東武野田線のソースを表示

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{{Redirect|野田線|大阪市電にあった路線|大阪市電野田線}}
{{混同|redirect=アーバンパークライン|アーバンパークライナー|x1=この路線を中心に運行されていた特急列車の}}
<!--検証可能性を満たさない部分があれば、該当箇所にテンプレートを貼付した上でノートで具体的に指摘してください-->
{{Infobox 鉄道路線
|路線名=[[File:Tōbu Tetsudō Logo.svg|50px|link=東武鉄道]] 野田線
|路線色=#00bfff
|ロゴ=File:Tobu Noda Line (TD) symbol.svg
|ロゴサイズ=40px
|画像= Tobu-Noda-Line-Series60000.jpg
|画像サイズ=300px
|画像説明=[[江戸川]]を渡る[[東武60000系電車|60000系]]電車<br>（2020年8月 [[川間駅]] - [[南桜井駅 (埼玉県)|南桜井駅]]間）
|通称=東武アーバンパークライン <!--「通称」の部分を書き換えないでください。表示されなくなります。-->
|国= {{JPN}}
|所在地=[[埼玉県]]、[[千葉県]]
|起点=[[大宮駅 (埼玉県)|大宮駅]]
|終点=[[船橋駅]]
|駅数=35駅
|輸送実績=
|1日利用者数=
|路線記号=TD
|開業={{start date and age|1911|5|9}}{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=334}}
|全通={{start date and age|1930|10|1}}
|休止=
|廃止=
|所有者=[[東武鉄道]]
|運営者=東武鉄道
|車両基地=[[南栗橋車両管区七光台支所]]など
|使用車両=[[#使用車両|使用車両]]の節を参照
|路線距離=62.7 [[キロメートル|km]]
|軌間=1,067 [[ミリメートル|mm]]
|線路数=[[複線]]（[[大宮駅 (埼玉県)|大宮駅]] - [[春日部駅]]間、[[運河駅]] - [[柏駅]] - [[船橋駅]]間）<br/>[[単線]]（春日部駅 - 運河駅間）
|電化方式=[[直流電化|直流]]1,500 [[ボルト (単位)|V]]（[[架空電車線方式]]）
|最大勾配=25.0  [[パーミル|‰]]<ref name="datebook">[[#datebook|寺田裕一『データブック 日本の私鉄』（ネコ・パブリッシング、2002年） p.59]]</ref>
|最小曲線半径=170 [[メートル|m]]<ref name="datebook"/>
|閉塞方式=
|保安装置= [[自動列車停止装置#東武鉄道TSP式|東武形ATS]]
|最高速度=100 [[キロメートル毎時|km/h]]<ref name="himitu">『東武鉄道のひみつ』（[[PHP研究所]]）</ref> <!-- 速度を書き換える場合は、その数値の出典を示してください。運行車両の設計最高速度ではありません。この路線で出せる認可最高速度（営業最高速度）です。-->
|路線図=Tobu Railway Linemap.svg
|路線図名=
|路線図表示=
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{{UKrail-header2|停車場・施設・接続路線|#00BFFF}}
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{{BS5||||BHF||20.6|TD-12 [[南桜井駅 (埼玉県)|南桜井駅]]|(2) 1956- <ref group="*">米島駅（貨物駅）として1943年に開業</ref>|}}
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{{BS5||||hKRZWae||||[[江戸川]]|}}
{{BS5||||BHF||22.9|TD-13 [[川間駅]]||}}
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{{BS5||uexKBHFeq|O2=HUBaq|exKDSTa|O3=HUBq|BHF|O4=HUBeq||28.6|TD-17 [[野田市駅]]|<!-- 1929年旅客業務が新駅に移転 1985年旧駅廃止 ←駅記事に記載のある事実はこの図の中には不要-->|}}
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{{BS5|||BHFq|O3=HUBa|KRZu||||←[[首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス|つくばエクスプレス]]→|}}
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{{BS5|||BHFq|O3=HUBe|KRZu|STR+r|||←[[新京成電鉄|新京成]]：[[新京成電鉄新京成線|新京成線]]→|}}
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{{Reflist|group="*"}} 
|}
|}
'''野田線'''（のだせん）は、[[埼玉県]][[さいたま市]][[大宮区]]の[[大宮駅 (埼玉県)|大宮駅]]から同県春日部市の[[春日部駅]]、[[千葉県]][[柏市]]の[[柏駅]]を経由して同県[[船橋市]]の[[船橋駅]]を結ぶ[[東武鉄道]]の[[鉄道路線]]である。'''東武アーバンパークライン'''（{{Lang-en|TOBU URBAN PARK Line}}<!--ロゴではなく通常案内での表記に準拠-->）という愛称が付けられている<ref group="広報" name="tobu20131217" /><ref group="注釈">「東武スカイツリーライン」の愛称を持つ[[東武伊勢崎線|伊勢崎線]]と同様に、「東武」から愛称部に含まれる。</ref>。

[[駅ナンバリング]]の路線記号は'''TD'''<ref group="注釈">'''T'''obu-no'''D'''a。「野」を表す「N」は日光線系統（日光線・宇都宮線・鬼怒川線）で使うことになったため、「田」を表す「D」とした。なお設定後に「東武アーバンパークライン」の愛称が付けられたが、それに伴う変更は行われていない。</ref>。[[日本の鉄道ラインカラー一覧|ラインカラー]]は水色{{Color|#00BFFF|●}}で、東武鉄道公式ホームページの路線図や駅ナンバリングサインの意匠にも採用されている。東武アーバンパークラインの愛称導入後は、フューチャーブルーとブライトグリーンがテーマカラーとして用いられ、ロゴマークや後述の8000系電車以外の運用車両のカラーリングに導入されている<ref group="広報">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20140425070004/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/5d97100e3f8ab95987699c722217d604/140213-2.pdf 東武野田線の路線愛称名「東武アーバンパークライン」のロゴマークを制定しました]}} - 東武鉄道ニュースリリース 2013年2月13日（インターネットアーカイブ）。</ref>。

東武鉄道の路線では唯一千葉県内を通過し、また[[政令指定都市]]（さいたま市）を通過する。

== 概要 ==
埼玉県南東部から千葉県北西部の[[東葛地域]]にかけて、[[東京]]30[[キロメートル]]（km）圏内の東半分を結ぶ路線で、[[1930年]]に全線が開通した。[[郊外]]路線だが全線が東京近郊の[[ベッドタウン]]に位置し、[[1980年代]]頃から沿線の宅地化が著しく[[通勤]]利用が多い。東武では[[東武伊勢崎線|伊勢崎線]]（東武スカイツリーライン）・[[東武日光線|日光線]]などとともに[[東武本線]]（路線群）を構成する路線の一つで、伊勢崎線（東武スカイツリーライン）・日光線・[[東武東上本線|東上本線]]（東上線）に次ぐ基幹路線と位置付けている。

当初は野田町駅（現・[[野田市駅]]）から[[柏駅]]まで[[醤油]]を運ぶ貨物輸送のために建設された。かつては[[野田市]]の[[キッコーマン]]本社内に貨物駅が存在し、柏駅からは[[日本鉄道]]（現・[[東日本旅客鉄道|JR東日本]][[常磐線]]）経由で日本全国に醤油が輸送されていた。[[1985年]]3月14日の[[1985年3月14日国鉄ダイヤ改正|国鉄ダイヤ改正]]に併せて貨物輸送が廃止されるまで、東武の柏駅8番線（現1番線）に[[貨物列車]]用の引込線が設けられていた{{refnest|group="注釈"|[[国土地理院]]が公開している航空写真では、貨物引き込み線2本（現在の東武1番線含む）が駅ビルの下を北柏方に抜けており、常磐快速線に合流していることが確認できる。<ref>{{Cite web|和書|url=https://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do?specificationId=996657|title=地図・空中写真閲覧サービス - CKT7415-C12-65|accessdate=2018-02-01|publisher=国土地理院}}</ref>}}。同駅は黎明期の歴史的な経緯による名残（[[#北総鉄道・総武鉄道|後述]]）から[[スイッチバック]]構造となっており、日中の大宮駅 - 船橋駅間の急行と早朝夜間帯の一部の直通列車を除いて柏駅を境に運転系統が分離されている。

[[武蔵野線]] [[南浦和駅]] - [[西船橋駅]]間の外郭にあたり、武蔵野線と同様に東京から放射状に伸びる複数の鉄道路線と接続している。大宮駅 - [[高柳駅]]間は[[国道16号]]（指定から外れた旧道を含む）と、高柳駅 - 船橋駅間は[[千葉県道8号船橋我孫子線]]（船取線）、[[塚田駅]] - 船橋駅間に関しては[[千葉県道288号夏見小室線]]（船橋駅周辺は[[千葉県道9号船橋松戸線]]）とほぼ並行している。

[[File:TobuNodaSen2007-8.jpg|300px|none|thumb|[[岩槻駅]] - [[東岩槻駅]]間[[元荒川]]付近]]

=== 路線データ ===
* 路線距離：62.7&nbsp;km
* [[軌間]]：1,067&nbsp;mm
* 駅数：35駅（起終点駅含む）
* 複線区間：大宮駅 - 春日部駅間の15.2&nbsp;km、運河駅 - 柏駅 - 船橋駅間の29.5&nbsp;km、延べ44.7&nbsp;km（71.3 %）。
* [[単線]]区間：春日部駅 - 運河駅間の18.0&nbsp;km（28.7 %）。
** 単線区間内でも用地や構造物が一部複線対応となっている箇所がある。なお、南桜井駅の川間駅方（約0.8&nbsp;km）、梅郷駅の野田市駅方（約0.9&nbsp;km）は複線のように見えるが、これらの単複境界は[[信号場]]ではなく、南桜井駅、梅郷駅の[[停車場#停車場と駅|場内]]を延長したものであり、公式には単線である。
* 最高速度：100&nbsp;km/h<ref name="himitu" />
* 保安装置：[[自動列車停止装置#東武鉄道TSP式|東武形ATS]]

== 歴史 ==
=== 千葉県営鉄道 ===
千葉県は、[[東葛飾郡]][[野田町 (千葉県)|野田町]]（現・[[野田市]]）の醤油醸造業者から[[河川舟運|舟運]]に頼るだけの交通の不便さを訴えられたため、[[1910年]]（[[明治]]43年）8月3日に野田町 - 東葛飾郡[[柏町 (千葉県)|千代田村]]（現・[[柏市]]）間他1線<ref group="注釈">[[成田鉄道多古線|多古線]]。後に[[千葉交通|成田鉄道]]（2代目）に譲渡。</ref> について[[軽便鉄道]]敷設免許申請を[[鉄道省]]に提出した。建設費は県債を募集して充てることとし、醸造組合は20万円でその県債を引き受けた<ref>『ちばの鉄道一世紀』p.214</ref>。

当初、[[軌間]]は軍用軽便鉄道と同規格の600 mmを予定していたが、野田醤油醸造組合では[[鉄道院]]線（現・[[東日本旅客鉄道|JR東日本]]線）と同軌間でなければ[[常磐線]]柏駅で貨車の直接乗り入れができず不便である点を主張し、その結果、1,067 mmに変更して着工することになった<ref>『ちばの鉄道一世紀』p.215より。</ref>。同年8月31日に免許が下りると同時期に工事が着工され、[[1911年]]（明治44年）5月9日[[千葉県営鉄道]]野田線として、 野田町駅（現・[[野田市駅]]）- 柏駅間9[[マイル]]10[[チェーン (単位)|チェーン]] (14.7&nbsp;km) が開業した。

=== 船橋鉄道 ===
{{Main|船橋鉄道}}
船橋と柏を結び千葉県営鉄道と接続する鉄道は、当初[[船橋鉄道]]が計画していた。1912年（[[大正]]元年）に出願され、1913年（大正2年）に免許を受け会社が設立されたが、役員の対立が起き、工事も進まず、1918年（大正7年）に免許が失効した。

=== 岩槻電気軌道 ===
{{Main|岩槻電気軌道}}
大宮と粕壁（春日部）を結び東武伊勢崎線と接続する鉄軌道は、当初[[岩槻電気軌道]]が計画していた。1911年（[[明治]]44年）に会社の設立と同時に出願され、1912年（明治45年）に軌道敷設特許を受けたが、資金難で用地買収が進まず、こちらも1918年（大正7年）に特許が失効した。

=== 北総鉄道・総武鉄道 ===
{{基礎情報 会社
|社名 = 総武鉄道
|ロゴ = [[File:Sōbu Railway Logomark 1929.svg|150px]]
|種類 = [[株式会社]]
|国籍 = {{JPN}}
|本社所在地 = [[千葉県]][[東葛飾郡]][[野田町 (千葉県)|野田町]]野田128<ref name="NDLDC1184231"/>
|設立 = [[1922年]]（大正11年）4月5日<ref name="NDLDC1184231"/>
|業種 = [[:Category:かつて存在した日本の鉄道事業者|鉄軌道業]]
|事業内容 = 旅客鉄道事業、バス事業<ref name="NDLDC1184231"/>
|代表者 = 社長 [[茂木七左衛門]]<ref name="NDLDC1184231"/>
|資本金 = 5,000,000円（払込額）<ref name="NDLDC1184231"/>
|特記事項 = 上記データは[[1943年]][[4月1日]]現在<ref name="NDLDC1184231">>[{{NDLDC|1184231/24}} 『地方鉄道及軌道一覧. 昭和18年4月1日現在』]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。}}
[[1921年]]（大正10年）、千葉県当局は路線維持を前提に県営鉄道の払い下げを行う方針を打ち出した。野田線の場合、野田醤油醸造組合が野田町 - 船橋間に列車の直通運転を計画し、[[京成電鉄|京成電気軌道]]専務取締役[[本多貞次郎]]を中心に払い下げ運動を展開した。同年、この千葉県から払い下げられた野田線（野田町駅 - 柏駅間）の経営と船橋 - 柏間の新線を敷設する目的で'''北総鉄道'''（1972年に北総開発鉄道として設立され、[[北総鉄道北総線|北総線]]を営業している[[北総鉄道]]とは無関係）を発起し、11月21日に免許が下りた{{Sfn|東武鉄道年史編纂事務局|1964|loc=§ 合併および買収会社の概要|p=722}}{{Sfn|野田醤油|1940|loc=§ 総武鉄道株式会社|p=653}}。

[[1922年]]（大正11年）4月5日に創立総会を開き、[[東京市]][[本所区]]押上町（現・[[東京都]][[墨田区]][[押上]]）の京成電気軌道社内に本社を置き、取締役社長には本多貞次郎が就任し、[[資本金]]150万円で北総鉄道を設立した。同月に千葉県東葛飾郡[[船橋町]]（現・[[船橋市]]）九日市に本社を移し、船橋 - 柏間の[[測量]]や用地買収にかかった。1923年（大正12年）、北総鉄道は船橋 - 柏間19.6 kmの工事に着手し、12月27日に船橋駅 - 柏駅間が船橋線として開業した。それに先立ち、同年7月には県営鉄道を41万円で譲り受け、翌8月より同社野田線（野田町駅 - 柏駅間14.7&nbsp;km）として営業を開始している{{Sfn|東武鉄道年史編纂事務局|1964|loc=§ 合併および買収会社の概要|pp=722-723}}{{Sfn|野田醤油|1940|loc=§ 総武鉄道株式会社|p=653}}。船橋線開業当時は船橋線の柏駅が常磐線柏駅の東口側、野田線の柏駅が西口側（現在地）にあり、常磐線を挟む配置となっていた。

[[1926年]]（大正15年）、野田町駅（現・野田市駅）から[[埼玉県]][[南埼玉郡]][[粕壁町]]（現・[[春日部市]]）の東武鉄道粕壁駅（現・[[春日部駅]]）を経て、埼玉県[[北足立郡]][[大宮町 (埼玉県)|大宮町]]（現・[[さいたま市]][[大宮区]]）の省線[[東北本線]]大宮駅までを結ぶ新線敷設の構想が北総鉄道社内から持ち上がり、同年5月31日に敷設免許を受けた。同年7月に本多貞次郎から斎藤三郎に取締役社長が交代し、12月に本社を千葉県東葛飾郡[[柏町 (千葉県)|柏町]]（現・柏市）[[豊四季]]に移転した。[[1928年]]（昭和3年）9月に資本金を450万円に増資して工事に着手した。最初から将来の北総鉄道の[[鉄道の電化|電化]]を睨み、全線を電気運転をするという認可を受けた。同年10月に[[茂木七郎右衛門 (6代)|茂木七郎右衛門]]に取締役社長が交代し、延伸工事の便を図るべく本社を野田町に移転した{{Sfn|東武鉄道年史編纂事務局|1964|loc=§ 合併および買収会社の概要|p=723}}{{Sfn|野田醤油|1940|loc=§ 総武鉄道株式会社|p=655}}。

[[1929年]]（昭和4年）5月に茂木七郎右衛門逝去のため茂木七左衛門が社長に就任、同年8月に本社を野田町駅（現・野田市駅）駅舎内に移転した。同年9月1日、野田町駅 - [[清水公園駅]]間1.3マイル（約1.9&nbsp;km）が開通し、同年11月17日に大宮仮停留所（大宮駅から北大宮駅方331 m付近。現在の[[埼玉県道2号さいたま春日部線|埼玉県道さいたま春日部線]]の[[大栄橋]]付近） - 東武鉄道粕壁駅（現・春日部駅）9.5マイル (15.3&nbsp;km) が開通した。この大宮 - 粕壁駅間の開通に当たって粕壁駅構内に[[変電所#鉄道変電所|変電施設]]を設置し、北総鉄道線で初の電車運転を開始した。その後[[大宮駅 (埼玉県)|大宮駅]]構内の工事が進み、同年12月9日に省線大宮駅まで乗り入れた。大宮駅 - 粕壁駅間が開通し、路線が[[下総国|下総]]北部にとどまらず、[[総国|総]]・[[武蔵国|武]]両地方にわたるようになったことから、1929年（昭和4年）11月22日に北総鉄道から'''総武鉄道'''（[[総武本線]]を開業させた1889年設立の[[総武鉄道 (初代)|総武鉄道]]とは無関係）に社名変更した{{Sfn|東武鉄道年史編纂事務局|1964|loc=§ 合併および買収会社の概要|p=723}}{{Sfn|野田醤油|1940|loc=§ 総武鉄道株式会社|p=655}}。

大宮駅 - 粕壁駅間、野田町駅 - 清水公園駅間の新線敷設工事と併せて既設線の電化工事も進められ、1929年（昭和4年）12月に野田変電所が竣工、同年12月30日から清水公園駅 - 柏駅間の電気運転を開始した。電気運転開始に当たって[[電気機関車]]3両、[[電車]]10両、そして未電化区間には[[日本の気動車史#ガソリンカーの出現|ガソリンカー]]を1929年に3両、1930年に2両購入し、旅客営業や貨物営業に就かせた{{Sfn|東武鉄道年史編纂事務局|1964|loc=§ 合併および買収会社の概要|p=723}}。

粕壁駅 - 清水公園駅間は[[江戸川]]架橋工事の竣工とともに1930年（昭和5年）10月1日に開通し、全線開通となった。この時から大宮駅 - 柏駅間を直通する電車の運転を開始した。これに先立ち8月30日には船橋線を常磐線西側に付け替えることで野田線柏駅に統合している。また、船橋線の船橋口では京成電気軌道との[[連絡線]]（[[総武鉄道海神線|海神線]]）の工事が進められ、1929年（昭和4年）12月25日に京成海神停留場を連絡駅とし船橋駅 - [[海神駅]]間にガソリン客車による旅客営業が開始されたが、収益が上がらず1933年（昭和8年）11月に営業を休止、翌1934年（昭和9年）4月3日に営業を廃止した{{Sfn|東武鉄道年史編纂事務局|1964|loc=§ 合併および買収会社の概要|p=723}}{{Sfn|野田醤油|1940|loc=§ 総武鉄道株式会社|p=656}}<ref group="注釈">東武鉄道65年史と野田醤油20年史には4月2日に営業廃止とある。</ref><ref group="注釈" name="sirato" />。

[[1935年]]（昭和10年）7月1日、埼玉県南埼玉郡[[岩槻市|岩槻町]]（現・さいたま市）の岩槻自動車株式会社（[[路線バス|乗合自動車]]事業）を買収、また乗合自動車9両と貸切自動車1両を購入して野田町 - 越谷・[[草加駅]]間で乗合自動車事業を開業した。[[1936年]]（昭和11年）4月2日には北足立郡大宮町、[[上尾市|上尾町]]・[[原市町 (埼玉県)|原市町]]近郊（現・さいたま市、[[上尾市]]）で乗合自動車事業を展開する大宮自動車商会を買収するなど、総武鉄道沿線の中小乗合自動車事業者の買収を積極的に進めた{{Sfn|東武鉄道年史編纂事務局|1964|loc=§ 合併および買収会社の概要|pp=723-724}}{{Sfn|野田醤油|1940|loc=§ 総武鉄道株式会社|pp=656-657}}。

[[1937年]]（昭和12年）には個人経営の[[利根川]][[渡し船|渡船]]事業（現・野田市目吹あたり）も買収し、[[茨城県]][[岩井市|岩井町]]（現・[[坂東市]]）方面に向けた渡船事業も展開した{{Sfn|東武鉄道年史編纂事務局|1964|loc=§ 合併および買収会社の概要|p=724}}{{Sfn|野田醤油|1940|loc=§ 総武鉄道株式会社|p=657}}。北総鉄道が発行した路線案内には清水公園駅より岩井町に到る[[路線バス|バス]]路線が記載されたほか<ref group="注釈">『[[岩井市]]史』によればバスを渡船にそのまま積載して[[自動車航送|航送]]を行ったが、後に転落事故が発生して航送は取り止められたという。</ref>、[[第二次世界大戦]]後は[[芽吹大橋]]の架橋により[[愛宕駅 (千葉県)|愛宕駅]]・[[北越谷駅]]より東武バスが運行され、両駅は長らく茨城県西部への主要な乗換駅として機能した。現在でも、[[首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス|つくばエクスプレス]]の開業による減便はあるものの、系列の[[茨城急行自動車]]によって野田市駅発着（愛宕駅経由）で運行されている。

=== 東武鉄道 ===
[[1943年]]（昭和18年）12月28日、東武鉄道の臨時株主総会にて東武鉄道と総武鉄道との合併が承認され、翌[[1944年]]（昭和19年）3月1日に東武鉄道と合併した。元々、総武鉄道は京成電気軌道の傍系企業であったが、本多貞次郎が取締役社長を辞任した頃から徐々に京成との関係が薄くなっていき、[[キッコーマン]]の傍系企業としての結び付きが強くなったようである。そして[[陸上交通事業調整法]]が遠因となって '''東武鉄道''' に吸収合併された。開業の経緯から、当初は大宮駅 - 柏駅間が '''野田線''' 、船橋駅 - 柏駅間が '''船橋線''' と別路線であったが、1948年（昭和23年）に '''野田線''' に統合された<ref name="p000362">{{Cite web|和書|url=http://www.city.funabashi.chiba.jp/kurashi/koutsu/0004/p000362.html |title=東武鉄道 野田線 |publisher=船橋市都市計画部都市計画課 交通政策室 |accessdate=2020-03-19 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20111112154926/http://www.city.funabashi.chiba.jp/kurashi/koutsu/0004/p000362.html |archivedate=2011-11-12}}</ref><!--大宮駅 - 野田町駅間は、開業時「大宮線」とも呼ばれた。 --><ref group="注釈">統合の際、旧船橋線の船橋駅 - 柏駅間は上りと下りが逆転したが、同区間に建植された[[距離標|キロポスト]]は修正せず船橋駅起点のままとなっている。後に大宮駅が[[民衆駅]]化により[[共同使用駅]]から自社管理駅へ移転した際も、キロ程は変更しなかった。現在も大宮駅・船橋駅双方に0キロポストがあるとされるが、両駅とも0キロポストは駅ビル等の建設に伴う構内距離の短縮により失われており、一切見えない（両駅とも0.2キロポストから見ることができる）。</ref>。なお、乗合自動車事業（路線バス）も鉄道事業と同様に東武鉄道に合併された。

戦後は[[1957年]]（昭和32年）に北大宮駅 - [[大宮公園駅]]間が[[複線]]化されたのを皮切りに、大宮・柏・船橋各駅を中心にダイヤが交錯する区間から複線化が進められた。また旧型車両から[[東武3000系電車|3000系列]]→[[東武8000系電車|8000系]]→[[東武5000系電車|5000系列]]→[[東武2000系電車#2080系|2080系]]→8000系へと車両の近代化や、駅舎の改築も順次進められてきた。[[1992年]]（平成4年）には2080系と3000系列が8000系に置き換えられたことにより、全車両が20m車両となった。[[2004年]]（[[平成]]16年）に5000系列が当路線での運用を終了した後、しばらく新型車両は導入されなかったが、[[2013年]]（平成25年）になって[[東武10000系電車#10030型|10030系]]と東武鉄道合併以降初の新型車両となる[[東武60000系電車|60000系]]が導入された。

[[2007年]]（平成19年）3月には、柏駅と船橋駅に[[発車メロディ]]（発車案内放送装置）を導入。その後も各駅に順次導入され、[[2009年]]（平成21年）3月に全駅への導入を完了した。[[2014年]]（平成26年）[[3月22日]]には、船橋駅に東武鉄道初の[[ホームドア]]が導入されたのを皮切りに、[[2015年]]（平成27年）には柏駅でも[[2月7日]]および[[3月14日]]に段階的にホームドアが導入された。

[[2016年]]（平成28年）3月26日のダイヤ改正で[[急行列車|急行]]<ref group="広報" name="tobu20160209">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20160217075914/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/ae6309105f454c7f65e2b1837689d85b/160209_1.pdf 3月26日（土）に東武アーバンパークラインでダイヤ改正を実施]}} 東武鉄道 2016年2月9日（インターネットアーカイブ）。</ref> が、[[2017年]]（平成29年）[[4月21日]]のダイヤ改正で[[特別急行列車|特急]]「アーバンパークライナー」<ref name="asahi2017421">{{Cite news 
 | title = アーバンパークラインに近距離特急 東武、きょうから新ダイヤ
 | newspaper = 『[[朝日新聞]]』朝刊（埼玉県版）
 | date = 2017-04-21
 | author = 
 | publisher = 朝日新聞社
 | page =
 }}</ref><ref group="広報" name="tobu20170118" />が、[[2020年]]（[[令和]]2年）3月14日のダイヤ改正で区間急行<ref group="広報" name="tobu20190927">{{PDFlink|[http://www.tobu.co.jp/file/pdf/b17451762c90143872982fcec973cf70/190927_2.pdf 2020年3月東武アーバンパークラインで大幅なダイヤ改正を実施！ラッシュ時の柏〜船橋間を最大11分短縮します！]}} - 東武鉄道、2019年9月27日</ref><ref group="広報" name="tobu20191209">{{PDFlink|[http://www.tobu.co.jp/file/pdf/3bdb0d4f3719a977aa3447c6a0d269de/191209.pdf 東武アーバンパークライン、急行運転の開始や最終列車の繰り下げ等大幅なダイヤ改正を2020年3月14日に実施]}} - 東武鉄道、2019年12月9日</ref> が設定された。

=== 年表 ===
[[File:Station-Nodacho-05.jpg|200px|right|thumb|1920年代頃の野田町駅（現・野田市駅）の駅舎]]
[[File:Hokusō Railway Logomark 1922.svg|150px|right|thumb|北総鉄道の社紋]]
* [[1910年]]（明治43年）8月31日 [[千葉県]]に対し鉄道免許状下付（千葉県東葛飾郡野田町 - 同郡千代田村間）<ref group="官報">[{{NDLDC|2951523/6}} 「軽便鉄道免許状下付」『官報』1910年9月14日]（[[国立国会図書館]]デジタルコレクション）</ref>。
* [[1911年]]（明治44年）5月9日 '''千葉県営鉄道'''が野田町駅（現・ [[野田市駅]]）- [[柏駅]]間を開業<ref group="官報">[{{NDLDC|2951725/6}} 「軽便鉄道運輸開始」『官報』1911年5月17日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。野田線とする。
* [[1921年]]（大正10年）11月21日 鉄道免許状下付（千葉県東葛飾郡船橋町 - 同郡千代田村間）<ref group="官報">[{{NDLDC|2954909/8}} 「鉄道免許状下付」『官報』1921年11月22日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。
* [[1923年]]（大正12年）
** 8月1日 千葉県営鉄道野田線を'''北総鉄道'''に譲渡<ref group="官報">[{{NDLDC|2955432/4}} 「地方鉄道運輸営業継承」『官報』1923年8月10日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref><ref group="官報">7月26日譲渡許可[{{NDLDC|2955422/7}} 「鉄道譲渡」『官報』1923年7月28日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。
** 12月27日 [[船橋駅]] - 柏駅間を開業<ref group="官報">[{{NDLDC|2955559/8}} 「地方鉄道運輸開始」『官報』1924年1月10日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。船橋線とする。
* [[1924年]]（大正13年）4月1日 法典駅を[[馬込沢駅]]に改称<ref group="官報">[{{NDLDC|2955630/7}} 「地方鉄道駅名改称」『官報』1924年4月5日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。
* [[1926年]]（大正15年）5月31日 鉄道免許状下付（千葉県東葛飾郡野田町 - 埼玉県北足立郡大宮町間）<ref group="官報">[{{NDLDC|2956282/6}} 「鉄道免許状下付」『官報』1926年6月2日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。
* [[1929年]]（昭和4年）
** 9月1日 野田町駅 - [[清水公園駅]]間を開業<ref group="官報">[{{NDLDC|2957275/7}} 「地方鉄道運輸開始」『官報』1929年9月7日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。
** 11月17日 粕壁駅（現・ [[春日部駅]]） - [[大宮駅 (埼玉県)|大宮駅]]（仮駅）間を開業（電化）<ref group="官報">[{{NDLDC|2957338/8}} 「地方鉄道運輸開始」『官報』1929年11月22日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。
** 11月22日 北総鉄道が'''総武鉄道'''に社名変更。
** 12月9日 大宮駅（仮駅） - 大宮駅間を開業（電化）<ref group="官報">[{{NDLDC|2957357/16}} 「地方鉄道運輸開始」『官報』1929年12月16日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。
** 12月25日 [[総武鉄道海神線|海神線]] 船橋駅 - [[海神駅]]間を開業（非電化）<ref group="官報">[{{NDLDC|2957375/11}} 「地方鉄道運輸開始」『官報』1930年1月11日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。
** 12月30日 柏駅 - 清水公園駅間電化。
* [[1930年]]（昭和5年）
** 4月12日 大宮駅 - [[大宮公園駅]]間に[[北大宮駅]]開業<ref name="teishabaS091205">[{{NDLDC|1212697/137}} 鉄道省編『鉄道停車場一覧』昭和9年12月15日現在]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。
** 8月30日 船橋線を付け替え、常磐線を挟んで東西に分かれていた柏駅を野田線側に統合{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=346}}。
** 10月1日 清水公園駅 - 粕壁駅間（電化）開業<ref group="官報">[{{NDLDC|2957599/5}} 「地方鉄道運輸開始」『官報』1930年10月6日]（国立国会図書館デジタルコレクション）</ref>。現在の野田線（大宮駅 - 船橋駅間）が全通。牛島信号所開設。
** 12月6日 牛島信号所 - [[川間駅]]間に[[武州川辺駅]]開業<ref name="teishabaS091205" />。
** 12月9日 [[七里駅]] - 岩槻町駅間に（臨）加倉駅、岩槻町駅 - 豊春駅間に（臨）渋江駅、牛島信号所 - 武州川辺駅間に（臨）永沼駅（現・南桜井駅）開業<ref name="teishabaS091205" />。
* [[1931年]]（昭和6年）
** 1月13日 加倉駅を常設駅とする。
** 3月1日 牛島信号所を駅に変更し、牛島駅（現・藤の牛島駅）開業<ref name="teishabaS091205" />。
** 3月5日 牛島駅を藤の牛島駅に改称。
** 7月1日 渋江駅を常設駅とする。
** 7月3日 永沼駅を常設駅とする。
* [[1932年]]（昭和7年）8月1日 永沼駅を移転し南桜井駅に改称<ref name="teishabaS091205" /><ref>[[今尾恵介]]監修『[[日本鉄道旅行地図帳]] 3号 関東1』[[新潮社]]、2008年、p.28</ref>。
* [[1933年]]（昭和8年）
** 5月10日 粕壁駅 - 藤の牛島駅間に土井停留場開業（貨物駅）<ref name="teishabaS091205" />。
** 6月3日 豊四季駅 - 柏間駅に柏競馬場前駅（後の北柏駅。常磐線の北柏駅とは別）開業<ref name="teishabaS091205" /><ref name="kashiwakeibajyo-stn">[http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/280400/p008817.html 第一回 かしわ・その時「昭和8年7月20日〜柏競馬場駅ができた日〜」]（柏市役所公式サイト）によると7月20日開業。</ref>。
** 7月29日 増尾駅 - 高柳駅間に逆井駅開業<ref name="teishabaS091205" />。
** 11月1日 海神線 船橋駅 - 海神駅間の営業を休止<ref>白土貞夫「薄命な総武鉄道海神線を探る」『[[鉄道ピクトリアル]]』No.799 2008年1月臨時増刊号、156頁</ref>。
* [[1934年]]（昭和9年）4月3日 海神線 船橋駅 - 海神駅間を廃止{{Refnest|group="注釈"|name="sirato"|営業廃止の実施届けには4月1日と記載されているとのこと<ref>白土貞夫「薄命な総武鉄道海神線を探る」『鉄道ピクトリアル』No.799 2008年1月臨時増刊号156-157頁）</ref>}}。
* [[1939年]]（昭和14年）6月10日 岩槻町駅を岩槻駅に改称。
* [[1943年]]（昭和18年）
** 1月26日 柏競馬場前駅を北柏駅（常磐線の北柏駅とは別）に改称。
** 11月6日 南桜井駅 - 武州川辺駅間に米島駅開業（貨物駅）。
* [[1944年]]（昭和19年）3月1日 陸上交通事業調整法に基づき、'''東武鉄道'''が総武鉄道を吸収合併。東武鉄道野田線・船橋線となる。
* [[1945年]]（昭和20年）
** 4月30日 加倉駅、渋江駅、北柏駅休止。
** 5月20日 武州川辺駅休止。
** 9月30日 米島駅休止。
* [[1947年]]（昭和22年）
** 3月1日 船橋駅 - 柏駅間電化（現在の野田線の電化完了）{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=360}}。
** 7月16日 土井停留場廃止。
* [[1948年]]（昭和23年）4月16日 船橋線を野田線に統合して、大宮駅 - 船橋駅間を野田線とする<ref name="p000362" /><ref group="注釈">それにより野田線、船橋線双方の終点だった柏駅が野田線の中間駅となり、柏駅 - 船橋駅間は上りと下りが逆転することになった。</ref>。
* [[1949年]]（昭和24年）9月1日 粕壁駅を春日部駅に改称。
* [[1950年]]（昭和25年）
** 5月30日 野田町駅を野田市駅に改称。
** 7月5日 武州川辺駅廃止。
** 8月1日 加倉駅、渋江駅廃止。
* [[1955年]]（昭和30年）7月5日 北柏駅廃止。
* [[1956年]]（昭和31年）
** 9月15日 塚田駅 - 船橋駅間に新船橋駅開業{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=368}}。
** 12月23日 南桜井駅と休止中の米島駅を統合、南桜井駅を米島駅の位置に移転。
* [[1957年]]（昭和32年）9月26日 北大宮駅 - 大宮公園駅間複線化{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=370}}。
* [[1958年]]（昭和33年）2月16日 運河駅 - 初石駅間に江戸川台駅開業{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=370}}。
* [[1960年]]（昭和35年）10月1日 運河駅 - 初石駅間複線化{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=374}}。
* [[1961年]]（昭和36年）3月11日 大宮駅で中継していた国鉄との連絡運輸貨物列車が廃止{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=376}}。
* [[1962年]]（昭和37年）5月 船橋駅で中継していた国鉄との連絡運輸貨物列車が廃止。これにより、六実駅 - 船橋駅間の貨物営業を休止（のちに柏駅 - 六実駅間も貨物営業を休止）。
* [[1964年]]（昭和39年）3月12日 塚田駅 - 新船橋駅間複線化{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=380}}。
* [[1965年]]（昭和40年）5月 [[東武3000系電車|3000系]]を導入。
* [[1967年]]（昭和42年）10月3日 大宮駅の[[民衆駅]]化により現在地に移設、国鉄との[[共同使用駅]]から自社管理駅となる{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=386}}。
* [[1968年]]（昭和43年）
** 4月6日 大宮駅 - 北大宮駅間複線化{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=388}}。
** 7月1日 川間駅 - 清水公園駅間に七光台駅開業{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=388}}。野田市駅構内にあった野田電車区を移転し、[[南栗橋車両管区七光台支所|七光台電車区]]（現・南栗橋車両管区七光台支所）を開設{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=388}}。
* [[1969年]]（昭和44年）
** 7月29日 七里駅 - 岩槻駅間複線化{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=388}}。
** 9月27日 大宮駅発着の臨時急行[[けごん#DRCの登場と東武特急の繁栄|「きりふり」・「りゅうおう」]] 運行開始{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=390}}。
** 12月1日 岩槻駅 - 豊春駅間に東岩槻駅開業{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=390}}。
* [[1971年]]（昭和46年）8月6日 大和田駅 - 七里駅間複線化{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=392}}。
* [[1972年]]（昭和47年）
** 11月11日 大宮駅発着の臨時急行「きりふり」・「りゅうおう」運行終了{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=390}}。
** 11月27日 七光台駅 - 船橋駅間で6両運転を開始。
* [[1974年]]（昭和49年）
** 2月22日 大宮公園駅 - 大和田駅間複線化{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=398}}。
** 8月1日 岩槻駅の貨物取扱を終了{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=400}}。これにより大宮駅 - 春日部駅間の貨物営業を休止。
* [[1975年]]（昭和50年）5月 全編成が3000系列に統一。
* [[1977年]]（昭和52年）
** 6月 [[東武8000系電車|8000系]]を初導入。当路線の車両で初めての冷房車の導入となる{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=404}}。
** 8月2日 大宮駅 - 七光台駅間で6両運転を開始。全線で18 m車の6両運転となる。
* [[1978年]]（昭和53年）11月14日 初石駅 - 柏駅間複線化{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=404}}<ref>{{Cite news |和書|title=初石-柏間の複線化が完成 東武野田線 |newspaper=[[交通新聞]] |publisher=交通協力会 |date=1978-11-14 |page=1 }}</ref>。
* [[1979年]]（昭和54年）1月8日 大宮駅の構内距離を柏駅寄りに0.1 km短縮。路線距離が62.8 kmになる。
* [[1980年]]（昭和55年）12月17日 [[連続立体交差事業]]により、塚田駅 - 船橋駅間高架化{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=408}}。これに伴い、船橋駅の構内距離を柏駅寄りに0.1 km短縮。路線距離が62.7 kmになる。七光台駅 - 船橋駅間で8000系の6両運転を開始。
* [[1982年]]（昭和57年）
** 10月26日 新船橋駅 - 船橋駅間複線化{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=410}}。
** 11月10日 馬込沢駅 - 塚田駅間複線化{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=412}}<ref>{{Cite news |title=きょう複線開業 東武野田線 馬込沢-塚田間 |newspaper=[[交通新聞]] |publisher=交通協力会 |date=1982-11-10 |page=1 }}</ref>。馬込沢駅始発の船橋行きを新設。
* [[1983年]]（昭和58年）
** 3月 [[東武5000系電車|5050系]]を導入。8000系が7月までに他線区へ転出。
** 7月21日 柏駅 - 増尾駅間に新柏駅開業{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=413}}。新柏駅 - 増尾駅間複線化{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=412}}。
* [[1984年]]（昭和59年）
** 2月1日 柏駅で中継していた国鉄との連絡運輸貨物列車の廃止により<ref group="注釈">柏駅には、常磐線の水戸方面との連絡引込線があった。</ref>、野田線と国鉄の連絡運輸貨物列車が全廃。
** 2月20日 国鉄との連絡運輸貨物列車の全廃に伴い、大宮駅 - 春日部駅間・野田市駅 - 船橋駅間の貨物営業を廃止。
** 6月 5070系を導入。七光台駅 - 船橋駅間で運用開始。
** 11月27日 大宮駅 - 七光台駅間で5000系列の6両運転の開始。全線で20m車の6両運転となる。
* [[1985年]]（昭和60年）
** 3月5日 貨物列車の最終運行。
** 3月14日 野田市駅の貨物取扱終了に伴い{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=416}}、春日部駅 - 野田市駅間の貨物営業を廃止、野田線の貨物営業を全廃。
** 11月19日 増尾駅 - 逆井駅間複線化{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=416}}。単線区間の全ての駅で上下列車の[[列車交換]]が可能となる。全編成の6両化が完了。
* [[1988年]]（昭和63年）5月 [[東武2000系電車#2080系|2080系]]を導入。
* [[1989年]]（平成元年）
** 3月 3000系列の一部廃車により、8000系を再導入。
** 11月28日 六実駅 - 鎌ヶ谷駅間に新鎌ヶ谷信号場開設（現在の新鎌ヶ谷駅より0.1㎞柏駅寄りに所在）、同時に六実駅 - 新鎌ヶ谷信号場間複線化{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=426}}<ref>{{Cite news |title=28日から野田線ダイヤ改正 |newspaper=交通新聞 |publisher=交通新聞社 |date=1989-11-21 |page=1 }}</ref>。
* [[1990年]]（平成2年）12月19日 以下の内容でダイヤ改正を実施。
** 日中の大宮駅 - 岩槻駅間が毎時6本から毎時8本に、岩槻駅 - 柏駅間が毎時3本から毎時4本に増発。
** 日中の春日部駅 - 柏駅間の運転間隔を15分間隔に統一。
* [[1991年]]（平成3年）11月26日 柏駅 - 新柏駅間複線化{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=432}}<ref>{{Cite news |title=東武野田線も |newspaper=交通新聞 |publisher=交通新聞社 |date=1991-11-01 |page=5 }}</ref>。柏駅 - 船橋駅間の運用車両を20m車6両に統一。 以下の内容でダイヤ改正を実施。
** 日中の運河駅 - 船橋駅間が毎時4本から毎時6本に増発。
** 日中の柏駅 - 船橋駅間の運転間隔を10分間隔に統一。
* [[1992年]]（平成4年）
** 10月 3000系列が転出。
** 11月 2080系が廃車。
** 12月1日 野田線の大型（20m車）冷房車化完了{{Sfn|東武鉄道社史編纂室|1998|loc=§ 資料編|p=434}}。同時にスピードアップも実施。
* [[1999年]]（平成11年）11月25日 新鎌ヶ谷信号場を駅に変更し、新鎌ヶ谷駅開業<ref group="広報" name="Tobu199909">[https://web.archive.org/web/20000116224848/http:/www.tobu.co.jp/news/1999/09/990906.html　11月25日、野田線でダイヤ改正を実施。新鎌ヶ谷駅が開業・鎌ヶ谷～馬込沢間複線化]（東武鉄道ニュースリリース・インターネットアーカイブ・2000年時点の版）。</ref><ref name="chibanippo19991126">{{Cite news | 和書 | title = 東武野田線 新鎌ケ谷駅が開業 私鉄3線乗り換え可能に | newspaper = [[千葉日報]] | page = 16 | publisher = 千葉日報社 | date = 1999-11-26 }}</ref>、岩槻駅 - 東岩槻駅間・鎌ヶ谷駅 - 馬込沢駅間複線化。以下の内容でダイヤ改正を実施。
** 東岩槻駅発着を新設。日中の岩槻駅 - 東岩槻駅間が複線化に伴い毎時6本に増発<ref group="広報" name="Tobu199909"/>。
** 馬込沢駅発の船橋行きを六実駅発に延長する<ref group="広報" name="Tobu199909"/>。
* [[2001年]]（平成13年）10月14日 連続立体交差事業により、新鎌ヶ谷駅 - 馬込沢駅間高架化。
* [[2004年]]（平成16年）
** 10月18日 [[東武5000系電車|5070系]]が廃車。これに先立ち、同月16日・17日に当路線の車両で初めての[[さよなら運転]]が大宮駅 - （柏駅折り返し） - 七光台駅間で運行される。
** 10月19日 東岩槻駅 - 春日部駅間、新鎌ヶ谷駅 - 鎌ヶ谷駅間複線化<ref name="JRC627">{{Cite journal|和書|date=2005年1月号|title=鉄道記録帳|journal=RAIL FAN|volume=52|issue=1|page=23|publisher=鉄道友の会}}</ref>。以下の内容でダイヤ改正を実施<ref group="広報" name="TOBU-2004-10">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20041019040718/http://www.tobu.co.jp/news/2004/07/040730.pdf　野田線でダイヤ改正を実施　東岩槻 - 春日部間・新鎌ヶ谷 - 鎌ヶ谷間の複線化が完成　複線化の延伸とスピードアップにより、利便性が大幅に向上いたします。大宮 - 柏間最大で１４分短縮（朝ラッシュ時）]}}（東武鉄道ニューリリース・インターネットアーカイブ・2004年時点の版）</ref>。
*** 5070系の置き換え<ref name="JRC627" /><ref group="広報" name="TOBU-2004-10"/> により全列車が8000系に統一となる。
*** 最高速度を90 km/hから100 km/hへ引き上げ<ref group="広報" name="TOBU-2004-10"/>。日中の大宮駅 - 柏駅間の所要時間が上り62分、下り64分に短縮。
*** 東岩槻駅発着を廃止<ref group="広報" name="TOBU-2004-10"/>。日中の東岩槻駅 - 春日部駅間が複線化に伴い毎時6本に増発。
* [[2005年]]（平成17年）
** 6月20日 平日朝9時までの全列車に女性専用車両導入。
** 8月24日 初石駅 - 豊四季駅間に流山おおたかの森駅開業<ref group="広報" name="Tobu200505">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20050528034753/http://www.tobu.co.jp/news/2005/05/050525.pdf　「流山おおたかの森」駅8月24日開業]}}（東武鉄道ニュースリリース・インターネットアーカイブ・2005年時点の版）。</ref>。
* [[2007年]]（平成19年）
** 南桜井駅の場内を約0.8 km川間駅方へ延長（複線化ではない）。
** 3月10日 柏駅・船橋駅に当路線で初めて[[発車メロディ]]を導入。以下の内容でダイヤ改正を実施<ref group="広報" name="TOBU2007-3">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20070312173146/http://www.tobu.co.jp/news/2007/2/070207.pdf　3月10日（土）野田線ダイヤ改正]}}（東武鉄道ニューリリース・インターネットアーカイブ・2007年時点の版）。</ref>。
*** 日中の大宮駅 - 春日部駅間および清水公園駅・運河駅 - 柏駅間の区間運転列車を廃止し、大宮駅 - 柏駅間の運転間隔を10分間隔に統一<ref group="広報" name="TOBU2007-3"/>。
*** 日中の柏駅での乗り換え時間を2 - 3分に統一。
*** 終日に渡り清水公園駅 - 柏駅間の区間運転列車を廃止。
** 3月17日 [[東日本旅客鉄道]]（JR東日本）との[[連絡運輸#通過連絡運輸|通過連絡運輸]]を廃止。[[連絡運輸]]は継続。
** 3月27日 大宮駅に発車メロディを導入。
* [[2008年]]（平成20年）4月1日 北大宮駅 - 岩槻駅間の各駅に当路線の中間駅で初めて発車メロディを導入。
* [[2009年]]（平成21年）
** 3月23日 全駅で発車メロディの導入が完了。
** 11月20日 柏駅 - 船橋駅間に[[列車運行管理システム|運行管理システム]]を導入。
** 11月27日 大宮駅 - 柏駅間に運行管理システムを導入。
** 12月1日 全駅の業務を[[東武ステーションサービス]]に委託（春日部駅を除く）。
* [[2011年]]（平成23年）
** 4月 梅郷駅の場内を約0.9 km野田市駅方へ延長（複線化ではない）。
** 5月9日 野田線が開業100周年（野田町駅（現・野田市駅） - 柏駅間）を迎える<ref group="広報" name="Tobu20110707">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20110812081652/http://www.tobu.co.jp/file/3825/110707_1.pdf 東武野田線開通100周年記念イベントを実施！ ]}}（東武鉄道ニュースリリース・インターネットアーカイブ・2011年時点の版）。</ref>。7月15日から8月31日にかけて各種記念イベントを開催<ref group="広報" name="Tobu20110707"/>。
** 6月27日 [[経済産業省]]による[[電気使用制限等規則|電力使用制限令]]により、平日における日中時間帯の上下各3 - 4列車を運休。
** 7月23日 柏駅・船橋駅の営業番線がJRとの連番から東武単独表記に変更。以下の内容でダイヤ改正を実施。
*** 日中の柏駅での乗換時間が2 - 3分から6分に延長<ref group="広報" name="Tobu201107">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20120315142454/http://www.tobu.co.jp/file/3800/%EF%BD%90%EF%BD%84%EF%BD%86110627-1.pdf　7月23日（土）から野田線のダイヤを変更します。]}}（東武鉄道ニュースリリース・インターネットアーカイブ・2012年時点の版）。</ref>。
*** 日中の大宮駅 - 柏駅間の所要時間が上り65分、下り63分に延長<。
*** 岩槻駅発大宮駅行きの始発を平日で2分、土休日で6分繰り上げていずれも5:01発とする<ref group="広報" name="Tobu201107"/>。
*** 柏発駅野田市駅行きの終電を4分繰り下げ<ref group="広報" name="Tobu201107"/>。
** 9月11日 平日における日中時間帯の一部列車運休を解除。
** 12月4日 1800系を使用した「野田線開通100周年記念号」が運転される<ref>[http://railf.jp/news/2011/12/05/092700.html 「野田線開通100周年記念号」運転] 鉄道ファン・railf.jp 鉄道ニュース、2011年12月5日</ref>。
* [[2012年]]（平成24年）
** 3月17日 駅ナンバリング導入。
** 12月1日 大宮駅発の臨時特急「[[スカイツリートレイン]]」運行開始。
* [[2013年]]（平成25年）
** 4月20日 10030系を導入<ref group="広報" name="tobu20130418" />。
** 6月15日 60000系を導入<ref group="広報" name="tobu20130603" />。
* [[2014年]]（平成26年）
** 3月22日 船橋駅に東武鉄道初の[[ホームドア]]を導入<ref group="広報" name="tobu20140220">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20140327081826/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/c062ea3e9226bdaecfaabaa6c744354a/140220.pdf 3月22日（土）より、野田線船橋駅ホームにて可動式ホーム柵の使用を開始します！]}} - 東武鉄道、2014年2月20日（インターネットアーカイブ）。</ref>。
** 4月1日 「東武アーバンパークライン」の路線愛称を導入<ref group="広報" name="tobu20131217">{{Cite press release |和書 |title=２０１４年４月１日（火）より東武野田線に路線愛称名「東武アーバンパークライン」を導入します！ |publisher=東武鉄道株式会社 |date=2013-12-17 |url=http://www.tobu.co.jp/file/pdf/d9efa3362e3ee79cbd6d8650126a3210/131217.pdf |format=PDF |archiveurl=https://web.archive.org/web/20140320201240/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/d9efa3362e3ee79cbd6d8650126a3210/131217.pdf |archivedate=2014-03-20 |accessdate=2021-09-25}}</ref>。
** 5月10日 柏駅発野田市駅行きの終電を七光台駅行きに延長<ref group="広報" name="tobu20140417">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20160428023555/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/b2c5a4868f445be7aa2a9cc0f0d14c4e/140417.pdf 4月26日（土）より 東武アーバンパークラインでコバトン＆チーバくん ラッピングトレイン運行開始！]}} - 東武鉄道、2014年4月17日（インターネットアーカイブ）。</ref>。
* [[2015年]]（平成27年）
** 2月7日 柏駅の1番線・2番線でホームドアが稼働開始<ref name="mainichi-np-2015-2-6">{{Cite news |和書 |title=東武柏駅:可動式のホーム柵、あすから使用開始 |newspaper=[[毎日新聞]] |date=2015-02-06 |author=橋本利昭 |publisher=毎日新聞社}}</ref>。
** 3月14日 柏駅の3番線・4番線でホームドアが稼働開始<ref name="mainichi-np-2015-2-6" />。
* [[2016年]]（平成28年）
** 3月26日 以下の内容でダイヤ改正を実施<ref group="広報" name="tobu20160209" />。
*** 急行を新設。通過駅への本数確保のため、急行運転時間帯に大宮駅 - 春日部駅間の普通を再設定。
*** 平日の大宮駅発柏駅行きの終電を15分繰り下げ。
*** 平日の柏駅発七光台駅行きの終電を11分繰り下げ。
* [[2017年]]（平成29年）
** 4月8日 大宮駅発の臨時特急「スカイツリートレイン」運行終了。
** 4月21日 ダイヤ改正を実施し、[[浅草駅]] - 大宮駅・野田市駅、大宮駅 - 運河駅間に特急「[[アーバンパークライナー]]」を新設（平日のみ運行。以下同じ）<ref name="asahi2017421"/><ref group="広報" name="tobu20170118" />。
* [[2019年]]（[[令和]]元年）
** 11月17日 [[高柳駅]]の新ホーム完成（暫定2面2線）。[[逆井駅]] - 高柳駅間が複線化<ref name="travelwatch20191216" />。
**12月15日 高柳駅 - 六実駅間が複線化され<ref name="travelwatch20191216">[https://travel.watch.impress.co.jp/docs/news/1224677.html 「東武野田線、全線急行化のための線路切り替え工事を公開。柏〜船橋で最大11分、大宮〜船橋で最大16分短縮へ」] トラベル Watch（2019年12月16日）2020年3月18日閲覧</ref>、柏駅 - 船橋駅間の複線化が完了<ref>{{Cite News|和書|title=柏－船橋間が複線化 六実－逆井間の工事完了|newspaper=毎日新聞|date=2019-12-16|url=https://mainichi.jp/articles/20191216/ddl/k12/040/073000c|accessdate=2019-12-19}}</ref>。2020年3月13日まで、逆井駅 - 六実駅間の複線区間は暫定供用となる。
* [[2020年]]（令和2年）
** 1月下旬 - 2月上旬 中間駅の汎用発車メロディが変更。
** 3月14日 以下の内容でダイヤ改正を実施<ref group="広報" name="tobu20190927">{{PDFlink|[http://www.tobu.co.jp/file/pdf/b17451762c90143872982fcec973cf70/190927_2.pdf 2020年3月東武アーバンパークラインで大幅なダイヤ改正を実施！ラッシュ時の柏〜船橋間を最大11分短縮します！]}} - 東武鉄道、2019年9月27日</ref><ref group="広報" name="tobu20191209" />。
*** 逆井駅 - 六実駅間の複線区間と高柳駅の新ホーム（2面4線）が本供用となる。
*** 特急「アーバンパークライナー」のうち、野田市駅行きの運行区間が柏駅まで延長。柏駅 - 春日部駅間に1本新設。
*** 運河駅 - 船橋駅間で急行の通過運転を開始。通過駅の本数確保のため、急行運転時間帯に運河駅 - 柏駅間の区間列車（普通）を再設定。
*** 大宮駅 - 柏駅間に区間急行を新設。
*** 高柳駅発着を新設し、六実駅発着を廃止。
*** 平日ダイヤを中心に全区間で15-30分程度終電を繰り下げ。
*** 高柳駅発船橋駅行きの始発を8分繰り上げ、高柳駅4:50発とする。六実駅発柏駅行きの始発を船橋駅発に延長し、船橋駅4:54発とする。
** 6月6日 ダイヤ改正により、大宮駅 - 柏駅間に特急「アーバンパークライナー」を2往復新設<ref group="広報" name="daiyakaisei20200606">{{Cite press release |和書 |title=2020年6月6日（土）ダイヤ改正を実施!【特急列車・THライナー・SL大樹概要が決定】|date=2020-02-25|publisher=東武鉄道|url=https://www.tobu.co.jp/file/pdf/555685de09870d4935783c8360e9aa1d/200225_2%20.pdf?date=20200225145408|access-date=2020-02-27|archive-url=https://web.archive.org/web/20200225161943/https://www.tobu.co.jp/file/pdf/555685de09870d4935783c8360e9aa1d/200225_2%20.pdf |archive-date=2020-02-25 }}</ref>。
* [[2021年]]（令和3年）3月28日 連続立体交差事業により、清水公園駅 - 梅郷駅間高架化<ref group="広報" name="pr20210222">{{Cite press release|和書|url=https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/202102221122419W_QbQxO1zNTW_P8A6wF1A.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20210222084632/https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/202102221122419W_QbQxO1zNTW_P8A6wF1A.pdf|format=PDF|language=日本語|title=11か所の踏切を廃止し安全性が向上します 3月28日（日）から東武アーバンパークライン 清水公園〜梅郷間 高架区間の使用を開始します 〜愛宕駅新駅舎も同日より使用開始、2023年度の事業完成に向けて連続立体交差事業を推進します〜|publisher=東武鉄道|date=2021-02-22|accessdate=2021-02-22|archivedate=2021-02-22}}</ref>。

== 運行形態 ==
大宮駅 - 春日部駅間 (15.2&nbsp;km) および、運河駅 - 柏駅 - 船橋駅間 (29.5&nbsp;km) の各区間が複線で、それ以外は単線である<ref name="複線" group="注釈">南桜井駅の川間駅方（旧武州川辺駅付近までの約0.8km）と、梅郷駅の野田市駅方（約0.9km）も複線のように見えるが、いずれも単複境界の[[信号場]]を設けず、南桜井駅・梅郷駅の[[停車場#停車場と駅|場内]]を延長したものであるため、公式には単線である。</ref>。単線区間である春日部駅 - 運河駅間はすべての駅で上下列車の[[列車交換]]が可能である。早朝・深夜を除いてほぼ全駅で列車交換を行っており、[[ダイヤグラム#ネットダイヤ|ネットダイヤ]]を形成している。そのためこれ以上の増発はほぼ不可能な状況にある。

野田線では大宮駅から柏・船橋方面に向かう列車を下り、船橋駅から柏・大宮方面に向かう列車を上りと定めている。

2県をまたぎ長距離で運転されるにもかかわらず、特急や急行などの[[優等列車]]は後述の臨時列車を除いて2016年3月25日まで設定がなく、各駅停車のみの運行であった<!--（戦前の一時期には大宮駅 - 柏駅間で急行運転が行われていたといわれる）。-->。2016年3月26日の[[ダイヤ改正]]からは大宮駅 - 春日部駅間を通過運転する[[#急行|急行]]が設定され<ref group="広報" name="tobu20160209" />（[[#急行|後節]]も参照）、あわせて長らくなかった種別表示を[[東武東上本線|東上線]]と同様の形で行うようになった。[[特別急行列車|特急]]「[[アーバンパークライナー]]」を除いて全ての定期列車が[[東武8000系電車|8000系]]・[[東武10000系電車|10030系]]・[[東武60000系電車|60000系]]の6両編成で運行されている。

柏駅は[[スイッチバック]]状の配線であり、本数増に伴い交差支障を避けるため、運行系統は大宮駅 - 柏駅間と柏駅 - 船橋駅間に分かれている。ただし、日中の大宮駅 - 船橋駅間の急行のほか、輸送力および車両走行キロの調整および検修設備を持つ南栗橋車両管区七光台支所との出入庫運用を確保するため、早朝の大宮駅 - 船橋駅間の普通、七光台駅 - 船橋駅間の出入庫列車など、柏駅を跨いで直通運転する列車も存在する。普通が直通する場合、柏駅で先発列車に接続するときは、柏駅で乗り換える方が早く到達する[[ダイヤグラム|ダイヤ]]が組まれている。

大宮駅 - 船橋駅間の移動は野田線を乗り通す（柏駅乗り継ぎで約90分。運賃は切符830円・IC827円）よりも、JR線を乗り継いだ方が運賃は高いが所要時間は短い（[[上野東京ライン]]・[[総武快速線]]を使い[[東京駅]]経由で約70分。運賃は切符950円・IC945円）。2020年3月14日のダイヤ改正で、運河駅 - 船橋駅間も急行の通過運転が開始され、大宮駅 - 船橋駅間が柏駅での乗り換えを経ずに最短76分（土休日）で移動できるようになった。

最高速度は、2004年10月19日ダイヤ改正において従前の90km/h<ref name="datebook"/>から100km/hとなっている。

=== 列車種別 ===
野田線の[[列車番号]]の付番方法は「[[列車番号の付番方法#野田線]]」を参照。

==== 特急 ====
{{Main|アーバンパークライナー}}
[[2017年]]4月21日のダイヤ改正で平日夜間に[[東武500系電車|500系「リバティ」]]を使用した[[特別急行列車#有料特急列車|特急]]が設定された。列車名は'''「[[アーバンパークライナー]]」'''<ref group="広報" name="tobu20170118">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20170131185026/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/b71449315c885fe96933bd12d8f48b8a/170118_1.pdf 2017年4月21日（金）ダイヤ改正を実施！ 東武スカイツリーライン・伊勢崎線・日光線・東武アーバンパークライン 【特急列車概要】]}} - 東武鉄道、2017年1月18日（インターネットアーカイブ）。</ref><ref group="広報" name="tobu20161027">{{PDFlink|[http://www.tobu.co.jp/file/pdf/28648073042d98f06de9de47a8ffb5c9/161027_2.pdf 新型特急車両「500系」の車両愛称名が「Revaty（リバティ）」に決定しました！]}} - 東武鉄道、2016年10月27日</ref>。当線として初の定期特急となる。

新設当初の運転系統は、東武スカイツリーライン（[[東武伊勢崎線|伊勢崎線]]）から直通運行の2系統と当線内運行の1系統の計3系統で、浅草駅 - 大宮駅間、浅草駅 - 野田市駅間、大宮駅 - 運河駅間を運行していた<ref group="広報" name="tobu20161027" />。浅草駅 - 大宮駅間は2本運行され、1本は6両編成で、もう1本は後述の野田市駅行きとの[[多層建て列車|併結]]だった。浅草駅 - 大宮駅・野田市駅間は浅草駅 - 春日部駅間では併結して6両編成で運行し、春日部駅で大宮行き（1 - 3号車）と野田市行き（4 - 6号車）に[[増解結|分割]]、それぞれ3両編成で運行されていた<ref group="広報" name="tobu20161027" />。大宮駅 - 運河駅間は3両編成で運行されていた<ref group="広報" name="tobu20161027" />。

[[2020年]]3月14日のダイヤ改正で、運転系統が東武スカイツリーラインから直通運行の1系統と当線内運行の2系統に変更された。6両編成の浅草駅発大宮駅行きが春日部駅止まりの「[[きりふり|スカイツリーライナー]]」に短縮され、浅草駅発野田市駅行きが柏駅まで延長された。大宮駅発運河駅行きは据え置かれ、新たに柏駅発春日部駅行きが新設された<ref group="広報" name="tobu20190927" /><ref name=response20190927>{{Cite web|和書|title=東武野田線全線に急行、柏始発の特急も 2020年3月ダイヤ改正|url=https://response.jp/article/2019/09/27/326968.html|website=[[Response.|レスポンス]]|publisher=イード|date=2019-09-27|accessdate=2019-09-29}}</ref>。同年6月6日の東武スカイツリーラインのダイヤ改正では大宮駅 - 柏駅間の列車が2往復新設された<ref group="広報" name="daiyakaisei20200606" />。

停車駅は急行と同じだが、浅草発のみ、八木崎駅、豊春駅、東岩槻駅に停車する。

==== 急行 ====
[[ファイル:Nodaexp.jpg|サムネイル|60000系による急行（柏駅）]]
[[2016年]]3月26日のダイヤ改正で新設された種別<ref group="広報" name="tobu20160209" />。停車駅は大宮駅、岩槻駅、春日部駅 - 運河駅間の各駅、流山おおたかの森駅、柏駅、高柳駅、新鎌ヶ谷駅、船橋駅。

路線図上のシンボルカラーは濃ピンク{{Color|#FF3366|■}}。英文表記は「EXPRESS」「EXP.」。車両では赤色で表記される。

新設当初は大宮駅・岩槻駅・春日部駅に停車し、春日部駅 - 船橋駅間は各駅に停車していた。平日は9 - 16時台に約30分間隔で上下計31本、土休日は7 - 8時台に上り2本、9 - 20時台に約30分間隔で上下計50本運転していた。基本的に大宮駅 - 柏駅間が中心で船橋発着は平日・土休日ともに1日1往復だった。春日部駅で普通と緩急接続していたが、土休日下りの夕夜間帯に限り岩槻駅で春日部行き普通と緩急接続していた。

2020年3月14日のダイヤ改正より、運河駅 - 船橋駅間でも通過運転が開始された。日中時間帯は大宮駅 - 船橋駅間に約30分間隔で運行、柏駅 - 船橋駅間は朝や夕方・夜間にも約30分間隔で設定されており<ref group="注釈">柏駅 - 船橋駅間のみ急行を運行する朝及び夕夜間帯において、大宮駅 - 柏駅間は区間急行となる。</ref>、日中時間帯を含め平日は上下計69本、土休日は上下計65本運転。これにより所要時間が柏駅 - 船橋駅間で最大11分、大宮駅 - 船橋駅間で最大16分短縮された<ref group="広報" name="tobu20190927" /><ref name=response20190927 />。上下線とも春日部駅・運河駅・柏駅・高柳駅で[[緩急接続]]する。

その他、2020年3月改正で平日夜間に春日部駅発柏駅行きの2本（大宮駅発春日部駅行きの普通列車を[[列車番号]]も別建てで急行として延長運転するもの〈いわゆる「化け急」〉と春日部駅始発の急行）と、柏駅発春日部駅行きと岩槻駅行きが設定されたが、これらの列車は初めから特急に変更することが前提の設定であり、同年6月の改正で特急「アーバンパークライナー」に変更された。

==== 区間急行 ====
2020年3月14日のダイヤ改正で新設された種別<ref group="広報" name="tobu20190927" /><ref name=response20190927 />。それまで急行として設定されていた種別からの変更。運行区間は大宮駅 - 柏駅間、停車駅は大宮駅・岩槻駅・春日部駅 - 柏駅間の各駅。

路線図上のシンボルカラーは薄ピンク{{Color|#f9f|■}}。英文表記は「SECTION EXPRESS」。一部車両は「SECTION EXP.」「SEC.EXP」と略されている。車両では基本的に赤色表記で表示方法は伊勢崎線系統と同じである。

平日は朝に上り2本、夕方に下り2本、土休日は朝に上り4本、夕方・夜間には急行の代わりに上下9往復が運行される。従来の急行と同様に土休日下りの夕夜間帯は岩槻駅で春日部行き普通と緩急接続する。

==== 普通 ====
各駅に停車する。車内や駅でのアナウンスでは「[[各駅停車]]」と称される。ごく一部の駅アナウンスでは「普通」を使用する。

基本的に大宮駅 - 柏駅間と柏駅 - 船橋駅間に分かれている。大宮駅 - 船橋駅間を直通する列車も数本あるものの、先述の通り柏駅で先発列車に接続するときは乗り換える方が早いダイヤが組まれている。ラッシュ時には七光台発着や高柳発着の列車もある。

路線図上のシンボルカラーは東武スカイツリーラインと同じグレー{{Color|#444|■}}。英文表記は「LOCAL」。

大宮駅 - 柏駅間は、以前は直通列車のほか大宮駅 - 岩槻駅・春日部駅間や清水公園駅・運河駅 - 柏駅間など多数の区間列車が設定され、1時間あたり4 - 8本と区間ごとに輸送力のばらつきがあった。[[2007年]]3月10日のダイヤ改正で、日中時間帯は運行本数が10分間隔で1時間あたり6本に、運転区間も大宮駅 - 柏駅間に統一されるとともに、一部の駅で行われた[[安全側線]]の設置・弾性ポイントへの交換による通過速度向上などの改良によって、大宮駅 - 柏駅間の所要時間が3 - 4分短縮された。柏駅 - 船橋駅間はダイヤ改正以前より日中10分間隔で運転されており、柏駅をまたぐ乗り継ぎ時間が2 - 3分に短縮された。しかし[[2011年]]7月23日のダイヤ変更時には柏駅での待ち時間が6分に拡大され、大宮駅 - 柏駅間の所要時間が3 - 4分ほど延びた。

2016年3月26日のダイヤ改正で大宮駅 - 春日部駅間の区間列車が平日の日中、土休日の日中から夕夜間帯に再設定された。通過駅の列車本数を確保するための措置であり、平日は急行と同数だが、土休日は朝2本の上り急行（現・区間急行）については補完されず、通過駅では減便となった。

その後、2020年3月14日のダイヤ改正で急行の通過運転区間拡大に伴う通過駅の列車本数確保のため、運河駅 - 柏駅間の日中にも区間列車が再設定された。区間急行では春日部駅 - 柏駅間は各駅停車となるので、その時間帯の設定は無い。

=== 日光線・鬼怒川線直通列車 ===
[[1965年]]（昭和40年）頃、当時の[[大宮市]]（現・[[さいたま市]]）周辺の自治体が大宮駅 - [[東武日光駅]]・[[鬼怒川温泉駅]]間の直通列車を要望した。東武鉄道はこの要望に応える形で[[1969年]]（昭和44年）9月27日より1972年（昭和47年）11月11日まで、春と秋季の観光シーズンの土休日に、大宮駅 - 春日部駅 - 東武日光駅・鬼怒川温泉駅間の[[臨時列車|臨時]]急行（有料）[[けごん#DRCの登場と東武特急の繁栄|「きりふり」・「りゅうおう」]]を運行した。

「きりふり」は日曜祝日に設定、朝方に東武日光駅行き、夕方に大宮駅行きの1往復を運転、「りゅうおう」は土曜日に設定、昼に鬼怒川温泉駅行きのみを運転した。途中停車駅は[[岩槻駅]]・[[春日部駅]]・[[下今市駅]]のみ、使用車両は[[東武5700系電車|5700系]]電車だった。

直通列車の運行が打ち切られた後、大宮市などは「[[大宮駅 (埼玉県)|大宮駅]]から野田線を経由して日光・鬼怒川への直通特急の新設を」という要望を繰り返し出し、[[1990年]]（平成2年）8月28・29日には[[東武1720系電車|1720系「DRC」]]を使用して大宮駅 - 鬼怒川温泉駅間（28日）、東武日光駅 - 大宮駅間（29日）に大宮市の市制施行50周年を記念した団体列車「大宮市民号」が運行された。この年に就役した[[東武100系電車|100系「スペーシア」]]の乗り入れと、大宮市と友好都市を結んでいる[[福島県]][[南会津郡]][[舘岩村]]（現・[[南会津町]]）の玄関口となる[[会津鉄道]][[会津鉄道会津線|会津線]][[会津田島駅]]への列車運転が期待されたが、東武側は「利用が見込めない」として要望を断っている。その後、東武日光線とJR[[宇都宮線]]（[[東北本線]]）を相互直通運転する特急の運行が発表され、[[2006年]]（平成16年）3月18日より[[日光 (列車)|「日光」・「（スペーシア）きぬがわ」]]として運転が開始され、大宮駅が停車駅となったことにより、さいたま市はこれを「事実上の再開」とみなして件の要望を取り下げている。

千葉県側からも、昭和40年 - 50年代の春と秋に沿線各市や[[松戸市]]の一部の市立小学校の[[修学旅行]]などのため団体臨時列車「[[東武日光線#快速|たびじ]]」が運転されていた。当時は殆どが単線で線路容量に余裕がなく、船橋駅の高架化および[[駅ビル]]（[[東武百貨店|東武百貨店船橋店]]）建設により構内が狭隘を極めており、多くは柏駅発着となっていた。同時期の[[鬼怒川温泉]]向け[[団体専用列車|団体臨時列車]]では、車両運用の関係から5700系を柏駅 - 船橋駅間で一般客を混乗させる処置をしたこともある。平成に入ると修学旅行の出発が早朝になることが増え、柏駅の着発線の容量面から野田市駅発着となった。

=== 東武スカイツリーライン（伊勢崎線）直通列車 === <!-- 東武スカイツリーライン=伊勢崎線（の東武動物公園以南）であることの説明がこれより前にないので、一言書いておく必要がある。 -->
{{Main2|特急「アーバンパークライナー」については「[[#特急|特急]]」の節、および「[[アーバンパークライナー]]」を}}
==== 大宮方面 ====
前述のように日光・鬼怒川方面への直通列車は過去に運行例があったものの、逆方向となる東武スカイツリーライン（伊勢崎線）浅草方面への運行は長らく行われていなかったが、2012年（平成24年）に開業した[[東京スカイツリー]]と[[東京スカイツリータウン]]へ向かう旅客のアクセス確保と[[東武博物館]]で[[動態保存]]されることになった[[東武8000系電車|8000系]] [[東武8000系電車#特別塗装|リバイバルカラー編成]]の披露を兼ねて、8月29日から9月3日までの間、大宮駅 - [[とうきょうスカイツリー駅]]間の直通運転を行った（途中停車駅は春日部駅のみ）<ref group="広報">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20120907003849/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/2a07ef6ebc192bd520e53ae9dfa8fefe/120822.pdf 8000系リバイバルカラー車両 イベント列車を運行します！]}} - 東武鉄道、2012年8月22日（インターネットアーカイブ）。</ref>。この時は[[東武トラベル]]（現在の[[東武トップツアーズ]]）が主催した東京スカイツリー開業100日記念ツアーの参加者のみ乗車できた一種の貸切列車であったが、9月29日から11月25日の土休日には同じ区間で臨時列車を運行した<ref group="広報">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20140202170643/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/5e15ecd778594f45b10077be4d1f4eb4/120920.pdf 8000系リバイバルカラー車両が、土休日に臨時列車として運行開始！]}} - 東武鉄道、2012年9月20日（インターネットアーカイブ）。</ref>。途中停車駅は大宮駅 - 春日部駅の各駅と[[北千住駅]]のみ。11月17・18日はリバイバルカラー編成が[[東武東上線ファミリーイベント|東上線のイベント]]および記念ツアーに使用されたため通常の8000系で運転した。2013年は、8月11日から8月25日までの日曜日に同区間で再度臨時列車を運転した。10月19日には埼玉県などが主催するアニメイベント「[[アニメ・マンガまつり in 埼玉|アニ玉祭]]」に東武鉄道が協力、「アニ玉コスプレトレイン」をとうきょうスカイツリー駅 - 大宮駅間で8000系リバイバルカラー編成を使用して運行した。この時は東武トラベルが主催したアニ玉祭ツアーの参加者のみ乗車できた一種の貸切列車であったが、2014年10月11日には野田線仕様の10030系を使用した臨時列車「アニ玉祭トレイン」を同区間で運行した（途中停車駅は[[北千住駅]]と春日部駅 - 大宮駅間の各駅）。

2012年12月1日からは、[[東武6050系電車|6050系]]電車を改造した[[東武6050系電車#634型「スカイツリートレイン」|展望列車634型]]<ref group="広報">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20121021061037/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/d92ee828bb9b92f777c05573621490ff/120927_1.pdf 10月27日（土） 展望車両634むさし型 「スカイツリートレイン」がデビュー！]}} - 東武鉄道、2012年9月27日（インターネットアーカイブ）。</ref> を用いて土曜日に、大宮駅発浅草駅行き臨時特急「[[スカイツリートレイン]]」4号を途中停車駅は春日部駅・北千住駅・とうきょうスカイツリー駅のみとして運行することとなり<!--脚注の後にも文が続きますのでここで「。」を打たない。--><ref group="広報">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20140714143439/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/61cbd3bc14651900261d97d165fd8b35/121022_1.pdf 展望車両634型「スカイツリートレイン」が臨時特急列車として運行]}} - 東武鉄道、2012年10月22日（インターネットアーカイブ）。</ref>、1972年以来40年ぶりに野田線に一般向け臨時優等列車が設定されたが、大宮駅行きは設定されなかった。当初は2013年1月26日までの運行としていたが3月9日まで延長。3月16日のダイヤ改正後は一部の祝日にも運行されることになり3月20日から再開された。

2015年8月8日からの毎週土曜日には「スカイツリートレイン」4号に加えて「スカイツリートレイン」52号<ref group="広報">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20150921235024/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/2c7c867fa11c03d25be528fb812e8dd2/150727_1.pdf 展望列車で大宮から浅草・東京スカイツリータウンへ直行! 8月8日(土)から大宮発浅草行き臨時特急「スカイツリートレイン」増発!]}} - 東武鉄道、2015年7月27日（インターネットアーカイブ）。</ref> を運転、同時に特急料金も値下げされている。しかし2016年3月19日をもって運休となった。「スカイツリートレイン」52号の運行に伴い伊勢崎線[[太田駅 (群馬県)|太田駅]]発浅草駅行きの「スカイツリートレイン」2号が運休となっていた。

[[北陸新幹線]]が[[金沢駅]]まで延伸開業した2015年3月14日から同月中の土休日には、大宮駅発浅草駅行き臨時[[東武伊勢崎線#快速・区間快速|快速]]（途中停車駅は「スカイツリートレイン」4号と同じ）が6050系電車で運行され<ref group="広報">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20150402124557/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/9e97fc1b9af49396f5fe8fa819ec9299/150212.pdf 北陸新幹線の開業に合わせ、大宮発 東京スカイツリータウン®への直通臨時快速列車を運転します！]}} - 東武鉄道、2015年2月12日（インターネットアーカイブ）。</ref>、2015年7月18日から8月2日までの土休日にも運行された。

大宮発の特急「スカイツリートレイン」4号は2017年4月8日が最後の運行となった<ref group="広報">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20170312050039/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/095ab461dc5f9bd76558c21ab9d73bb7/newsletter_170308.pdf スカイツリートレイン 運転日&時刻表]}} - 東武鉄道、2017年3月（インターネットアーカイブ）。</ref>。

==== 野田市方面 ====
<!--（戦前の一時期には野田町駅《現・野田市駅》 - 浅草駅《現・とうきょうスカイツリー駅》間で直通の急行が運転されていたといわれ、戦後の一時期には浅草駅 - 清水公園駅間で臨時直通列車が運転されていたという）。-->2015年12月4日から同月中の金曜日（25日を除く）と22日に浅草から清水公園・野田市方面に向かう臨時列車として、浅草駅発運河駅行き臨時特急「[[きりふり]]」267号が[[東武300系電車|300系]]で運行された<ref group="広報">{{Cite web|和書|format=PDF|url=http://www.tobu.co.jp/file/pdf/aebb2d647a3e4ee0c68309329d484a0c/151110-2.pdf|title=浅草駅から東武アーバンパークライン 清水公園駅方面に直通する運河駅行き臨時特急を初運転！|publisher=東武鉄道|date=2015-11-10|accessdate=2015-11-12}}</ref>。途中停車駅はとうきょうスカイツリー駅・北千住駅と野田線内の春日部駅 - 運河駅間の各駅で、野田線内だけを乗車する場合は特急料金は不要。2016年も12月2日から同月中の金曜日（23・30日を除く）と22日に運行された<ref group="広報">{{Cite web|和書|format=PDF|url=http://www.tobu.co.jp/file/pdf/9b0f0b2c905e13ae5b3a867b50de5202/newsletter_161121_2.pdf|title=昨年に引き続き浅草駅から東武アーバンパークライン 清水公園方面に直通する運河行き臨時特急を列車運転します！|publisher=東武鉄道|date=2016-11-21|accessdate=2016-12-13}}</ref>。
=== 運転本数 ===
2020年3月14日改正時点の日中の運転本数は以下の通り。

{| class="wikitable" style="text-align:center;"
|+ 日中の運行パターン
|-
! colspan="2" |種別＼駅名
! style="width:1em; letter-spacing:0.3em;"| {{縦書き|大宮|height=5em}}
!…
! colspan="2" style="width:1em; letter-spacing:0.3em;"| {{縦書き|春日部|height=5em}}
!…
! colspan="2" style="width:1em; letter-spacing:0.3em;"| {{縦書き|運河|height=5em}}
!…
! colspan="2" style="width:1em;"|柏
!…
! style="width:1em; letter-spacing:0.3em;"| {{縦書き|船橋|height=5em}}
|-
! style="width:1em;" rowspan="5" |運行範囲
| style="background:#fac;"|急行
| style="background:#fac;" colspan="12" |2本
|-
| style="background:#ddd;" rowspan="4" |普通
| colspan="3" style="background:#ddd;"|2本
| style="text-align:left;" colspan="9" |
|-
| style="background:#ddd;" colspan="9" |4本
| colspan="3" style="text-align:left;"|
|-
| colspan="6" |
| colspan="3" style="background:#ddd;"|2本
| colspan="3" |
|-
| style="text-align:left;" colspan="9" |
| style="background:#ddd;" colspan="3" |6本
|}

=== 他社線との直通構想 ===
==== JR京浜東北線 ====
{{出典の明記|date=2015年7月21日 (火) 09:11 (UTC)|section=1}}
1980年代終盤から1990年代半ばまで、[[大宮駅 (埼玉県)|大宮駅]]で接続するJR[[京浜東北線]]へ相互乗り入れを求める運動が自治体を中心に起きた。契機は[[1988年]]8月に当時の沿線自治体である[[大宮市]]、[[岩槻市]]（いずれも現・さいたま市）、[[春日部市]]、[[庄和町]]（現・春日部市）が、嘆願書を東武鉄道とJR東日本へ提出したことであった<ref>[http://www.kasukabe-shigikai.jp/VOICES/CGI/voiweb.exe?ACT=203&KENSAKU=0&SORT=0&KTYP=0,1,2,3&KGTP=1,2&TITL_SUBT=%95%BD%90%AC%82Q%82O%94N%81@%82X%8C%8E%92%E8%97%E1%89%EF%81%7C09%8C%8E09%93%FA-06%8D%86&HUID=20403&KGNO=16&FINO=138&HATSUGENMODE=0&HYOUJIMODE=0&STYLE=0 春日部市議会 平成20年　9月定例会－09月09日-06号] - 春日部市、2018年2月1日閲覧。</ref>。その後4市町とJR東日本、東武鉄道、埼玉県により「東武野田線・JR線乗り換え改善検討会」が発足し、1996年までのべ6回の検討会が開催された。

これは、野田線の大宮駅利用者のほぼ9割がJRへの乗り換え客であり、同駅では野田線と京浜東北線のホームが隣り合わせになっていることによる自治体独自の構想であった。

かつての同駅は当時の国鉄と東武の共同使用駅で、野田線は現在のJRの3番線の辺りから発着しており、1・2番線の京浜東北線ホームと現在の野田線のホームは東武の貨物ヤード（貨物廃止後は留置線として使用）であった。国鉄の[[通勤五方面作戦]]による赤羽駅 - 大宮駅間の三複線化と大宮駅の[[民衆駅]]化に伴い、国鉄の土地であった貨物ヤードを活用して京浜東北線ホームを設置し、野田線のホーム移設・改札を分離して自社管理駅となったのである。

そもそも両社に相互乗り入れ構想はなく、京浜東北線は10両編成で野田線は6両編成であること、車体長が異なり当時の野田線は20m級車両のほか18m級車両も運転されていたことや、保安装置の違いや大宮駅をはじめ各駅の大規模な改良工事が必要になることなどから、実現は困難であると結論された<ref>[http://www.pref.saitama.lg.jp/e1601/gikai-gaiyou-h2412-d070.html 埼玉県議会 平成24年12月定例会 一般質問 質疑質問・答弁] - 埼玉県、2018年2月1日閲覧。</ref>。

この運動を機に沿線自治体の乗り換え改善の要望を受け、東武は1995年に大宮駅の改良工事を施工している。ホームを柏方に若干移動してスペースを捻出し、[[エスカレーター]]を設置した連絡通路を新たに整備するなどして混雑緩和を図ったが、JR側の改札位置が従来のままのために改良前より距離が延びた。このため利用者から2階コンコースのJR駅東側ルミネ大宮1出入口周辺に「東改札口」の設置など、改善を求める声が強い<ref>{{PDFlink|[http://www.pref.saitama.lg.jp/a0301/supporter/documents/iken95.pdf 第95回簡易アンケート（交通政策課） 埼玉県の交通（鉄道・バス）について 自由意見]}}埼玉県、2018年2月1日閲覧。</ref>。

なお、2016年から当線の沿線自治体で作る「東武伊勢崎線・野田線整備促進協議会」が大宮駅でのJR線との乗換改善や京浜東北線との相互乗り入れの実現を千葉県・埼玉県・東武鉄道に要望<ref>[http://www.city.noda.chiba.jp/shisei/shisei/1009106/1009427/1009428/1009429.html 千葉県に東武野田線整備促進の要望書を提出（平成28年11月21日）] 千葉県野田市、2018年2月3日閲覧。</ref><ref>[http://www.city.noda.chiba.jp/shisei/shisei/1009106/1009427/1009428/1009709.html 埼玉県に東武野田線整備促進の要望書を提出（平成29年1月10日）] 千葉県野田市、2018年2月3日閲覧。</ref><ref>[http://www.city.noda.chiba.jp/shisei/shisei/1009106/1009427/1009428/1009842.html 東武鉄道株式会社に東武野田線整備促進の要望書を提出（平成29年1月30日）] 千葉県野田市、2018年2月3日閲覧。</ref> し、[[交通政策審議会]]が同年4月20日に出した[[交通政策審議会答申第198号|第198号答申]]で、「駅空間の質的進化に資するプロジェクト等」のうち大宮駅を「広域的な交通ネットワークの拠点となる駅におけるプロジェクト」の一つに、2017年8月2日には[[政令]]で「[[都市再生緊急整備地域]]」の一つとして大宮駅周辺地域を、それぞれ選定したことから、さいたま市などによる「大宮駅グランドセントラルステーション化構想」の一環で駅舎の橋上化、ホーム位置の南進・2面3線化・拡幅・ホームドアの設置などの大規模な改良や新たな東西自由通路設置による乗換改善を図る構想がある<ref>{{PDFlink|[http://www.city.saitama.jp/006/008/002/012/004/013/p049634_d/fil/28-038siryou4.pdf 第4回大宮グランドセントラルステーション推進会議] 埼玉県さいたま市、2018年2月3日閲覧。}}</ref>。

====  営団地下鉄東西線  ====
かつて、野田線は[[帝都高速度交通営団]]（営団地下鉄、現在の[[東京地下鉄|東京メトロ]]）[[東京メトロ東西線|東西線]]と直通運転する計画があり<ref>『鉄道ピクトリアル』1972年3月増刊号、鉄道ピクトリアルアーカイブスセレクション27 東武鉄道1970~80」p. 41</ref>、1968年の[[都市交通審議会答申第10号]]で、地下鉄東西線の[[西船橋駅]]以東については「東武鉄道野田線方面に至る路線」とされた<ref>{{Cite web|和書|date=1968-04-10 |url=https://www.digital.archives.go.jp/das/image-j/M0000000000001166571 |title=都市交通審議会の中間答申について |website=国立公文書館デジタルアーカイブ |author=運輸省 |accessdate=2020-07-13 |quote=（5号線）中野方面より…（中略）…西船橋の各方面を経て東武鉄道野田線方面に至る路線}}</ref>が、答申には野田線が乗り入れる駅は明確に記載されていなかった。

この東西線延伸計画は、[[千葉ニュータウン]]へのアクセス鉄道路線の第3ルート<ref group="注釈">その他のルート案は、新京成電鉄新京成線[[元山駅 (千葉県)|元山駅]]から新線を敷き、松戸駅から国鉄常磐線に乗り入れさせて営団地下鉄[[東京メトロ千代田線|千代田線]]へ向かう第1ルート、新京成線[[初富駅]]から新線を敷き、[[新津田沼駅]]から[[津田沼駅]]へ連絡新線を敷いて国鉄総武線に乗り入れさせて東西線へ向かう第2ルート、東西線の単独延伸で船橋駅、[[鎌ヶ谷大仏駅]]を乗り換え駅とする第4ルートがあった。</ref>として千葉県が立案した物がベースになっており、東西線の延伸先が新船橋駅であると明示されていた。この案では同駅から野田線に乗り入れて、既存の路線を活用・改良して柏駅方面へ向かい、現在の新鎌ヶ谷駅の南側に新駅「[[粟野 (鎌ケ谷市)|粟野]]」を設置して現在の[[千葉ニュータウン中央駅]]方面へ向かう新線を敷く構想であった。1972年の[[都市交通審議会答申第15号]]で東西線の西船橋駅以東の終点は[[京成電鉄]][[京成本線|本線]]の[[勝田台駅]]（[[東葉勝田台駅]]）に変更となり、後に[[東葉高速鉄道]][[東葉高速鉄道東葉高速線|東葉高速線]]として延伸は実現したが、野田線とは接続しないこととなった。新船橋駅の近傍には[[東海神駅]]が設置されている。同時に千葉ニュータウンへのアクセス鉄道のルートは[[都営地下鉄]][[都営地下鉄浅草線|1号線]]（現在の都営浅草線）・京成電鉄線経由のルートが採用されて、[[北総鉄道|北総開発鉄道]][[北総鉄道北総線|北総線]]・[[住宅・都市整備公団]]千葉ニュータウン線（それぞれ現在の北総鉄道北総線、[[千葉ニュータウン鉄道|千葉ニュータウン鉄道線]]）および[[京成成田空港線|京成成田スカイアクセス線]]として実現した。北総線は第1期線を建設する際、並走する[[新京成電鉄新京成線]]と野田線が交差する位置に、第3ルート案の新駅に相当する位置に新駅の設置を前提にした信号場を設置し、事実上第1ルート案に近い新京成線[[松戸駅]]に暫定的に乗り入れた。そして第2期線建設時に信号場を駅に変更して新鎌ヶ谷駅を設置し、新京成線と暫定乗り入れを終了した。北総線の第2期線が開業した当初は、新京成線と共に野田線とは接続しなかったが、のちに東武は新京成に次いで新鎌ヶ谷駅を設置している。

==== 埼玉高速鉄道線 ====
[[2000年]]（平成12年）の[[運輸政策審議会答申第18号]]で、[[埼玉高速鉄道]] (SR) [[埼玉高速鉄道線]]（埼玉スタジアム線）は、現在の終点である[[浦和美園駅]]から[[埼玉スタジアム2002]]近郊を経て岩槻駅に至り、更に[[宇都宮線|JR宇都宮線]]の[[蓮田駅]]まで延伸することが示された（現在未着工だが、先行区間として岩槻駅までの延伸が検討されている）。[[2005年]]（平成17年）の「埼玉高速鉄道延伸検討委員会」において、岩槻駅での埼玉高速鉄道線と野田線の直通運転も検討され、大宮駅方面と春日部駅方面の2方向への直通案が検討されたが、野田線側の設備等の構造により「直接の乗り入れは不可能である」と結論付けられ、野田線岩槻駅の地下部に埼玉高速鉄道線の駅施設を建設する方向でまとまった。

{{See also|埼玉高速鉄道線#今後の予定}}

== 使用車両 ==
[[ファイル:TOBURAILWAY SERIES60000（61601F）・SERIES10030（11632F）・SERIES8000（8101F） NODALINE.JPG|thumb|「60000系デビューイベント」の撮影会で並ぶ野田線の車両<br />左から60000系61601F・10030型11632F・8000系8101F<br />（南栗橋車両管区七光台支所・2013年6月）]]
車種は現用車両はすべて電車で、過去の車両も特に記述しているもの以外は電車である。

歴史的背景から、野田線内系統の急行・区間急行・普通に使用されている全車両が[[南栗橋車両管区七光台支所]]所属である。「東武アーバンパークライン」の愛称名導入に伴い、先頭車の前面と側面両側に愛称のロゴが付され2014年に全車に施された。
[[ファイル:TOBURAILWAY SERIES8000 TOBU URBAN PARK LINE mark.JPG|thumb|240px|none|8000系車両の側面に付けられた<br>東武アーバンパークラインのロゴ]]

=== 現在の使用車両 ===
* [[東武500系電車|500系]]
** 特急「[[アーバンパークライナー]]」として2017年4月21日より運転。野田線内の定期運用列車として唯一、[[南栗橋車両管区|南栗橋車両管区春日部支所]]所属の車両となる。
* [[東武8000系電車|8000系]]
** 野田線で運転される8000系は全編成6両編成となっている。2018年6月現在、8000系はすべて貫通編成となっているが、かつては4両と2両を連結した編成も在籍していた。このうち一部は[[東武8000系電車#3R車（ローカル線区用）|800型・850型]]へ捻出するため[[運転台撤去車|運転台が撤去]]されていた。分割可能編成も中間に入る先頭車が[[デッドマン装置]]未施工、転落防止幌設置のため事実上は固定編成となっているものの、クハ8600形の貫通幌は撤去されていなかったが、2013年3月ごろに検査を受けた編成以降、貫通幌は撤去された。なお、これら4両+2両の連結編成は現在は廃車されて野田線に存在しない。現存編成の多くは行先方向幕がLED化され、[[バリアフリー]]対応となっているが、8150F・8159F・8163Fの各編成は[[方向幕#鉄道|方向幕]]式で[[車椅子スペース]]未設置である。8150Fは野田線に残る唯一の冷房改造車で、[[東武博物館]]保有の8111Fや[[事業用車]]の8506Fを除き一般営業運用の8000系として、また東武鉄道で定期運用される[[通勤形車両 (鉄道)|通勤形車両]]としては最古参になっている。
* [[東武10000系電車#10030型|10030型]]
** [[森林公園検修区]]から転入した編成 (11652F) が、2013年4月20日から運転を開始した。転入にあたり春日部での誤乗防止目的もあり、同時期に導入された60000系に準じ帯と車両番号がロイヤルマルーン（エンジ色）からフューチャーブルー（青）に変更され、新たに上部にブライトグリーン（黄緑）の帯が配置された<ref group="広報" name="tobu20130418">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20140425070004/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/9489f960b27ea8550970997ffcc5cf72/130418_1.pdf 「10000系車両 野田線デビュー記念乗車券」を4月20日（土）より発売します！]}} - 東武鉄道ニュースリリース 2013年4月18日（インターネットアーカイブ）。</ref>。2013年5月30日には、[[南栗橋車両管理区]]より転入してきた11632F（リニューアル車）が運用を開始した。2021年9月現在、10000系車両は9編成が在籍し運用されている。野田線では6両固定編成で運用されるため、転入の際に一部例外があるものの先頭車の電気連結器と前面貫通扉の渡り板、貫通幌を撤去している。非リニューアル車は[[方向幕#鉄道|方向幕]]式で、他はフルカラーLED式の行先表示である。
* [[東武60000系電車|60000系]]
** 野田線で定期列車に運用される通勤型車両としては、1944年に総武鉄道が東武鉄道に吸収合併されて以来初の新型車両である。
** 2012年度鉄道事業投資計画によれば、8000系の代替を目的として同年度に野田線用の新型車両「60000系電車」を2編成12両新造、2013年度から導入することが決定した<ref group="広報">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20130226042445/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/f1c8c3ce8c7dc84cd3bd6ecaaef7f137/120426-%E2%91%A1.pdf 2012年度の鉄道事業投資計画]}} - 東武鉄道ニュースリリース 2012年4月26日（インターネットアーカイブ）。</ref><ref group="広報" name="tobu201201106">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20121119110035/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/f898e7573fee77ed8d6119b15fb09ae3/121106_1.pdf 野田線（大宮〜船橋間）に新型車両「60000系」を導入します！]}} - 東武鉄道ニュースリリース 2012年11月6日（インターネットアーカイブ）。</ref>。2013年6月9日のイベント列車で先行運用し<ref group="広報">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20130612162543/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/946eb16788dcbf17dadce3cc9cbd22de/130508-2.pdf 野田線新型車両60000系デビューイベント開催]}} - 東武鉄道ニュースリリース 2013年5月8日（インターネットアーカイブ）。</ref>、6月15日から営業運転を開始した<ref group="広報" name="tobu20130603">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20140425070004/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/f02cac135d9d53bfe6f3ed997e71f891/130603.pdf 「60000系車両野田線就役記念乗車券」を6月9日（日）より限定販売します！]}} - 東武鉄道ニュースリリース 2013年6月3日（インターネットアーカイブ）。</ref>。さらに、2013年度計画予定では6編成36両<ref group="広報" name="tobu20130425">{{PDFlink|[https://web.archive.org/web/20130627054800/http://www.tobu.co.jp/file/pdf/b07de8283c551755913c68d100bdb2a0/130425_1.pdf 2013年度の鉄道事業設備投資計画]}} - 東武鉄道ニュースリリース 2013年4月25日（インターネットアーカイブ）。</ref>、2014年度計画予定では8編成48両を新造<ref group="広報" name="2014seibi" >{{PDFlink|[http://www.tobu.co.jp/file/pdf/03072cdf1f4056ca71724496ee6bfb43/140430_1.pdf 2014年度の鉄道事業設備投資計画について]}} - 東武鉄道ニュースリリース 2014年4月30日</ref>。2015年度計画予定では2編成12両を新造<ref group="広報">{{PDFlink|[http://www.tobu.co.jp/file/pdf/4e8b54935e8b931867e8dba824a9aa6f/150430-1.pdf 2015年度の鉄道事業設備投資計画について]}} - 東武鉄道ニュースリリース 2015年4月30日</ref>。

<gallery widths="200">
東武8000系8111F.jpg|8000系8111F
東武8000系8159F.jpg|8000系（行先表示器が幕式）
Tobu-Noda-Line_Series8000-84117.jpg|8000系（行先表示器がLED式）
Tobu-Noda-Line_Series10000-16654.jpg|10030系50番台
Tobu-Noda-Line_Series10000-16631.jpg|10030系（リニューアル車）
Tobu-Noda-Line_Series60000-66607.jpg|60000系
</gallery>
* [[東武300系電車|300型・350型]] - 臨時列車・団体で運用（[[#野田市方面|前述]]の臨時特急「[[きりふり]]」に充当）
* [[東武6050系電車|6050系]] - 同上
* [[東武6050系電車#634型「スカイツリートレイン」|634型]] - 同上（[[#大宮方面|前述]]の臨時特急「[[スカイツリートレイン]]」に充当）

=== かつての使用車両 ===
; 東武鉄道
:* [[東武1720系電車|1720系]] - 前述の「大宮市民号」に充当。
:* [[東武3000系電車|3000系・3050系・3070系]]
:* [[東武2000系電車#2080系|2080系]]
:* [[東武5000系電車|5000系・5050系・5070系]]
:* [[東武デハ1形電車|デハ1形]] - 総武鉄道合併後の1944年に3両が配備。しかし、後述の6300系の投入に伴い[[上信電鉄]]に2両、[[新潟交通電車線|新潟交通]]に1両を譲渡。その後、最後となったデハ5号（「モハ1101」に改番）が配給車代用として配備され、1955年頃まで運用された。
:* [[東武7300系電車|6300系・7300系]] - 1947年に運輸省より[[国鉄63系電車|国鉄63系]]の割当供給車として配備。6300系として同年から約3年、7300系に改番・更新後の1963年から約1年ほど在籍した。
:* [[東武7800系電車|7800系・7820系]] - 1957年から1969年まで約12年ほど在籍した。
:* [[東武5700系電車|5700系]] - 臨時列車・団体で運用、前述の臨時急行「きりふり」・「りゅうおう」に充当。
:* [[東武1800系電車|1800系]] - 同上、「野田線開通100周年記念号」に充当。
:* [[東武ED5010形電気機関車|ED5010形]]電気機関車
:* [[東武ED5060形電気機関車|ED5060形]]電気機関車
:*[[東武ED4010形電気機関車|ED4020形]]電気機関車
; 総武鉄道
:* [[総武鉄道モハ1000形電車|総武形モハ1000]]型・[[総武鉄道モハ1000形電車|総武形クハ1200]]型制御車 - 後に[[東武3000系電車|3000系]]に更新されたが、前述の6300系の投入に伴い[[高松琴平電気鉄道]]に4両譲渡され、[[総武鉄道モハ1000形電車|880形・9000形]]となる。上田丸子電鉄（現在の[[上田交通|上田電鉄]]）に譲渡された1両はのちに[[弘南鉄道]]へ再譲渡された。
:* [[総武鉄道コハ500形客車|総武形コハ500]]型客車
:* [[総武鉄道デキ1形電気機関車|総武形デキ1号]]型電気機関車（後の東武ED3000形）
:* [[総武鉄道キハ101形気動車|総武形キハ101]]型[[日本の気動車史#ガソリンカーの出現|ガソリン気動車]]
:* [[総武鉄道3号蒸気機関車|総武形コッペル社製形式3号]]蒸気機関車
:* [[総武鉄道4号蒸気機関車|総武形雨宮製作所製C型タンク4号・5号]]蒸気機関車
:* [[総武鉄道6号蒸気機関車|総武形雨宮製作所製C型タンク6号・7号]]蒸気機関車
; 北総鉄道
:* バルカン社製1B1形（No.1・2号）蒸気機関車
:* 客車は1924年に木製ボギー車3両を新製（雨宮）1925年に武州鉄道より木製単車を1両譲受。1926年に鉄道省よりボギー客車3両（日本最初のボギー客車コハ6500形）払下。
; 千葉県営鉄道
:* 1形 (1・2) - 旧[[国鉄1290形蒸気機関車|鉄道省1290形]]蒸気機関車。[[イギリス|英]][[マニング・ワードル]]社製C形サドルタンク機関車
:* [[クラウス＝マッファイ|クラウス]]社製C型タンク式蒸気機関車
:* 客車は木製単車を8両所有。開業時に4両新製（[[汽車製造|汽車会社]]東京）、1921年に鉄道省より4両払下。
:* 貨車は12両。開業時に2両新製（汽車会社東京）、1914年野田醤油醸造組合の私有有蓋貨車5両を借入れ、県の車籍に編入。1918年に鉄道省より無蓋貨車5両を払下。
<!-- 車種の編集をされる方へ：形式名などだけで電車か電気機関車か蒸気機関車か、またタンク機関車といえば蒸気機関車だというのは鉄道に疎い方にはわかりません。冗長だと思っても消さない（車種がわかるようにする）こと。-->

== 女性専用車 ==
{| style="float:right; margin:0em 0em 0em 1em; border:solid 1px #999; padding:1em; text-align:center;"
|-
|style="background-color:#eee; border-bottom:solid 4px #00bfff;"|女性専用車
|-
|style="font-size:80%;"|{{TrainDirection|柏|大宮・船橋}}
|-
|style="font-size:80%;"|
{| class="wikitable" style="margin:0em auto;"
|-
|style="width:2em; background-color:#fcf;"|6
|style="width:2em;"|5
|style="width:2em;"|4
|style="width:2em;"|3
|style="width:2em;"|2
|style="width:2em;"|1
|}
|}
[[2005年]]（平成17年）6月20日に[[女性専用車両|女性専用車]]が導入された。平日の[[始発列車|初電]]から9時までの上り・下りの全列車・全区間を対象とし、9時に一斉に終了する。対象車両は上り・下りともに柏方先頭の6号車となっている。

半環状線の野田線では朝ピーク時の混雑区間は多岐に渡り、柏駅でのスイッチバックも絡んで大宮駅発船橋駅行などのように柏駅を跨ぐ列車が数本あるため、何両目を女性専用車とするかには紆余曲折があった。最終的に、野田線で最も混雑する車両は大宮駅に到着する列車の、改札口に近い先頭の1号車と判断され、女性専用車は最も混雑度が低いとされる最後尾の6号車に導入が決定された。

柏駅と船橋駅に到着する列車も大宮駅と同様に混雑するが、両駅は改札へ続く階段がホームに満遍なく設置されているので、車両毎の混雑度はある程度平準化されており、1号車、6号車どちらにあったとしても問題はないとされた。ただし新柏駅など1か所のみの階段に最も近い車両が女性専用車（6号車）となっている例もある。特に平日朝[[ラッシュ時]]は非常に混雑する。

== 利用状況 ==
2021年度の朝ラッシュ時最混雑区間は[[新船橋駅]] → 船橋駅間であり、ピーク時の7時から8時の[[混雑率]]は'''107%'''である<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001492054.pdf|title=最混雑区間における混雑率（令和3年度）|date=2022-07-24|accessdate=2021-08-21|publisher=国土交通省|page=4|format=PDF}}</ref>。

車両全体の混雑率は大宮口のほうが低いものの、船橋駅はホームと改札口を結ぶ階段が2箇所あり、さらにエレベーターがある<ref group="広報">[http://railway.tobu.co.jp/guide/station/insidemap/6412.html 構内マップ 船橋駅] - 東武鉄道</ref> のに対し、大宮駅は[[頭端式ホーム]]で、改札口が一体となっている<ref group="広報">[http://railway.tobu.co.jp/guide/station/insidemap/6102.html 構内マップ 大宮駅] - 東武鉄道</ref>。このため、北大宮駅→大宮駅間の先頭車両は終日乗客が集中し、朝ラッシュ時でも全区間通じて最も激しく混雑する。

2000年以降、沿線の[[春日部市]]や[[野田市]]などは人口減少に転じ、利用者も減少傾向にある。

近年の輸送実績を下表に記す。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。

{| class="wikitable" border="1" cellspacing="0" cellpadding="2" style="font-size:70%; text-align:center;"
|-
!rowspan="3"|年度
!colspan="12"|最混雑区間輸送実績<ref>『都市交通年報』各年度版</ref><ref>[http://www.pref.saitama.lg.jp/a0109/public-traffic/data.html 公共交通関係データ集] - 埼玉県</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.pref.saitama.lg.jp/a0109/public-traffic/documents/mintetuitizikanrassyu.pdf 民鉄線のラッシュ1時間当り旅客輸送状況]}} - 埼玉県</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.pref.saitama.lg.jp/a0109/chika7/documents/458470_1.pdf 路線整備の意義・必要性等の整理]}} - 埼玉県</ref>
!rowspan="3"|特記事項
|-
! colspan="4"|北大宮 → 大宮間 !! colspan="4"|初石 → 流山おおたかの森間 !! colspan="4"|新船橋 → 船橋間
|-
! 本数：本 !! 輸送力：人 !! 輸送人員：人 !! 混雑率：%
! 本数：本 !! 輸送力：人 !! 輸送人員：人 !! 混雑率：%
! 本数：本 !! 輸送力：人 !! 輸送人員：人 !! 混雑率：%
|-
|1970年（昭和45年）
| 10 || 4,572 || style="background-color: #ccffcc;"|8,773 || style="background-color: #ffcccc;"|'''192'''
|  ||  ||  || ''' '''
| 7 || 3,284 || style="background-color: #ccffcc;"|7,302 || style="background-color: #ffcccc;"|'''222'''
|
|-
|1980年（昭和55年）
| 12 || 8,184 || 12,827 || '''157'''
|  ||  ||  || ''' '''
| 7 || 5,544 || 9,932 || '''179'''
|
|-
|1985年（昭和60年）
| 12 || 9,264 || 14,071 || '''152'''
|  ||  ||  || ''' '''
| 9 || 7,032 || 11,336 || '''161'''
|
|-
|1990年（平成{{0}}2年）
| 12 || 9,684 || 17,171 || '''177'''
|  ||  ||  || ''' '''
| 9 || 7,452 || 12,918 || '''173'''
|
|-
|1993年（平成{{0}}5年）
|  ||  ||  || '''169'''
|  ||  ||  || ''' '''
|  ||  ||  || '''150'''
|
|-
|1994年（平成{{0}}6年）
| 14 || 11,592 || 18,281 || '''158'''
|  ||  ||  || ''' '''
|  ||  ||  || ''' '''
|
|-
|1995年（平成{{0}}7年）
| 14 || 11,592 || style="background-color: #ffcccc;"|18,561 || '''160'''
|  ||  ||  || ''' '''
| 11 || 9,108 || style="background-color: #ffcccc;"|13,804 || '''152'''
|
|-
|1996年（平成{{0}}8年）
| 14 || 11,592 ||  || ''' '''
|  ||  ||  || ''' '''
| 11 || 9,108 ||  || ''' '''
|
|-
|1997年（平成{{0}}9年）
| 14 || 11,592 || 17,886 || '''154'''
|  ||  ||  || ''' '''
| 11 || 9,108 ||  || ''' '''
|
|-
|1998年（平成10年）
| 14 || 11,592 ||  || ''' '''
|  ||  ||  || ''' '''
| 11 || 9,108 ||  || ''' '''
|
|-
|1999年（平成11年）
| 14 || 11,592 || 17,016 || '''147'''
|  ||  ||  || ''' '''
| 11 || 9,108 ||  || ''' '''
|
|-
|2000年（平成12年）
| 14 || 11,592 || 17,030 || '''147'''
|  ||  ||  || ''' '''
| 11 || 9,108 || 12,950 || '''142'''
|
|-
|2001年（平成13年）
| 14 || 11,592 || 17,147 || '''148'''
|  ||  ||  || ''' '''
| 11 || 9,108 ||  || ''' '''
|
|-
|2002年（平成14年）
| 14 || 11,592 || 16,207 || '''140'''
|  ||  ||  || ''' '''
| 11 || 9,108 ||  || ''' '''
|
|-
|2003年（平成15年）
| 14 || 11,592 || 15,787 || '''136'''
|  ||  ||  || ''' '''
| 11 || 9,108 ||  || ''' '''
|
|-
|2004年（平成16年）
| 14 || 11,592 || 15,507 || '''134'''
|  ||  ||  || ''' '''
| 11 || 9,108 ||  || ''' '''
|
|-
|2005年（平成17年）
| 14 || 11,592 || 15,845 || '''137'''
|  ||  ||  || ''' '''
| 11 || 9,108 || 12,701 || '''139'''
|
|-
|2006年（平成18年）
| 14 || 11,592 || 15,914 || '''137'''
| 11 || 9,108 || 12,508 || '''137'''
| 11 || 9,108 ||  || ''' '''
|
|-
|2007年（平成19年）
| 14 || 11,592 || 16,069 || '''139'''
| 11 || 9,108 ||  || ''' '''
| 11 || 9,108 ||  || '''142'''
|
|-
|2008年（平成20年）
| 14 || 11,592 || 16,127 || '''139'''
| 11 || 9,108 ||  || ''' '''
| 11 || 9,108 ||  || ''' '''
|
|-
|2009年（平成21年）
| 14 || 11,592 || 15,873 || '''137'''
| 11 || 9,108 ||  || ''' '''
| 11 || 9,108 || 12,717 || '''140'''
|
|-
|2010年（平成22年）
| 14 || 11,592 || 15,931 || '''137'''
| 11 || 9,108 || 12,674 || '''139'''
| 11 || 9,108 || 12,864 || '''141'''
|
|-
|2011年（平成23年）
| 14 || 11,592 || 15,471 || '''133'''
| 11 || 9,108 ||  || ''' '''
| 11 || 9,108 || 12,559 || '''138'''
|
|-
|2012年（平成24年）
| 14 || 11,592 || 15,524 || '''134'''
| 11 || 9,108 ||  || ''' '''
| 11 || 9,108 || 12,926 || '''142'''
|
|-
|2013年（平成25年）
| 14 || 11,592 || 15,524 || '''134'''
| 11 || 9,108 || style="background-color: #ffcccc;"|12,694 || '''139'''
| 11 || 9,108 || 13,125 || '''144'''
|
|-
|2014年（平成26年）
| 14 || 11,592 || 15,389 || '''133'''
| 11 || 9,108 || 12,438 || '''137'''
| 11 || 9,108 || 13,277 || '''146'''
|
|-
|2015年（平成27年）
| 14 || 11,592 || 14,839 || '''128'''
| 11 || 9,108 || 11,857 || '''130'''
| 11 || 9,108 || 13,069 || '''143'''
|
|-
|2016年（平成28年）
| 14 || 11,592 || 14,562 || '''126'''
| 10 || 8,280 || 11,225 || '''136'''
| 11 || 9,108 || 12,999 || '''143'''
|
|-
|2017年（平成29年）
| 14 || 11,592 || 14,849 || '''128'''
| 10 || 8,280 || 11,535 || style="background-color: #ffcccc;"|'''139'''
| 11 || 9,108 || 12,973 || '''142'''
|
|-
|2018年（平成30年）
| 14 || 11,592 || 14,487 || '''125'''
| 10 || 8,280 || 11,251 || '''136'''
| 11 || 9,108 || 12,678 || '''139'''
|
|-
|2019年（令和元年）
| 14 || 11,592 || 14,322 || '''122'''
| 10 || 8,280 || 10,959 || '''132'''
| 11 || 9,108 || 12,621 || '''139'''
|
|-
|2020年（令和{{0}}2年）
| 13 || 10,764 || style="background-color: #ccffff;"|9,772 || style="background-color: #ccffff;"|'''91'''
| 10 || 8,280 || style="background-color: #ccffff;"|6,986 || style="background-color: #ccffff;"|'''84'''
| 12 || 9,936 || style="background-color: #ccffff;"|10,009 || style="background-color: #ccffff;"|'''101'''
|
|-
|2021年（令和{{0}}3年）
| 13 || 10,764 || 10,061 || '''93'''
| 10 || 8,280 || 7,361 || '''89'''
| 12 || 9,936 || 10,622|| '''107'''
|
|}

== 駅一覧 ==
* 普通列車は各駅に停車する。<!--「列車」を省くと「通常」という意味にとられます。-->
* 特急「[[アーバンパークライナー]]」の停車駅は当該項目を参照。 
* 単線区間の春日部駅 - 運河駅間<ref name="複線" group="注釈" /> では全ての駅で[[列車交換]]が可能。
* #は上下[[待避駅|待避可能駅]]、上下線双方に出発可能な駅（詳細は[[#待避可能駅・上下線双方に出発可能な駅|後節]]参照）。
* 括弧内の数字は駅番号を表す。

{| class="wikitable" rules="all"
|-
!style="width:3.5em;"|駅番号
!style="width:11em;"|駅名
!style="width:2.5em;"|駅間<br />キロ
!style="width:2.5em;"|累計<br />キロ
!style="width:1em; background:#fcf;"|{{縦書き|区間急行}}
!style="width:1em; background:#fac;"|{{縦書き|急行}}
!接続路線
!style="width:1em;"|{{縦書き|線路|height=3em}}
!colspan="3"|所在地
|-
|colspan="11" style="border-top:3px solid #0067c0; border-bottom:3px solid #33ff33; padding:0; line-height:1px;"|
|-
!TD-01
|[[大宮駅 (埼玉県)|大宮駅]]
|style="text-align:center;"| -
|style="text-align:right;"|0.0
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|[[東日本旅客鉄道]]：[[File:Shinkansen jre.svg|18px|■]] [[東北新幹線]]・[[山形新幹線]]・[[秋田新幹線]]・[[北海道新幹線]]・[[上越新幹線]]・[[北陸新幹線]]・[[ファイル:JR_JK_line_symbol.svg|18px|JK]] [[京浜東北線]] (JK 47)・[[ファイル:JR_JU_line_symbol.svg|18px|JU]] [[宇都宮線]]・[[高崎線]]・[[上野東京ライン]] (JU 07)・[[ファイル:JR_JS_line_symbol.svg|18px|JS]] [[湘南新宿ライン]] (JS 24)・[[ファイル:JR_JA_line_symbol.svg|18px|JA]] [[埼京線]] (JA 26)・{{Color|#00ac9a|■}}[[川越線]]<br />[[埼玉新都市交通]]：[[File:New Shuttle Line symbol.svg|18px]] [[埼玉新都市交通伊奈線|伊奈線（ニューシャトル）]](NS01)
|style="text-align:center;"|∥
|rowspan="12" style="text-align:center; width:1em; letter-spacing:0.5em;"|{{縦書き|[[埼玉県]]|height=6em}}
|rowspan="7" style="text-align:center; width:1em;"|{{縦書き|[[さいたま市]]|height=6em}}
|rowspan="3" style="white-space:nowrap;"|[[大宮区]]
|-
!TD-02
|[[北大宮駅]]
|style="text-align:right;"|1.2
|style="text-align:right;"|1.2
|style="text-align:center; background:#fcf;"|｜
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|-
!TD-03
|[[大宮公園駅]]
|style="text-align:right;"|1.0
|style="text-align:right;"|2.2
|style="text-align:center; background:#fcf;"|｜
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|-
!TD-04
|[[大和田駅 (埼玉県)|大和田駅]]
|style="text-align:right;"|1.8
|style="text-align:right;"|4.0
|style="text-align:center; background:#fcf;"|｜
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|rowspan="2"|[[見沼区]]
|-
!TD-05
|[[七里駅]]
|style="text-align:right;"|1.6
|style="text-align:right;"|5.6
|style="text-align:center; background:#fcf;"|｜
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|-
!TD-06
|[[岩槻駅]]#
|style="text-align:right;"|2.9
|style="text-align:right;"|8.5
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|rowspan="2"|[[岩槻区]]
|-
!TD-07
|[[東岩槻駅]]
|style="text-align:right;"|2.4
|style="text-align:right;"|10.9
|style="text-align:center; background:#fcf;"|｜
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|-
!TD-08
|[[豊春駅]]
|style="text-align:right;"|1.3
|style="text-align:right;"|12.2
|style="text-align:center; background:#fcf;"|｜
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|rowspan="5" colspan="2" style="white-space:nowrap;"|[[春日部市]]
|-
!TD-09
|[[八木崎駅]]
|style="text-align:right;"|1.9
|style="text-align:right;"|14.1
|style="text-align:center; background:#fcf;"|｜
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|-
!TD-10
|[[春日部駅]]#
|style="text-align:right;"|1.1
|style="text-align:right;"|15.2
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|[[東武鉄道]]：[[File:Tobu Skytree Line (TS) symbol.svg|18px|TS]] [[東武伊勢崎線|伊勢崎線（東武スカイツリーライン）]](TS-27)
|style="text-align:center;"|∨
|-
!TD-11
|[[藤の牛島駅]]
|style="text-align:right;"|2.6
|style="text-align:right;"|17.8
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|◇
|-
!TD-12
|[[南桜井駅 (埼玉県)|南桜井駅]]
|style="text-align:right;"|2.8
|style="text-align:right;"|20.6
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|◇
|-
!TD-13
|[[川間駅]]
|style="text-align:right;"|2.3
|style="text-align:right;"|22.9
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|◇
|rowspan="23" style="text-align:center; width:1em; letter-spacing:1em;"|{{縦書き|[[千葉県]]|height=6em}}
|rowspan="6" colspan="2"|[[野田市]]
|-
!TD-14
|[[七光台駅]]#
|style="text-align:right;"|2.2
|style="text-align:right;"|25.1
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|◇
|-
!TD-15
|[[清水公園駅]]
|style="text-align:right;"|1.5
|style="text-align:right;"|26.6
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|◇
|-
!TD-16
|[[愛宕駅 (千葉県)|愛宕駅]]
|style="text-align:right;"|1.1
|style="text-align:right;"|27.7
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|◇
|-
!TD-17
|[[野田市駅]]#
|style="text-align:right;"|0.9
|style="text-align:right;"|28.6
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|◇
|-
!TD-18
|[[梅郷駅]]
|style="text-align:right;"|2.3
|style="text-align:right;"|30.9
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|◇
|-
!TD-19
|[[運河駅]]#
|style="text-align:right;"|2.3
|style="text-align:right;"|33.2
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∧
|rowspan="4" colspan="2"|[[流山市]]
|-
!TD-20
|[[江戸川台駅]]
|style="text-align:right;"|1.9
|style="text-align:right;"|35.1
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|-
!TD-21
|[[初石駅]]
|style="text-align:right;"|1.7
|style="text-align:right;"|36.8
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|-
!TD-22
|[[流山おおたかの森駅]]
|style="text-align:right;"|1.6
|style="text-align:right;"|38.4
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|[[首都圏新都市鉄道]]：[[ファイル:Tsukuba_Express_symbol.svg|18px|TX]] [[首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス|つくばエクスプレス]] (TX12)
|style="text-align:center;"|∥
|-
!TD-23
|[[豊四季駅]]
|style="text-align:right;"|1.3
|style="text-align:right;"|39.7
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|rowspan="6" colspan="2"|[[柏市]]
|-
!TD-24
|[[柏駅]]#
|style="text-align:right;"|3.2
|style="text-align:right;"|42.9
|style="text-align:center; background:#fcf;"|●
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|東日本旅客鉄道：[[ファイル:JR_JJ_line_symbol.svg|18px|JJ]] [[常磐快速線|常磐線（快速）]]（上野東京ライン）(JJ 07)・[[ファイル:JR JL line symbol.svg|18px|JL]] [[常磐緩行線|常磐線（各駅停車）]](JL 28)
|style="text-align:center;"|∥
|-
!TD-25
|[[新柏駅]]
|style="text-align:right;"|2.9
|style="text-align:right;"|45.8
|
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|-
!TD-26
|[[増尾駅]]
|style="text-align:right;"|1.3
|style="text-align:right;"|47.1
|
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|-
!TD-27
|[[逆井駅]]
|style="text-align:right;"|0.9
|style="text-align:right;"|48.0
|
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|-
!TD-28
|[[高柳駅]]#
|style="text-align:right;"|2.2
|style="text-align:right;"|50.2
|
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|-
!TD-29
|[[六実駅]]
|style="text-align:right;"|1.7
|style="text-align:right;"|51.9
|
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|colspan="2"|[[松戸市]]
|-
!TD-30
|[[新鎌ヶ谷駅]]
|style="text-align:right;"|1.4
|style="text-align:right;"|53.3
|
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|[[新京成電鉄]]：[[ファイル:Number prefix Shin-Keisei.svg|18px|SL]] [[新京成電鉄新京成線|新京成線]] (SL11)<br />[[北総鉄道]]：[[ファイル:Number prefix Hokusō.svg|18px|HS]] [[北総鉄道北総線|北総線]] (HS08)<br />[[京成電鉄]]：[[ファイル:Number prefix SkyAccess.svg|18px|KS]] [[京成成田空港線|成田空港線（成田スカイアクセス線）]] 
|style="text-align:center;"|∥
|rowspan="2" colspan="2"|[[鎌ケ谷市]]
|-
!TD-31
|[[鎌ヶ谷駅]]
|style="text-align:right;"|1.9
|style="text-align:right;"|55.2
|
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|-
!TD-32
|[[馬込沢駅]]
|style="text-align:right;"|2.5
|style="text-align:right;"|57.7
|
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|rowspan="4" colspan="2"|[[船橋市]]
|-
!TD-33
|[[塚田駅]]
|style="text-align:right;"|2.4
|style="text-align:right;"|60.1
|
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|-
!TD-34
|[[新船橋駅]]
|style="text-align:right;"|1.2
|style="text-align:right;"|61.3
|
|style="text-align:center; background:#fac;"|｜
|&nbsp;
|style="text-align:center;"|∥
|-
!TD-35
|[[船橋駅]]
|style="text-align:right;"|1.4
|style="text-align:right;"|62.7
|
|style="text-align:center; background:#fac;"|●
|東日本旅客鉄道：[[ファイル:JR_JO_line_symbol.svg|18px|JO]] [[総武快速線|総武線（快速）]](JO 25)・[[ファイル:JR_JB_line_symbol.svg|18px|JB]] [[中央・総武緩行線|総武線（各駅停車）]](JB 31)<br />京成電鉄：[[ファイル:Number prefix Keisei.svg|18px|KS]] [[京成本線|本線]]（[[京成船橋駅]]:KS22）
|style="text-align:center;"|∥
|}

=== 待避可能駅・上下線双方に出発可能な駅 ===
<!-- 駅一覧に組み込むと表が複雑になると思うので、別記にしました。-->
下記に示した中線や副本線は両方向の列車の待避や折り返しが可能で、駅によっては待避線でなくても上下線双方に出発可能である。
* [[岩槻駅]]
** 外側2線が[[停車場#本線|主本線]]（1・3番線）、内側1線が[[停車場#本線|中線]]（2番線）である。
** 中線（2番線） ： 主に下り列車が使用するが、両方向の待避が可能。
** 当駅より下り方の単線時代は日中の約半数が大宮駅 - 当駅の区間運転であり中線<ref group="注釈">中線が埋まっている時間帯には本線折り返し（下本線→引上線→上本線）の設定も存在した。</ref>で折り返していたが、当駅 - 春日部駅間の複線化により、現在は数少なくなった当駅始発終着列車のほか[[岩槻駅#のりば|緩急接続]]、前日の下り最終当駅止まり → 翌日の下り初列車となる編成の[[夜間滞泊]]に用いられる<ref group="注釈">上り本線には、前日の上り最終当駅止まり → 翌日の上り初列車となる編成を留置している。</ref><ref group="注釈">2本目の当駅始発大宮駅行きとなる編成は電留線に留置しており、引上線を経て中線へ入換となる。</ref>。
* [[春日部駅]]
** 野田線上下線主本線（7・8番線）、伊勢崎線下り[[停車場#本線|副]]1番（4番線）、同副2番（5番線）である。
**平時は、浅草駅発の特急アーバンパークライナー1号と伊勢崎線直通の不定期列車を除き、島式ホーム1面2線の野田線下り本線（7番線）・同上り本線（8番線）のみで捌いている。下りは当駅止まりの普通を引上線に収容後に、後を追う形で急行・区間急行が入線するが、土休日の夕夜間帯に限り下り区間急行は岩槻駅で緩急接続を行なってから入線する。上りは急行・区間急行の発車後に、当駅始発の普通が引上線より入線する。
**春日部駅付近の連続立体交差事業竣工の際には、野田線のホームを島式ホーム2面4線化され、伊勢崎線と合わせて計島式ホーム4面8線の高架駅に改良されることが予定されている。
**伊勢崎線下り副1番（4番線） ： 主に伊勢崎線の下り列車の緩急接続に使用するが、伊勢崎線の上下、野田線の上下の全方向に[[日本の鉄道信号#出発信号機|進路]]を持つので設備上は野田線の待避が可能である。平時は、浅草駅発のアーバンパークライナー1号が伊勢崎線下り副1番で乗降扱いを行う。前述の臨時急行「きりふり」・「りゅうおう」及び臨時特急「スカイツリートレイン4号・52号」・「きりふり267号」も同様であった。それ以外は伊勢崎線直通の臨時、団体専用列車などに使用する。
** 伊勢崎線下り副2番（5番線） ： ホーム自体が設置されていないため、回送列車等の当駅で乗降扱いを行わない列車に使用。野田線と伊勢崎線は[[東武鉄道#乗務員区所|乗務管区]]が異なり、野田線は七光台乗務管区、伊勢崎線は主に春日部乗務管区であるため、乗務員用の昇降台が設置されている。その他の設備面は、伊勢崎線下り副1番に同じく全方向に進路を持つ。南栗橋車両管区七光台支所の設備面により対応不可な修繕のための南栗橋車両管区本区への不定期回送列車、転属やイベント開催時の車両回送など多岐に渡る。
* [[七光台駅]]
** 主本線（1・2番線）：中線や副本線は無い主本線だけの構造だが、場内に[[南栗橋車両管区七光台支所]]を併設する関係上、その主本線は上下線双方に進路を持つ。
* [[野田市駅]]
** 主本線（1・2番線）：連続立体交差事業に伴い、暫定的に主本線だけの構造であるが、その主本線は上下線双方に進路を持つ<ref group="注釈">連続立体交差事業着工前は、上下線主本線（1・2番線）と下り副1番（3番線）の構造で、下り副1番のみ上下線双方に進路を持っていた。</ref>。
* [[運河駅]]
** 外側2線が主本線（1・3番線）、内側1線が中線（2番線）である。
**中線（2番線） ： 主に当駅折り返し列車が使用するが、両方向の待避が可能。
** 急行運転時間帯は、当駅 - 柏駅間の区間列車が中線で折り返し、急行と[[運河駅#のりば|緩急接続]]する。
* [[柏駅]]
** 着発1 - 4番である。
**前述の通り、かつての野田線は大宮駅 - 柏駅間の路線であり、船橋駅 - 柏駅間は船橋線であった。船橋線を野田線に統合する前は、野田線、船橋線ともに当駅が終点であった名残により、中間駅となった現在でも上下線・本副線を区別していない。よって、配線上は「着発1 - 4番」（1 - 4番線）となる。
** 着発2番（2番線）・3番（3番線）は、出発信号機に進路表示器を備え、船橋駅方面・大宮駅方面双方に出発可能である。通常の運用は[[柏駅#東武鉄道|のりば]]の解説による。
** 日中における急行の場合、着発は船橋駅方面は3番・大宮駅方面は2番に入線するので、接続する普通は必然的に船橋駅方面は4番（4番線）・大宮駅方面は1番（1番線）となる。
** 柏駅 - 船橋駅間のみ急行を運転する朝及び夕夜間帯において、大宮駅 - 柏駅間は区間急行となる。
* [[高柳駅]]
** 外側2線が主本線（1・4番線）、内側2線が中線（2・3番線）である。
**上り本線（4番線）を除き、他の3線は上下線双方に出発可能な配線である。急行運転時間帯の当駅で待避となる普通は、下り中線（2番線）・上り中線（3番線）に入る。
** 留置線へは、下り本線（1番線）も含め4線すべてから入換可能である。
** かつては相対式ホーム2面2線の小さな駅であったが、留置線の開設・急行の全線運転開始に伴い、駅施設の船橋駅方面への移設・島式ホーム2面4線化により、留置線・待避機能を六実駅から当駅に集約した。

かつては[[清水公園駅]]・[[野田市駅]]・[[六実駅]]にも待避線（下り副1番または中線）が存在したが、清水公園駅は駅改良のため、野田市駅は[[連続立体交差事業]]のため、六実駅は急行の全線運転開始に伴い[[高柳駅]]に待避機能を集約するため改修が行われた。

清水公園駅は駅本屋側の[[プラットホーム#単式ホーム|単式ホーム]]（旧1番線）を休止して、[[プラットホーム#島式ホーム|島式ホーム]]側の旧2番線を上り本線、旧3番線を下り本線に切り替えて1面2線（下り副1番は消滅）<ref group="注釈">消滅した下り副1番のみ、上下線双方に進路を持っていた。</ref>としたが、連続立体交差事業の進捗により、2021年3月28日より単式ホームの再開と引き替えに、島式ホーム側の旧3番線を休止して、旧1番線を上り本線、旧2番線を下り本線に切り替えて、暫定的に相対式ホーム2面2線へ変更した。2023年10月29日より単式ホーム（旧1番線）の使用を廃止し、旧2番線を新1番線に、旧3番線を新2番線にそれぞれ改称、島式ホーム側の新2番線の使用を再開して、新1番線を上り本線、新2番線を下り本線に切り替えて、島式ホーム1面2線へ変更した<ref>{{Cite web|和書|title=2023年10月28日（土）、23時30分頃〜終列車までの間 東武アーバンパークラインの七光台駅〜野田市駅間を運休します |url=https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/2023082912184085XrVurxnRVVNEHuqHZg6Q.pdf |publisher=東武鉄道 |access-date=2023-11-03 |language=ja |format=PDF}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=清水公園駅 構内マップ｜ |url=https://www.tobu.co.jp/railway/guide/station/insidemap/6302/ |publisher=東武鉄道 |archive-url=https://web.archive.org/web/20230604155109/https://www.tobu.co.jp/railway/guide/station/insidemap/6302/ |archive-date=2023-06-04 |access-date=2023-11-03|url-status=unfit}}</ref><ref>{{Cite web|和書|title=清水公園駅 構内マップ｜ |url=https://www.tobu.co.jp/railway/guide/station/insidemap/6302/ |publisher=東武鉄道 |access-date=2023-11-03}}</ref>。

野田市駅は旧本屋側の単式ホーム（旧1番線）を撤去して、島式ホーム側の旧2番線を上り本線、旧3番線を下り本線に切り替えて1面2線（下り副1番は消滅）<ref group="注釈">消滅した下り副1番のみ、上下線双方に進路を持っていた。着工に合わせて存続する主本線に上下線双方の進路を設定した。</ref>とした。連続立体交差事業の進捗により、2021年3月28日より暫定[[高架駅]]となり、引き続き島式ホーム1面2線となった<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.tetsudo.com/report/315/2.html|title=東武野田線の清水公園〜梅郷間が3月28日高架化、着工から12年|accessdate=2021-03-29|date=2021-03-27|website=鉄道コム|publisher=朝日インタラクティブ|page=2}}</ref><ref group="注釈">引き続き、上下線双方に進路を持つ。</ref>。なお、新たに下り線となる島式ホーム1面を建造中で、連続立体交差事業竣工の際には2面4線、さらに保守車両用の留置線1線になる予定としている。

六実駅は島式ホーム側の3番線を撤去して、2番線を下り本線に切り替えて[[プラットホーム#相対式ホーム|相対式ホーム]]2面2線の[[プラットホーム#相対式ホーム|棒線駅]]（中線は消滅）へ変更した。

=== 留置線・引上線のある駅 ===
* [[岩槻駅]]
** 留1 - 3番である（留2番は同1番の更に先にある。6両編成2本縦列収容可能）
**当駅の[[車両基地#電留線・留置線|留置線]]の特徴は、同1・3番には出発信号機が設置されている事である。当駅から春日部駅までの複線化により、当駅始発・終着列車や滞泊運用が大幅に削減された昨今でも留置線を3線（駅舎の橋上化前は単列3線<ref group="注釈">駅舎の橋上化着工と同時に、島式ホームの3番線（下り本線）側を拡幅するため、旧留1番を3番線（下り本線）に転用し、旧留2番を留1、留2（2本縦列収容）に改称した。留3は変更なし。</ref>）擁する理由として、春日部駅の留置線の補完<ref group="注釈">春日部駅の夜間滞泊機能は7編成分（野上本、野下本、引1 - 2、留1 - 3）であるが、なおも不足しており、1編成を当駅に留置し、春日部駅への回送出庫としている。</ref>があり、入換せずに下り本線への回送出庫が可能である<ref group="注釈">上り場内信号機に上り本線と中線以外への進路を持たないため、下り方からの回送入庫はできない。一旦中線に入線ののち、引上線を経て電留線へ入庫となる。</ref>。それ以外の留置線との出入庫は、一旦下り本線上に引き上げて収容のうえ入換となる<ref group="注釈">電留線から引上線を介さずに出庫可能なのは、下り方への回送出庫のみである。営業出庫は一旦引上線を経て上本線、中線、下本線へ入換となる。入庫は中線または下本線から引上線を経て電置線へ入庫となる。</ref> <ref group="注釈">単線時代は独立した引上線で、野50号踏切直前に車止めがあったが、6両化に合わせ同踏切の先へ延長し、複線化した現在も同地点に収容する。下り本線上には、入換信号機、進路表示器、停目、昇降台が設置されており、上り本線、中線、下り本線、留1番、留3番へ入換可能である（留2番へは留1番経由となる）。</ref>。       
* [[春日部駅]]
**引1 - 2番および留1 - 3番である。
**引上線は2線あり、通常は区間列車の折り返しに使用し、夜間滞泊も兼ねる。野田線下り本線（7番線）および同上り本線（8番線）と入換可能である。
**留置線は引上線より更に下り方に3線あり、野田線下り本線、同上り本線、伊勢崎線下り副1番（4番線）、同下り副2番（ホーム無し）と入換可能である。
**夜間滞泊機能は、野田線上下主本線、引上線2線、留置線3線の7編成分であるが、全て活用してもなお不足しており、岩槻駅の留置線より回送出庫する編成もある。
* [[七光台駅]]（[[南栗橋車両管区七光台支所]]を併設）
**上下線主本線と入換可能である。
* 高柳駅
**留1 - 6番である。
**留置線は6線あり、上下線主本線、同中線の計4線と入換可能である。将来留置線の増設が可能な構造になっている。

かつては六実駅の東側に留置線2線を設置しており、入換は柏駅方の現在の上り本線上で引き上げていた。<ref group="注釈">収容地点には、乗務員用の昇降台が設置されていた。高柳駅の留置線が新設された後も2010年7月6日まで使用され、機能を停止した後は架線、2018年に線路、2019年に複線化により乗務員用の昇降台が撤去された。</ref>

岩槻駅・[[東岩槻駅]]・[[馬込沢駅]]にも、複線化以前はいずれも柏駅方に[[引き上げ線|引上線]]を設置しており、当駅始発終着列車が使用していた。<ref group="注釈">複線化の際に、岩槻駅・東岩槻駅は下り線、馬込沢駅は上り線に転用し、東岩槻駅・馬込沢駅は両渡り線を撤去して棒線駅となった。馬込沢駅は保守車両用の簡易渡り線を設置している。</ref>

野田市駅は連続立体交差事業により留置線が撤去された。事業竣工の際には保守車両の留置線1線を設置する予定としている。

=== 廃駅 ===
* [[加倉駅]]（現・七里駅 - 岩槻駅間 1931年1月13日 - 1945年4月30日休止 - 1950年7月31日）
* 渋江駅（現・岩槻駅 - 東岩槻駅、当時は岩槻駅 - 豊春駅間 1931年7月1日 - 1945年4月30日休止 - 1950年7月31日、[[武州鉄道]]岩槻北口駅との乗換駅）
* 土井停留所（現・春日部駅 - 藤の牛島駅間、当時は粕壁駅 - 藤の牛島駅間 1933年5月10日 - 1947年7月15日、貨物専用）
* （旧）[[南桜井駅 (埼玉県)|南桜井駅]]（旧・永沼停留所、現・藤の牛島駅 - 南桜井駅間、当時は牛島信号所 - 武州川辺駅間 1930年12月9日 - 1956年12月22日、米島駅と統合され同駅の位置に移転）
* 米島駅（現・藤の牛島駅 - 川間駅間、当時は旧・南桜井駅 - 武州川辺駅間 1943年11月6日 - 1945年9月30日休止 - 1956年12月22日、貨物専用。旧・南桜井駅と統合され、同駅が米島駅の位置に移転）
* [[武州川辺駅]]（現・南桜井駅 - 川間駅間 1930年12月6日 - 1945年5月20日休止 - 1950年7月5日）
* 北柏駅（現・豊四季駅 - 柏駅間 1933年6月3日<ref name="kashiwakeibajyo-stn" /> - 1945年4月30日休止 - 1955年7月5日、1943年1月25日までは「[[柏競馬場]]前駅」、常磐線の[[北柏駅]]とは別）
* 北総鉄道船橋線柏駅（現・柏駅の東口 1923年12月27日 - 1930年8月30日。野田線柏駅と船橋線柏駅は常磐線を挟んで東西に分かれていた。運用の統一をはかるため、常磐線を越える跨線橋を架けて船橋線を野田線柏駅に付け替え統合した）
* 海神駅（現・[[京成電鉄]][[海神駅]] 1929年12月25日 - 1933年11月1日休止 - 1934年3月31日、船橋駅 - 海神駅間に[[総武鉄道海神線]]があった）

=== 専用線など ===
* [[下総航空基地]] : 六実駅南側より旧[[大日本帝国陸軍|日本陸軍]]藤ヶ谷飛行場（→[[アメリカ空軍]]白井基地→現・[[海上自衛隊]]下総航空基地）へ通じる単線の専用線が存在した。
* [[新京成電鉄新京成線|新京成線]]連絡線 : 昭和の一時期、新京成線の[[初富駅]] - [[松戸駅]]間の建設に際し、資材輸送用の連絡線が現・鎌ケ谷市内に存在した。

== 今後の予定 ==
* 春日部駅ジャンクション機能強化の一環として、野田線と伊勢崎線の相互乗り入れの強化によるアクセス性向上、都心からの速達性向上を図る<ref group="広報" name="tobugroup2017-2020">{{PDFlink|[http://www.tobu.co.jp/file/pdf/ec1995236694087faa58a52e97775232/chukei.pdf 東武グループ長期経営構想・東武グループ中期経営計画2017〜2020]}} 東武鉄道 2017年5月12日</ref>。
* 春日部駅付近で連続立体交差事業が計画されている。2019年3月に都市計画が決定した<ref group="広報">{{Cite web|和書|title=春日部駅付近連続立体交差事業に関する都市計画が決定されました |url=http://www.city.kasukabe.lg.jp/machi/toshi/rittaikousa/toshikeikakukettei.html |publisher=春日部市鉄道高架整備課 |date=2019-3-12 |accessdate=2019-03-28}}</ref>。当初計画では伊勢崎線のホームは島式2面4線、野田線のホームは島式1面2線とする計島式3面6線構造であったが、上述のジャンクション機能強化も併せ持たせることになり、伊勢崎線と野田線の相互乗り入れを容易にしつつ運行本数の増加も可能なよう、野田線のホームを島式2面4線、伊勢崎線と合わせて島式4面8線構造とする方針に変更された<ref>『日刊建設工業新聞』2017年3月7日「埼玉県／東武春日部駅連立事業／17年度に国と設計協議、4面8線に拡充」</ref>。2032年3月完成予定<ref>{{Cite web|和書|title=東武鉄道 第199期 有価証券報告書 |url=http://www.tobu.co.jp/pdf/ir/fr/scurities_report2018.pdf#page=26 |publisher=東武鉄道 |format=PDF |page=26 |accessdate=2019-06-30}}</ref>。
* 七里駅 - 岩槻駅間（旧加倉駅から七里駅寄りの位置）に[[宮ヶ谷塔]]駅、藤の牛島駅 - 南桜井駅間（旧南桜井駅の開業当時の位置付近）に庄和永沼駅、柏駅 - 新柏駅間に[[常盤台 (柏市)|常盤台]]駅（東上線の[[ときわ台駅 (東京都)|ときわ台駅]]とは無関係）<ref group="広報">[http://blogs.yahoo.co.jp/ubiquitous_budda/23379262.html 常盤台駅（仮称）誘致促進協議会]{{リンク切れ|date=2021年9月}}</ref>、馬込沢駅 - 塚田駅間に[[船橋市立夏見総合運動公園|運動公園]]駅（または[[旭町 (船橋市)|旭町]]駅）<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.city.funabashi.lg.jp/shisei/kouchou/001/p000963_d/fil/tukada.pdf#page=15|title=第14回 塚田地区市政懇談会議事録|accessdate=2021-09-25|publisher=船橋市|date=2008-01-26|page=15}}</ref><ref group="広報">{{PDFlink|1=[https://www.city.funabashi.lg.jp/machi/keikan/001/p020500_d/fil/41_3syou_zenhan.pdf#page=50 船橋市都市計画マスタープラン（改訂版） 第3章 地域別構想 法典地域（現況と課題）]}} 船橋市都市計画部都市計画課</ref>（いずれも仮称）と、各々新駅の設置が要望・検討されているが、具体的な目処は立っていない。
* 2018年度の設備投資計画では、[[ホームドア]]を既に設置済みの柏駅・船橋駅に加え、大宮駅・春日部駅・流山おおたかの森駅でも2021年度以降に整備する予定としている<ref group="広報">{{Cite web|和書|format=PDF|title=2018年度の鉄道事業設備投資計画|publisher=東武鉄道|date=2018-04-27|url=https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/66e1f6bb5a290cd25df639f76cc41d82_180427_2.pdf|accessdate=2021-02-17}}</ref>。なお、2035年度までに全駅にホームドアあるいはホーム柵（ホーム監視システム付き）を設置することが2022年10月に発表され<ref group="広報">{{Cite press release|和書|title=鉄道駅バリアフリー料金制度を活用し、駅設備のバリアフリー化を促進します|publisher=東武鉄道|date=2022-10-19|url=https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20221020142505nPnPyZsHY3eiD3rIluu3LA.pdf|format=PDF|access-date=2022-10-22}}</ref>、2023年度の設備投資計画では、ホーム柵を新柏駅・鎌ケ谷駅・馬込沢駅で整備・供用、六実駅・塚田駅は整備に着手する（供用は翌年度以降）。
* 将来的に大宮駅の橋上駅舎化と2面3線化、ホーム位置の南進を計画している<ref>{{PDFlink|[https://www.city.saitama.jp/006/008/002/012/004/013/p049634_d/fil/10GCS_kaigisiryou3_GCSP.pdf 大宮駅GCS構想]}} さいたま市 2020年7月</ref>（「[[#他社線との直通構想|他社線との直通構想]]」の節も参照）。
* 2024年度より5両編成の新型車両「[[東武80000系電車|80000系]]」を導入する予定である<ref group="広報">{{Cite web|和書|url=https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/202404161247115gFjCdYsG3H5MfjtzUEqxQ.pdf |format=PDF |title=2025年から東武アーバンパークラインに5両編成の新型車両80000系を導入します |date=2024-04-16 |accessdate=2024-05-16 |publisher=東武鉄道株式会社}}</ref>。発表時点の利用状況を踏まえて、新型車両の導入とともに、既存の車両の編成も、6両から5両に変更する<ref group="広報">{{Cite web|和書|url=https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20220428101948xAjXttvVkCPcsLFY-1sKOQ.pdf |format=PDF |title=東武アーバンパークラインに5両編成の新型車両を導入します |date=2022-04-28 |accessdate=2022-04-29 |publisher=東武鉄道株式会社}}</ref>。

== 愛称について ==
東武鉄道は、2012年に東武自らが社有地を提供して建設した「[[東京スカイツリー]]」のPRを兼ねて、伊勢崎線の浅草駅および押上駅から東武動物公園駅までの区間の愛称として「'''東武スカイツリーライン'''」を導入したのに続き、2014年に野田線の愛称として「'''東武アーバンパークライン'''」を導入した。

東武鉄道によれば、「アーバンパーク」は「“アーバン＝都市”と“パーク＝公園”を組み合わせた造語」で<ref group="広報" name="tobu20131217" />、野田線は東京近郊のベッドタウン間を走行する路線として都市間輸送を担い、都心に向かう通勤・通学路線との乗換駅を複数有する交通利便性が高い路線で、沿線に身近に自然を感じられる公園などが多く点在する憩いのある住みやすい路線でもあることから、この愛称を命名したとしているが、愛称導入と同時期に東武が造成・販売を開始した清水公園駅東口側の大規模住宅分譲地「ソライエ清水公園'''アーバンパーク'''タウン」<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.re-port.net/article/news/0000038195/ |title=東武鉄道「ソライエ清水公園アーバンパークタウン」街びらき |publisher=最新不動産ニュースサイト「R.E.port」 |date=2014-05-29 |accessdate=2021-09-25}}</ref>のPRを兼ねていたともみられている<ref>{{Cite web|和書|author=野田 隆 |url=https://toyokeizai.net/articles/-/221560?page=2 |title=名が体を表していない？｢残念な路線名｣10選 |website=東洋経済オンライン|publisher=東洋経済新報社 |date=2018-05-22 |accessdate=2021-09-25}}</ref>。

この愛称については、導入直後に行われたアンケートで肯定的な意見がわずか3%しかなく、現状維持的な意見（「野田線のまま」）が33%、否定的な意見が38%と、好意的に受け取られてない<ref>{{Cite web|和書|author=Jタウンネット編集部 |url=https://j-town.net/2014/04/24127509.html?p=all |title=野田線新名称「アーバンパークライン」肯定派たった3％...幼児「アンパンパンチライン？」 |publisher=Jタウンネット |date=2014-04-24 |accessdate=2021-09-25}}</ref>。2020年現在、東武アーバンパーククラインPR事務局による[[インターネット]]調査によると、「アーバンパークライン」と呼んでいるのは利用者の25%程度で、20代は4割が愛称を使っているのに対し、40〜50代の中高年は8割以上が「野田線」と呼び続けており<ref>{{Cite web|和書|url=https://www.nikkei.com/article/DGKKZO56778900T10C20A3L72000/ |title=野田線の愛称「アーバンパークライン」浸透せず 東武、ネット調査 |publisher=日本経済新聞 |date=2020-03-14 |accessdate=2021-09-25}}</ref>、中高年ほど愛称は浸透していない。もっとも、駅名や愛称などは、年配や高齢者を中心に昔の名前で呼び続ける人も多く、若年層を中心にある程度は浸透してきているという見方もある<ref>{{Cite web|和書|author=小林 拓矢 |url=https://toyokeizai.net/articles/-/339914 |title=野田線｢アーバンパークライン｣やはり浸透せず 愛称導入から6年､路線の実力は高まったが… |website=東洋経済オンライン|publisher=東洋経済新報社 |date=2020-04-01 |accessdate=2021-09-25}}</ref>。

沿線の自治体8市で、愛称のみを使用または優先的に用いている自治体は「東武鉄道からの要請を受けて調整した」という柏市だけという状態である（2018年1月現在）<ref>{{Cite web|和書|author=大塚 良治 |url=https://toyokeizai.net/articles/-/203372?page=3 |title=アーバンパークライン｢改称｣は定着したのか　鉄道路線の愛称､浸透しないケースも |website=東洋経済オンライン|publisher=東洋経済新報社 |date=2018-01-08 |accessdate=2021-09-25}}</ref>。

なお、2014年9月にケーブルテレビ局[[J:COM 東関東]]で放送された柏市の広報番組『これってナンダイ!?市立柏研Q所（カシケン）』番組内にて、東武鉄道の社員である柏駅長が柏駅を境に大宮方を「大宮線」、船橋方を「船橋線」と呼称して柏駅のスイッチバックの成り立ちを説明していた。また番組内で柏駅構内のポイント付近を映した場面でも大宮線、船橋線とのテロップの表示がある<ref>{{Cite video |df=ja |url=https://www.youtube.com/watch?v=eVSsI0SCr_4 |title=第1話　「東武アーバンパークラインはなぜスイッチバックしてるの？」 これってナンダイ！？市立柏研Ｑ所 |publisher=The City of Kashiwa PR |medium=YouTube配信 |date=2014-07-09 |accessdate=2023-11-07}}</ref>。

== 脚注および出典 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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==== 官報 ====
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==== 広報資料・プレスリリースなど一次資料 ====
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== 参考文献 ==
<!-- 参考文献の定義：本項目の記述に際して参考とした文献 -->
* {{Cite journal|和書 |author=相浦秀也 |date=1989 |title=千葉県営鉄道野田線時代の車両紹介|journal=流山市史研究|volume=6|publisher=流山市 |id={{全国書誌番号|00039549}} |ref=harv}}
* {{Cite book |和書 |author=草町義和 |date=2014-2-15 |title=鉄道計画は変わる。 路線の「変転」が時代を語る |publisher=[[交通新聞社]] |series=交通新聞社新書|isbn=9784330438146 |ref=harv}}
* {{Cite journal|和書 |author=白土貞夫 |author-link=白土貞夫 |date=1990|title=前史時代の東武鉄道野田線|journal=[[鉄道ピクトリアル]]|volume=537|issue=1990年12月臨時増刊号|publisher=電気車研究会 |id= |ref=harv}}
* 白土貞夫『ちばの鉄道一世紀』[[崙書房]]、1996年7月10日 第1刷発行、1996年10月15日 第2刷発行、ISBN 978-4845510276
* {{Cite book |和書 |editor=大宮市 |year=1982 |title=大宮市史 第4巻 (近代編) |publisher=大宮市 |id={{全国書誌番号|82041005}} |ref=harv}}
* {{Cite book |和書 |editor=大宮市 |year=1980 |title=大宮のむかしといま |publisher=大宮市 |id={{全国書誌番号|81007009}} |ref=harv}}
* {{Cite book |和書 |editor=岩槻市市史編さん室 |year=1984 |title=岩槻市史 近・現代史料編 1 (近代史料) |publisher=岩槻市役所 |id={{全国書誌番号|84045505}} |ref=harv}}
* {{Cite book |和書 |editor=岩槻市市史編さん室 |year=1981 |title=岩槻市史 近・現代史料編 2 (新聞史料) |publisher=岩槻市役所 |id={{全国書誌番号|82041003}} |ref=harv}}
* {{Cite book |和書 |editor=春日部市史編さん委員会 |year=1991 |title=春日部市史　第四巻  (近現代資料編 1) |publisher=春日部市 |id={{全国書誌番号|91046068}} |ref=harv}}
* {{Cite book |和書 |editor=春日部市史編さん委員会 |year=2013 |title=春日部市史 庄和地域 近代・現代 |publisher=春日部市 |id={{全国書誌番号|22248820}} |ref=harv}}
* {{Cite book |和書 |year=1940 |title=野田醤油株式会社二十年史 |publisher=野田醤油 |pages=653-658|id={{NDLDC|1089916/420|format=NDLJP}} |ref={{SfnRef|野田醤油|1940}}}}
* {{Cite book |和書 |editor=東武鉄道年史編纂事務局 |year=1964 |title=東武鉄道六十五年史 |publisher=東武鉄道 |id={{全国書誌番号|64010839}} |ref=harv}}
* {{Cite book |和書 |editor=東武鉄道社史編纂室 |year=1998 |title=東武鉄道百年史 |publisher=東武鉄道 |id={{全国書誌番号|20043141}} |ref=harv}}

== 関連項目 ==
* [[東武鉄道運転士懲戒解雇事件]] - [[運転士]]が自身の長男を内規に反して運転室に入れて解雇された事件。
* [[ミステリー列車]] - 日本初のミステリー列車（行先不明列車）は野田線経由（当時は総武鉄道）で運転された。
* 周辺の首都圏の環状鉄道
** [[東京メガループ]]
** [[武蔵野線]] 
* [[しもうさ号]] - 武蔵野線経由で大宮駅 - 西船橋駅間に運行されるJR東日本の列車
* [[キッコーマン]] - 野田線の前身である北総鉄道・総武鉄道の経営に関与していた。2017年から2022年まで、野田市駅の副駅名に社名が入れられていた。
* [[日本のダービーマッチ]]（[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]）
** [[大宮アルディージャ]]と[[柏レイソル]]の本拠地の最寄り駅が[[大宮公園駅]]、[[柏駅]]・[[新柏駅]]と野田線沿線にあることから、2005年より両チームの試合は「'''野田線ダービー'''」と呼ばれることがある。2006年・2010年は柏、2015年・2018年は大宮がJ2へ降格したため対戦がなかったが、2007年 - 2009年および2011年 - 2014年は柏、2016年 - 2017年は大宮がJ1に復帰したためにダービーが復活した。2019年は柏がJ2へ降格したためJ2でのダービーになったが、2020年は柏がJ1に復帰したために対戦はない。また、大宮のJ1昇格以前、一部では[[浦和レッドダイヤモンズ|浦和レッズ]]対柏レイソルの試合で「野田線ダービー」という名称が使用されていた。

== 外部リンク ==
{{Commonscat|Tōbu Noda Line}}
* [https://www.tobu.co.jp/railway/guide/line/noda_line.html 東武野田線] - 東武鉄道
* {{Twitter|Tobu_urban|東武鉄道沿線情報 -アーバンパークラインエリア- 【公式】}}

{{東武鉄道の路線}}

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