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== 形態 == |
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== 発掘調査 == |
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発掘調査は、多摩川河川敷JR八高線多摩川鉄橋の11番橋脚の下流約36メートルの地点(緯度北緯35度41分41秒、経度東経139度21分48秒付近)を中心に行われた。 |
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== 関連項目 == |
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* [[コククジラ]] |
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* [[田島政人]] |
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* [[昭島市]] |
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* [[アキシマエンシス]] |
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== 脚注 == |
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=== 出典 === |
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==参考文献== |
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2024年5月18日 (土) 05:26時点における版
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アキシマクジラ | ||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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和名 | ||||||||||||||||||||||||
アキシマクジラ< |
アキシマクジラ(昭島鯨、学名: Eschrichtius akishimaensis)は、哺乳綱偶蹄目コククジラ科[注釈 1]コククジラ属に近似するクジラの化石。1961年(昭和36年)に東京都昭島市の多摩川河川敷で発見され、2018年(令和元年)新種と認定された。
歴史
1961年(昭和36年)8月20日、市内のJR八高線多摩川橋梁付近で化石が発見された[1]。発見者は、当時、昭島市立玉川小学校の教諭だった故・田島政人とその長男で当時4歳だった田島芳夫である。夏休みに親子で貝や魚の化石採取や飯盒炊さんを楽しむために多摩川河川敷を訪れていたという。 発掘・復元作業は1962年(昭和37年)8月23日までに完了し、12月中旬の3日間一般公開された[1]。 同種類のクジラは他に見つかっておらず、和名「アキシマクジラ」と命名され、1963年(昭和38年)日本古生物学会総会で報告された[1]。当初はおよそ500万年前の化石と推定されていたが、地質学の進歩により2000年(平成12年)に160万年前のものであると改められた[1]。
100万年以上前のクジラの全骨格がほぼ完全な形で発掘されたのは世界初の事例であり、非常に貴重な資料として、1964年(昭和39年)4月国立科学博物館に研究のために貸し出され新宿分館に収蔵された[1]。1966年(昭和41年)、『アキシマクジラ調査概要』が発表された[1]。
1973年(昭和48年)、昭島市では「第1回市民納涼の集い」を開催し、アキシマクジラを再現した全長15メートルの巨大なくじらバルーンがパレードで披露された[1]。この納涼の集いは、後年「昭島市民くじら祭」と改称され、2020年代現在も毎年開催されている。2004年(平成16年)には昭島市制50周年を記念し、市民オペラ「昭陽-いさな」が上演された[1]。いさなはクジラを意味する古語である[1]。
2012年(2000年)3月、群馬県立自然史博物館に全化石を移送し、研究が再開された[1]。2018年(平成30年)1月にコククジラ類の新種として学名 Eschrichtius akishimaensis(エスクリクティウス・アキシマエンシス)の名で新種として記載された[2][1]。
2020年(令和2年)3月に開館した市立図書館「アキシマエンシス」に、全身骨格レプリカと化石の一部が展示されている[3]。
新種認定以降は、これにちなんだイベントやグッズ展開もさかんに行われ、昭島市を代表する生物となった[4]。
形態
生態
発掘調査
発掘調査は、多摩川河川敷JR八高線多摩川鉄橋の11番橋脚の下流約36メートルの地点(緯度北緯35度41分41秒、経度東経139度21分48秒付近)を中心に行われた。
昭島市の多摩川周辺ではアケボノゾウの足跡の化石や多摩川オオカミなどの骨格の化石、貝類の化石、貝類の生痕化石(サンドパイプ)、メタセコイア(和名アケボノスギ)の化石や炭化樹木などが出土している。
影響
昭島市で、アキシマクジラは新種認定に先駆けて市民に親しまれ、街路灯(つつじが丘)、案内看板、マンホールの蓋、菓子や土鈴など様々な場面でアキシマクジラはシンボルとして活用されている[5]。おもなものに以下のものがある。
- 昭島市民くじら祭 - 1973年(昭和48年)に始まった「市民納涼の集い」で、初回からを巨大なくじらのバルーンがパレードに登場し、のちに「昭島市民くじら祭」と改称された[1]。
- くじらロード商店会 - 商店街には「あきちゃん」「たまちゃん」と名付けられたクジラの石像がある[5]。
- 拝島駅自由通路 - ステンドグラスでアキシマクジラを描く[5]。
- 東中神駅のベンチ - 多摩産材の木材を使用したホームのベンチに、アキシマクジラが焼き印で描かれている[5]。
- 郵便局の風景印 - 昭島駅前郵便局で使用されている印には、アキシマクジラが描かれている[5]。
- 小荷田の交番 - 交番の建物にアキシマクジラを描く[5]。
- 拝島橋歩行者通路 - タイル画の中央をアキシマクジラが飾る[5]。アキシマクジラを描いたタイル壁画は、緑町1丁目にもある[5]。
- ポケットパークの壁 - 玉川町4丁目の壁に、アキシマクジラをデザインする[5]。
関連項目
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e f g h i j k l 『アキシマクジラ 学名:エスクリクティウス アキシマエンシス』昭島市教育委員会、2018年、5頁。
- ^ Kimura, T.; Hasegawa, Y.; Kohno, N. (2018-01-01). “A new species of the genus Eschrichtius (Cetacea: Mysticeti) from the Early Pleistocene of Japan”. Paleontological Research (Palaeontological Society of Japan) 22 (1): 1-19. doi:10.2517/2017PR007.
- ^ アキシマクジラ昭島市ホームページ(2018年4月18日閲覧)
- ^ 57年前に化石発見「アキシマクジラ」…祝新種認定、地元でイベント『産経新聞』朝刊2018年4月15日・東京面(2018年4月18日閲覧)
- ^ a b c d e f g h i 『アキシマクジラ 学名:エスクリクティウス アキシマエンシス』昭島市教育委員会、2018年、6頁。