website=Screen Rant|date=2021-12-19|accessdate=2022-01-08}}</ref>。

== 設定・用語 ==
=== テクノロジー ===
==== スパイダーマンのツール ====
これまでの作品に登場した“'''アイアン・スパイダー・スーツ'''”、“'''アップグレード・スーツ'''”、“'''ウェブ・シューター（トニー・スターク製）'''”の他にも、新登場の“'''ブラック＆ゴールド・スーツ'''”、“'''インテグレート・スーツ'''”を装備・駆使する。
{{Main|スパイダーマン#ツール}}

==== ヴィランのツール ====
; グリーン・ゴブリンのツール
: “'''グリーン・ゴブリン・スーツ'''”や、“'''パンプキン・ボム'''”、“'''ゴブリン・グライダー'''”を駆使する。
{{Main|グリーンゴブリン#ツール}}
; [[ドクター・オクトパス#人工アーム|人工アーム]]
: オクタビアスの身体に癒着し、彼を事実上操る人工知能搭載の金属製アタッチメント。

==== その他のテクノロジー ====
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースの登場アイテム・テクノロジー一覧#U（ユー）|Dum-E（ダミー）]]
: トニーの発明品のロボットアーム。ハッピーのコンドミニアムに置かれている形で登場する。
; [[スターク・インダストリーズ#ファブリケーター|ファブリケーター]]
: スターク・インダストリーズ社製のマシンで、“[[アイアンマンのアーマー#MCU版|アイアンマン・アーマー]]”と同じ“[[アイアンマンのアーマー#アーク・リアクター|アーク・リアクター]]”を動力源としている。ほぼどんな物でも解析・設計することを可能としている。ヴィラン一同の治療のために使われる。
; 治療用デバイス・薬品
: ピーターが並行世界から転移してきたヴィラン一同の体質を治療し、善人に戻すために作り上げた各種メカや薬品。
:; [[ドクター・オクトパス#チップ|神経阻害チップ]]
:: 人工アームからの神経リンクをオクタビアスの頭脳に到達することを遮断する[[集積回路|制御チップ]]。
:; [[マーベル・シネマティック・ユニバースの登場アイテム・テクノロジー一覧#サンドマン|サンドマン用デバイス]]
:: フリント/サンドマンの砂を操る能力を取り除くためのデバイス。
:; [[マーベル・シネマティック・ユニバースの登場アイテム・テクノロジー一覧#エレクトロ|エレクトロ用デバイス]]
:: マックス/エレクトロの体内の膨大な電気エネルギーとそれを操る能力を吸引するデバイス。
:; [[マーベル・シネマティック・ユニバースの登場アイテム・テクノロジー一覧#リザード|リザード用解毒剤]]
:: コナーズ/リザードの体質を本来の人間としてのものへ治すために作られたガス状の解毒剤。
:; [[マーベル・シネマティック・ユニバースの登場アイテム・テクノロジー一覧#ゴブリン|グリーン・ゴブリン用血清]]
:: ノーマンからグリーン・ゴブリンの人格を抹消するための注射式の薬品。

このほかにも、[[マーベル・シネマティック・ユニバースの登場アイテム・テクノロジー一覧#E.D.I.T.H.（イーディス）|E.D.I.T.H.（イーディス）]]や[[マーベル・シネマティック・ユニバースの登場アイテム・テクノロジー一覧#コンバット・ドローン|コンバット・ドローン]]も物語冒頭のワンシーンに登場する。

=== 魔術関連 ===
; ドクター・ストレンジのレリック
: これまでのMCU作品に登場した“'''浮遊マント'''”や、“'''スリング・リング'''”を活用し、“'''アガモットの目'''”も所有する。
: {{Main|ドクター・ストレンジ#レリック}}
; [[ドクター・ストレンジ#カフカルの魔法陣|カフカルの魔法陣]]
: 他者の記憶を消去する忘却の魔術。ストレンジが発動できる魔術の一つだが、本作においての騒動の発端となってしまう。
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースの登場アイテム・テクノロジー一覧#マッキナ|マッキナ・ディ・カダバス]]
: 中断した魔術を凝縮して封印するレリック。本作のキーアイテムとして、物語中盤ではピーターとストレンジの間で争奪戦が繰り広げる。

=== 団体・組織 ===
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースの設定・用語一覧#デイリー・ビューグル|デイリー・ビューグル]]
: ジェイムソンが主催するネットニュースメディア。本作では瞬く間に規模を拡大し、ピーターを精神的に追い詰める役割で登場する。
; [[ダメージ・コントロール (マーベル・コミック)#MCU版|ダメージ・コントロール局]]
: 超人たちによる被災地の後始末や整備などを主な業務とする[[行政機関]]。本作から、アメリカ国内で発生した超人に関する事件への直接対処にも出動するようになるが、デイリー・ビューグルと同様にピーターを精神的に追い詰める役割で登場する。
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースの設定・用語一覧#F.E.A.S.T.|F.E.A.S.T.]]
: メイが働くアメリカの[[NPO|非営利慈善団体]]。

このほかにも、“[[スターク・インダストリーズ#MCU版|スターク・インダストリーズ]]”が物語冒頭のワンシーンに登場する。

=== 地域・施設・異次元 ===
==== [[ニューヨーク州|アメリカ・ニューヨーク州]] ====
; [[マディソン・スクエア・ガーデン|MSG]] 
: [[8番街 (マンハッタン)|マンハッタン区8番街]]の施設。物語冒頭でピーターとMJは、街頭スクリーンに放送されたデイリー・ビューグルのニュースを真に受けた野次馬たちに群がられてしまったが、スイングして切り抜け、[[タイムズスクエア]]を通過した後、[[クイーンズボロ橋]]の頂上に到着して[[ヘリコプターテレビ中継システム|取材ヘリ]]群にも囲まれた後に、[[ニューヨーク市地下鉄|地下鉄]]に逃げ込む。
; デルマーのサンドイッチ屋3号店
: [[スパイダーマン:ホームカミング#デルマーの食品雑貨屋|かつて焼けこげてしまったデルマーの食品雑貨屋]]の系列店。地下鉄に逃げ込んだピーターとMJがマンホールを通って地上に出た際、最初に現れた店だが、2人とも入店せずに跳び去る。
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースの設定・用語一覧#ミッドタウン高校|ミッドタウン高校]]
: ピーターや彼の友人である同級生たちが在籍する理工科高校。本作での描写は然程多くないが、スパイダーマンの正体が世間に広まったことで、ピーターやMJたちにとって健全なスクールライフを送り難い状況と一変してしまった。また、物語後半では、3人のピーター/スパイダーマンの初の邂逅の場となる。
; Peter Pan Donut & Pastry Shop
: MJがアルバイトを始めたドーナツの老舗店。[[ハロウィン|ハロウィンシーズン]]時には、ストレンジを模した人形が装飾の一部として多数天井に吊るされていた。本作におけるピーターとMJ、ネッドの交流の場の一つとなる。
; [[ハッピー・ホーガン#自宅|ハッピーのコンドミニアム]]
: [[ロングアイランド]]にある、ハッピーの自宅の一室が構えられた[[超高層マンション]]。大衆からのバッシングを受け続けるピーターとメイがハッピーの気遣いで居候するようになり、その後、並行世界から転移してきたヴィラン一同の治療の場にも用いられるが、このことが悲劇に繋がってしまう。
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースの作中世界#サンクタム・サンクトラム（ニューヨーク）|サンクタム・サンクトラム]]
: [[グリニッジ・ヴィレッジ]]の[[ブリーカー・ストリート|ブリーカー通り]]177Aが住所である、ニューヨークの“[[マーベル・シネマティック・ユニバースの設定・用語一覧#サンクタム|サンクタム]]”を守護する砦として建てられた洋館で、ストレンジが主として隠遁している。本作では、地下室と地下牢が初めて登場し、ピーターたちやヴィラン一同も来館して、物語中盤において本作の一件に対処する拠点の一つとなる。
; [[:en:Alexander Hamilton Bridge|アレクサンダー・ハミルトン橋]]
: [[:en:Interstate 95 in New York|トランス・マンハッタン高速道路]]と[[:en:Cross Bronx Expressway|クロス・ブロンクス高速道路]]を結ぶハイウェイ。ピーターはここで道路渋滞に遭遇していたMIT副総長補佐にMJとネッドのMIT再受験を単身で直訴したが、そこに現れたオクタビアスとの戦いに突入し、最終的にはグリーン・ゴブリンも現れる。
; F.E.A.S.T.コミュニティ・センター
: ニューヨーク市内の一角にある古びたビルの中に構えられたF.E.A.S.T.の施設。ここの[[厨房]]が、ノーマンとメイ、ピーターの初の邂逅の場となる。
; [[リバティ島]]
: [[アッパー・ニューヨーク湾]]に位置する島。アメリカのシンボルとして設置されている[[自由の女神像 (ニューヨーク)|自由の女神像]]に、[[アベンジャーズ (マーベル・コミック)#キャプテンの盾|キャプテン・アメリカの盾]]を模した巨大な[[モニュメント]]を取り付けるための改築が本作の時点で行われており{{Efn2|ハッピーのコンドミニアムでピーターが耳にしたラジオのパーソナリティは、「自由の女神が気の毒」と批判していた。}}、建設用の足場や、後に外れ落ちた盾のモニュメントなど女神像一帯が本作のクライマックスの舞台となる。
; [[ロックフェラー・センター]]
: マンハッタンに位置する複合施設。本作のラストで、自警活動を再開したピーターが[[ロックフェラーセンター・クリスマスツリー]]上空をスイングして通過する。その数日後には、『[[ホークアイ (テレビドラマ)|ホークアイ]]』の舞台となる<ref>{{Cite web|和書|url=https://mavesoku.com/mcu-hawkeye-spider-man-no-way-home-relationship/|title=映画「スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム」はドラマ「ホークアイ」を参照して作られたという|accessdate=2022-01-13}}</ref>。

==== 軍事研究施設 ====
ニューヨーク郊外の地域の一つ。描写された限りでは、森林地帯に複数の[[鉄塔]]が建てられ、作業着倉庫も置かれたエリアが登場し、グリーン・ゴブリンの目撃情報からここへ向かったピーターは、ゴブリンではなくマックスに遭遇して彼と戦い、同じく現れたフリントの助力を得て、マックスを実体化させ、彼とフリントをサンクタム・サンクトラムの地下牢に転移させる。

==== 異次元 ====
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースの作中世界#アストラル次元|アストラル次元]]
: 肉体を離れた“[[マーベル・シネマティック・ユニバースの設定・用語一覧#アストラル体|アストラル体]]”が存在する次元。ストレンジが一時対立したピーターのアストラル体をここへ転移させる。
; [[マーベル・シネマティック・ユニバースの作中世界#ミラー次元|ミラー次元]]
: 現実世界を基とする鏡映しのような仮想空間のような次元。ストレンジによって展開されたこの次元で、彼とピーターによるマッキナ・ディ・カダヴァスの争奪戦が繰り広げられる。

== 製作 ==
=== 企画 ===
[[2017年]]7月、ソニーの[[エイミー・パスカル]]が、[[2019年]]7月公開予定のスパイダーマン単独作の2作目(『[[スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム]]』)をもって、マーベルとの業務提携が終了する予定であることを明かした。その一方で、『[[スパイダーマン:ホームカミング]]』から始まったシリーズは三部作構想であるということを明かしており、3作目については未定であるとした。

[[2019年]]8月、ソニーと[[ディズニー]]/マーベルの間でスパイダーマンの権利を巡る契約交渉が決裂していたことが判明し、これによりスパイダーマンがMCUから離脱することになると報じられた。これにより、ホランド演じるスパイダーマンの単独3作目はMCUには含まれないことが明かされた。同月、過去2作の監督を務めた[[ジョン・ワッツ]]が第3作に関する契約は結んでいないことが報じられた。

同年9月28日、ホランド演じるスパイダーマンの単独作品3作目がマーベル・スタジオとソニーの共同制作となることが発表され、これまで通りMCUのシリーズ作として制作されることが明らかとなった。同時に、第3作の全米公開日が[[2021年]]7月16日に予定されていることも明らかとなった。同月、過去作と同様にジョン・ワッツが監督を務めることが報じられた。

=== プリプロダクション ===
2019年8月、過去2作で脚本を務めた[[クリス・マッケナ]]と[[エリック・ソマーズ]]が続投することが明らかとなった。

[[2020年]]3月、MJ役でゼンデイヤが続投することがホランドによって明かされた。4月25日、本作の全米公開日が2021年11月5日に延期されたことが明らかとなった。5月、本作に[[デアデビル]]/マット・マードック役で[[チャーリー・コックス]]が出演するという噂が報じられたが、コックス本人が否定した。7月、本作の米公開日が2021年11月5日から同年12月17日へ再延期されたことが発表された。同月、フラッシュ・トンプソン役で[[トニー・レヴォロリ]]が続投することが明らかとなった。10月、[[ベネディクト・カンバーバッチ]]が[[ドクター・ストレンジ]]役で本作に出演することが報じられた。さらに同月、『[[アメイジング・スパイダーマン2]]』に登場したエレクトロ/マックス・ディロンが本作に登場することが明らかとなり、同作でエレクトロを演じていた[[ジェイミー・フォックス]]が本作への出演交渉の最終段階にあることが報じられた。12月、『[[スパイダーマン2]]』でドクター・オクトパスを演じていた[[アルフレッド・モリーナ]]が本作に出演することが判明した。

2021年2月24日、ホランドが自身のインスタグラムで本作のタイトルが『スパイダーマン:フォン・ホーム』であることを発表。しかし同日、共演しているネッド役の[[ジェイコブ・バタロン]]はインスタグラムで本作のタイトルが『スパイダーマン:ホームレッカー』であると投稿。さらに、MJ役のゼンデイヤも同じくインスタグラムで『スパイダーマン:ホームスライス』であると投稿し、ファンの間で混乱が生じた。翌25日、本作の正式なタイトルが『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』となることが発表された。同月、ホランドは実弟であるハリーが本作にカメオ出演していることを明かした。しかし、最終的に完成版からはハリーの出演シーンはカットされた。

=== 撮影 ===
2019年12月、本作の撮影が2020年夏に開始される予定であることが判明した。2020年4月、[[新型コロナウイルス]]の蔓延による影響で本作の撮影に遅延が生じる可能性が報じられた。しかし一方で変わらず7月の撮影開始を目指しているという情報も報じられ、7月13日から10月30日まで、[[アトランタ]]・[[ニューヨーク]]・[[ロサンゼルス]]、および[[アトランタ]]での撮影が予定されていると報じられた。同月、ホランドは自身が出演した番組内で、本作の撮影スケジュールが未だ不明であることを明かした。2020年10月中旬からニューヨークにて本作の撮影が開始され、2021年3月頃に終了した。

=== ポストプロダクション ===
2021年8月、予告編が公開された。同月、本作の上映時間が150分であることが判明した。これは歴代のスパイダーマン作品の中で最長の上映時間となり、MCUの中でも『[[アベンジャーズ/エンドゲーム]]』『[[エターナルズ (映画)|エターナルズ]]』に次いて3番目の長さとなる。11月、本作の日本公開日が[[2022年]]1月7日に決定した。同月、第2弾予告編の公開に合わせたプレミアイベントにホランドが登場し、本作に登場する[[グリーンゴブリン]]は『[[スパイダーマン (2002年の映画)|スパイダーマン]]』と同様に[[ウィレム・デフォー]]が演じていることを明かした。12月、本作のポストプロダクションが未だに終了していないことが明かされた。

== Blu-ray/DVD・配信 ==
[[ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント]]より[[Blu-ray Disc]]と[[DVD]]、[[Ultra HD Blu-ray|UHD]]・配信版が発売<ref>{{Cite news|title=「スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム」4月UHD化。デジタル配信3月23日|newspaper=AV Watch|date=2022-03-18|url=https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1396144.html}}</ref>。

* 配信版（劇場公開版）
** 2022年3月23日に配信。レンタル版は2022年4月13日に配信。
* 配信版（エクステンデッド版）
** 2022年11月17に配信。レンタル版が2022年12月7日に配信。
* ディスク版（劇場公開版）
** スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム　ブルーレイ&DVDセット【初回生産限定】　品番：BRSL-81729　発売日：2022年[[4月27日]]
** スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム　4K ULTRA HD & ブルーレイセット【初回生産限定】　品番：BRSL-81729　発売日：2022年4月27日
** スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム 日本限定プレミアム・スチールブック・エディション【完全数量限定】　品番：BPBH-1275　発売日：2022年4月27日
* レンタル版（劇場公開版）
** 配信のレンタルは2022年4月13日、DVDのレンタルは2022年5月3日開始予定。DVDレンタル品番：RDD-81729
== 公開 ==
2021年12月15日に[[イギリス]]や[[大韓民国|韓国]]などにおいて先行公開され{{R|:1}}、同月17日に米国を始めとする大半の国と地域（日本と[[フィリピン]]などを除く）で公開<ref>{{Cite web|title=Spider-Man: No Way Home Receives Delayed Release In International Regions|url=https://thedirect.com/article/spider-man-3-no-way-home-release-delay-international|website=The Direct|date=2021-11-04|accessdate=2021-11-07|language=en|first=Aeron Mer|last=Eclarinal}}</ref>。日本では3週間遅れの2022年1月7日に公開された<ref>{{Cite web|和書|title=『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』日本公開は2022年1月7日に決定|url=https://theriver.jp/spm-nwh-jp-date/|website=THE RIVER|date=2021-11-04|accessdate=2021-11-07|language=ja}}</ref>。なお、米国では当初、2021年7月16日に公開が決まっていたが<ref>{{Cite web|和書|title=『スパイダーマン』第3作、マーベル・スタジオとソニーが共同製作 ─ 2021年7月16日米公開、「複数のユニバースを横断する唯一のヒーロー」に|url=https://theriver.jp/spider-man-3-announce/|website=THE RIVER|date=2019-09-27|accessdate=2021-11-07|language=ja}}</ref>、[[新型コロナウイルス感染症の世界的流行 (2019年-)|新型コロナウイルス（COVID-19）のパンデミック]]の影響で同年11月5日に延期された後<ref>{{Cite web|和書|title=トム・ホランド主演「スパイダーマン」第3弾と「スパイダーバース」続編が延期、新たな公開日が発表|url=https://jp.ign.com/spider-man-3-tom-holland-sequel/43392/news/3|website=IGN Japan|date=2020-04-25|accessdate=2021-11-07|language=ja|first=byJim Vejvoda|last=Posted 2020年4月25日9:51}}</ref>、更に12月に変更された。

アメリカのエンターテインメント情報誌「[[バラエティ (アメリカ合衆国の雑誌)|バラエティ]]」によると、本作品が[[中華人民共和国]]（中国）において、中国当局の審査や[[検閲]]を通過し、同国内の映画館で上映される可能性が高くなったと2021年11月に報じた。MCUの作品を巡っては、作品の製作者や出演者らが[[中国共産党]]などを批判した影響でMCUフェーズ4の作品{{Efn2|『[[ブラック・ウィドウ (映画)|ブラック・ウィドウ]]』と『[[シャン・チー/テン・リングスの伝説]]』、『[[エターナルズ (映画)|エターナルズ]]』の3作品。}}が同月時点で未だに公開されない事態が続いている。このため、本作品が中国において公開された場合はMCUフェーズ4最初の上映作品になるとされていた<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/09/post-97069_1.php|title=中国系スーパーヒーローが活躍するマーベル新作映画が中国当局の気に障った理由|accessdate=2021-11-09|date=2021-09-09|website=Newsweek日本版|page=2}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=「シャン・チー」中国上映禁止の危機 主演の中国系カナダ人俳優が政権批判で|url=https://eiga.com/news/20210914/11/|website=映画.com|accessdate=2021-11-09|date=2021-09-14}}</ref><ref>{{Cite web|title=‘Spider-Man: No Way Home’ Likely First Phase Four Marvel Film to Hit China|url=https://variety.com/2021/film/news/spider-man-no-way-home-china-release-1235107273/|website=Variety|date=2021-11-08|accessdate=2021-11-09|first=Rebecca|last=Davis}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』、中国でMCUフェーズ4初の公開なるか|url=https://theriver.jp/spm-nwh-china-phase4/|website=THE RIVER|date=2021-11-09|accessdate=2021-11-09}}</ref>。しかし、中国規制当局から要求された[[自由の女神像 (ニューヨーク)|自由の女神像]]が映るシーンの削除を製作側が拒否したため、中国国内での本作品上映は行われなくなったと2022年5月に報じられた<ref>{{Cite web|和書|title=『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』中国、自由の女神のシーン全カットを要求していた ─ ソニー側は即刻拒否 |url=https://theriver.jp/spm-nwh-statue-of-liberty/ |website=THE RIVER |date=2022-05-06 |access-date=2022-06-04}}</ref>。

[[定額制動画配信サービス]]ではソニー・ピクチャーズが[[ライオンズゲート|ライオンズゲート・エンターテイメント]]並びに[[ワーナーメディア]]との間でソニー製作作品の独占放映権契約を結んでいることから、アメリカ国内ではライオンズゲート傘下の[[Starz]]、[[ヨーロッパ]]ではワーナーメディア傘下の[[HBO Max]]にてそれぞれ配信されることが有力視されていると2022年2月に報じられている<ref>{{Cite web|和書|title=『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』Starzで6ヶ月以内に米国配信へ |url=https://theriver.jp/spm-nwh-when-streaming/ |website=THE RIVER |date=2022-02-07 |access-date=2022-06-05}}</ref><ref>{{Cite web |title=Sony Pictures Television & WarnerMedia Extend CEE Content Deal, Includes ‘Spider Man: No Way Home’, ‘Ghostbusters: Afterlife’ And Others |url=https://deadline.com/2022/02/sony-pictures-television-warnermedia-extend-cee-content-deal-includes-spider-man-no-way-home-ghostbusters-afterlife-and-others-1234930542/ |website=Deadline |date=2022-02-10 |access-date=2022-06-05 |first=Max |last=Goldbart}}</ref>。日本では[[Amazon.co.jp]]傘下の[[Amazon Prime Video]]にて2022年8月27日から見放題独占配信することを同年7月28日に同社が発表した<ref>{{Cite web|和書|title=【アマゾンプライムビデオ】映画『東京リベンジャーズ』『竜とそばかすの姫』『インディ・ジョーンズ』シリーズなど、8月配信のコンテンツが公開 |url=https://www.famitsu.com/news/202207/28269979.html |website=ファミ通.com |access-date=2022-07-29 |date=2022-07-28}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』8月27日よりPrime Videoで見放題配信が決定 |url=https://theriver.jp/spm-nwh-prime-video/ |website=THE RIVER |date=2022-07-28 |access-date=2022-07-29}}</ref>。

北米では2022年9月2日、日本では2022年9月9日より未公開シーン約11分を追加した『'''スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム THE MORE FUN STUFF VERSION'''』を再上映<ref>[https://www.cinematoday.jp/news/N0131917 『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』もっと楽しい版、海外版ポスター公開]シネマトゥディ2022年8月23日日</ref>

== 作品の評価 ==
=== 興行収入 ===
初週末3日間のオープニング興収は2億6,000万ドルとなり、『[[アベンジャーズ/エンドゲーム]]』に次ぎ歴代2位となった<ref>{{Cite web|title=Box Office: ‘Spider-Man: No Way Home’ Officially Opens to $260 Million, Second-Biggest Box Office Debut in History|url=https://variety.com/2021/film/box-office/spiderman-no-way-home-box-office-opening-weekend-record-second-biggest-1235139547/|website=Variety|date=2021-12-20|accessdate=2021-12-21|language=en}}</ref>。また、本作の全米での興行収入は『[[アバター (2009年の映画)|アバター]]』を抜き、歴代3位のヒットとなった<ref>{{Cite web|和書|title=『スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム』全米興収記録が『アバター』抜いて歴代3位に|url=https://theriver.jp/sm-nwh-surpass-avatar-bo/|website=THE RIVER|date=2022-02-16|accessdate=2022-02-24}}</ref>。

=== 映画批評家によるレビュー ===
[[Rotten Tomatoes]]によれば、419件の評論のうち高評価は93%にあたる389件で、平均点は10点満点中7.9点、批評家の一致した見解は「『スパイダーマン』の続編として、より大きく、より大胆になった『ノー・ウェイ・ホーム』は、ユーモアとハートを見失うことなく、シリーズのスコープと利害関係を拡大している。」となっている<ref>{{Cite rt|id=spider_man_no_way_home|type=m|title=Spider-Man: No Way Home|publisher_hide=1|language=en|accessdate=2022-08-27}}</ref>。
[[Metacritic]]によれば、60件の評論のうち、高評価は50件、賛否混在は10件、低評価はなく、平均点は100点満点中71点となっている<ref>{{Cite mc|id=spider-man-no-way-home|type=movie|title=Spider-Man: No Way Home|publisher_hide=1|language=en|accessdate=2022-08-27}}</ref>。

<!-- === 受賞歴 === -->
== 脚注 == 
=== 注釈 ===
{{Notelist2}}
=== 出典 ===
{{Reflist|2|refs=
<ref name=":1">{{Cite web|和書|url=https://twitter.com/MarvelUK/status/1460292905197879296|title=Marvel UK & Ireland@MarvelUKのツイート|accessdate=2021-11-21|date=2021-11-16|website=Twitter}}</ref>
}}

== 外部リンク ==
* {{Official website|https://www.spiderman-movie.jp/}}
* {{Allcinema title|378066|スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム}}{{ja icon}}
* {{Kinejun title|95691|スパイダーマン：ノー・ウェイ・ホーム}}{{ja icon}}
* {{IMDb title|10872600|Spider-Man: No Way Home}}

{{スパイダーマン}}
{{マーベル・シネマティック・ユニバース}}
{{Marvel Comics films}}
{{MTVムービー・アワード 作品賞}}
{{サターン賞 スーパーヒーロー映画賞}}
{{2022年日本週末観客動員数1位の映画}}
{{movie-stub}}
{{DEFAULTSORT:すはいたあまんのううえいほおむ}}
[[Category:スパイダーマンの映画作品]]
[[Category:2021年の映画]]
[[Category:2020年代の特撮作品]]
[[Category:アメリカ合衆国のアクション・コメディ映画]]
[[Category:アメリカ合衆国の3D映画作品]]
[[Category:マーベル・シネマティック・ユニバースの映画作品]]
[[Category:ドクター・ストレンジの映画作品]]
[[Category:デアデビルの映画作品]]
[[Category:IMAX映画]]
[[Category:4DX映画]]
[[Category:ScreenX映画]]
[[Category:冤罪を題材とした映画作品]]
[[Category:パラレルワールドを題材にした映画作品]]
[[Category:復讐を題材とした映画]]
[[Category:高等学校を舞台とした映画作品]]
[[Category:グリーンゴブリン]]
[[Category:アイスランドで製作された映画作品]]
[[Category:アトランタで製作された映画作品]]
[[Category:ニューヨーク市で製作された映画作品]]
[[Category:ロサンゼルスで製作された映画作品]]
[[Category:マイケル・ジアッチーノの作曲映画]]
[[Category:サターン賞受賞作品]]