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| Title = メタルギア |
| Title = メタルギア |
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| image = File:Metal Gear (1987) logo.png |
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| Genre = [[アクションアドベンチャーゲーム|アクションアドベンチャー]]<br />[[ステルスゲーム]] |
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『'''メタルギア'''』({{lang|en|''METAL GEAR''}}、略称: MG)は、[[1987年]][[7月13日]]<!--MGS4の公式では7月12日-->に日本の[[コナミデジタルエンタテインメント|コナミ]]から発売された[[MSX|MSX2]]用[[ステルスゲーム]]。同社の『[[メタルギアシリーズ]]』の第1作である。 |
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[[File:Metal Gear (1987) logo.png|260px|right|thumb|メタルギアのロゴ]] |
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本作は[[ソリッド・スネーク]]の[[FOXHOUND (架空の組織)|FOXHOUND]]隊員としての初陣となった事件「アウターヘブン蜂起」を描き([[#ストーリー]])、なるべく戦闘を回避しながら敵から隠れながら進む([[#ゲームシステム]])。 |
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『'''メタルギア'''』({{lang|en|''METAL GEAR''}}、略称: MG)は、[[1987年]][[7月13日]]<!--MGS4の公式では7月12日-->に日本の[[コナミデジタルエンタテインメント|コナミ]]から発売された[[MSX|MSX2]]用[[ステルスゲーム]]。同社の『[[メタルギアシリーズ]]』の第1作であり、[[小島秀夫 (ゲームデザイナー)|小島秀夫]]の監督デビュー作である。 |
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開発はコナミ開発3課が行い、ゲーム・デザインは本作で監督デビューした[[小島秀夫 (ゲームデザイナー)|小島秀夫]]、音楽は[[ファミリーコンピュータ ディスクシステム|ディスクシステム]]用ソフト『[[グリーンベレー (コナミ)|グリーンベレー]]』([[1987年]])を手掛けた水谷郁やディスクシステム用ソフト『[[ファルシオン (ゲーム)|ファルシオン]]』(1987年)を手掛けた、たけのうちしげひろの他に、[[古川元亮]]が担当している([[#開発]])。 |
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1995年の南アフリカを舞台に、主人公であるソリッド・スネークを操作して武装要塞国家OUTER HEAVEN(アウターヘブン)が開発したと言われる最終兵器「メタルギア」を破壊する事を目的としたゲーム。製作当時のアクションゲーム全般の傾向としては「装備や能力に物を言わせて、正面突破で敵を殲滅しながらゲームを進める」というものであったがこの作品は、なるべく戦闘を回避しながら敵から隠れながら進むのがテーマ。[[ソリッド・スネーク]]の[[FOXHOUND (架空の組織)|FOXHOUND]]隊員としての初陣となった事件「アウターヘブン蜂起」を描く。 |
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2004年に新アイテムや新モードが追加された携帯アプリ版が[[コナミネットDX]]で配信されている。2005年発売の[[PlayStation 2]]用ソフト『[[メタルギアソリッド3|サブシスタンス]]』、2007年の『メタルギアソリッド3 20周年廉価版』の付録として、また2011年に[[PlayStation 3|PS3]]と[[Xbox 360]]、2012年に[[PlayStation Vita]]で発売された『[[メタルギア ソリッド HD エディション|HD エディション]]』に、MSX2版を元にした復刻版が収録されている。また、2004年発売の[[ニンテンドーゲームキューブ]]用ソフト『[[メタルギアソリッド#メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス|ザ・ツインスネークス]]』の限定版(日本発売分のみ)にはファミコン移植版が添付されている。また、MSX版は[[i-revo]](Windowsパソコン用)や[[Wii]]の[[バーチャルコンソール]]で配信されている([[#移植版]])。 |
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開発はコナミ開発3課が行い、ゲーム・デザインは[[小島秀夫 (ゲームデザイナー)|小島秀夫]]、音楽は[[ファミリーコンピュータ ディスクシステム|ディスクシステム]]用ソフト『[[グリーンベレー (コナミ)|グリーンベレー]]』([[1987年]])を手掛けた水谷郁やディスクシステム用ソフト『[[ファルシオン (ゲーム)|ファルシオン]]』(1987年)を手掛けたたけのうちしげひろの他に、[[古川元亮]]が担当している。 |
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2008年、「ステルス要素を完全に取り入れた最初の[[ビデオゲーム]]」として、[[ギネス世界記録]]「GAMER'S EDITION 2008」に認定された<ref>{{Cite web|和書|author=ウワーマン |url=https://www.famitsu.com/news/202307/13309193.html |title=『メタルギア』がMSX2で発売された日。ステルス要素を完全に取り入れた最初のビデオゲームとしてギネス認定もされたMSX2の代表作【今日は何の日?】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com |website=ファミ通.com |publisher=KADOKAWA Game Linkage |date=2023-07-13 |access-date=2023-11-08}}</ref>。 |
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2004年に新アイテムや新モードが追加された携帯アプリ版が[[コナミネットDX]]で配信されている。2005年発売の[[PlayStation 2]]用ソフト『[[メタルギアソリッド3|サブシスタンス]]』、2007年の『メタルギアソリッド3 20周年廉価版』の付録として、また2011年に[[PlayStation 3|PS3]]と[[Xbox 360]]、2012年に[[PlayStation Vita]]で発売された『[[メタルギア ソリッド HD エディション|HD エディション]]』に、MSX2版を元にした復刻版が収録されている。また、2004年発売の[[ニンテンドーゲームキューブ]]用ソフト『[[メタルギアソリッド#メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス|ザ・ツインスネークス]]』の限定版(日本発売分のみ)にはファミコン移植版が添付されている。また、MSX版は[[i-revo]](Windowsパソコン用)や[[Wii]]の[[バーチャルコンソール]]で配信されている。 |
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== ゲームシステム == |
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2008年、「ステルス要素を完全に取り入れた最初の[[ビデオゲーム]]」として、[[ギネス世界記録]]「GAMER'S EDITION 2008」に認定された<ref>[http://www.konami.jp/topics/2008/0612/ konami.jp] - 「METAL GEAR」、「METAL GEAR SOLID 2 SONS OF LIBERTY」が、ギネス世界記録に認定。</ref>。 |
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軍事要塞に潜入し、アイテムを収集しながら進み、破壊目標であるメタルギアを目指す。マップ移動は1画面ごとの切り替え式。アイテムや[[無線通信]]による仲間からの情報を活用しながらゲームを進める。ライフが無くなるとゲームオーバー。 |
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== ゲーム内容 == |
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=== システム === |
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軍事要塞ビルに潜入し、アイテムを収集しながら進み、破壊目標であるメタルギアを目指す。マップ移動は1画面ごとの切り替え式。アイテムや[[無線通信]]による仲間からの情報を活用しながらゲームを進める。ライフが無くなるとゲームオーバー。 |
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主人公はアイテムをほとんど何も持たない状態でスタートし、アイテムや銃器などの武器も現地調達である。さらに、敵兵や監視カメラの視界に入ったり、発砲してその音を聞かれたりすると敵に発見され、その画面内にいる敵兵が襲い掛かかる上、場合によっては画面外から敵兵が次々と出現する。そのため、敵兵に見つからずに潜入し、戦闘を避けて進むことが重要な要素となる。 |
主人公はアイテムをほとんど何も持たない状態でスタートし、アイテムや銃器などの武器も現地調達である。さらに、敵兵や監視カメラの視界に入ったり、発砲してその音を聞かれたりすると敵に発見され、その画面内にいる敵兵が襲い掛かかる上、場合によっては画面外から敵兵が次々と出現する。そのため、敵兵に見つからずに潜入し、戦闘を避けて進むことが重要な要素となる。 |
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敵兵は銃器で倒す以外にも、死角から敵兵に接近して殴打でも倒すことができ、特に銃器とサイレンサーを入手するまでは、殴打が事実上唯一の敵兵を倒す手段になる。また、殴打で倒すと敵兵がレーションや銃弾などのアイテムを落とすことがある(MSX版のみ)。敵兵の視界範囲は、敵兵が向いている方向の真正面のみであり、移動アルゴリズムも画面ごとに一定。 |
敵兵は銃器で倒す以外にも、死角から敵兵に接近して殴打でも倒すことができ、特に銃器とサイレンサーを入手するまでは、殴打が事実上唯一の敵兵を倒す手段になる。また、殴打で倒すと敵兵がレーションや銃弾などのアイテムを落とすことがある(MSX版のみ)。敵兵の視界範囲は、敵兵が向いている方向の真正面のみであり、移動アルゴリズムも画面ごとに一定。 |
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本作のみのシステムとしてランクシステムが存在する。マップのどこかにいる捕虜と接触することにより階級が徐々に上昇していき、これに伴ってライフや所持銃弾の最大値が上昇していく。逆に捕虜を殺害すると低下する。最大レベルでないとジェニファーとの通信が行えず、ロケットランチャー、コンパスが入手できないほか、メタルギア破壊に必要な数の爆薬を持てない |
本作のみのシステムとしてランクシステムが存在する。マップのどこかにいる捕虜と接触することにより階級が徐々に上昇していき、これに伴ってライフや所持銃弾の最大値が上昇していく。逆に捕虜を殺害すると低下する。最大レベルでないとジェニファーとの通信が行えず、ロケットランチャー、コンパスが入手できないほか、メタルギア破壊に必要な数の爆薬を持てないため、最大レベルがゲームクリアの必須条件となる。 |
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MSX版の標準のセーブ機能は、[[コンパクトカセット|カセットテープ]]への[[セーブ (コンピュータ)|セーブ]]のみである。『コナミの新10倍カートリッジ』を併用すれば、フロッピーディスクへのセーブ(どこでもセーブ機能)が可能になる。ファミコン版はパスワード方式。 |
MSX版の標準のセーブ機能は、[[コンパクトカセット|カセットテープ]]への[[セーブ (コンピュータ)|セーブ]]のみである。『コナミの新10倍カートリッジ』を併用すれば、フロッピーディスクへのセーブ(どこでもセーブ機能)が可能になる。ファミコン版はパスワード方式。 |
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=== 武器 === |
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; [[拳銃|ハンドガン]]([[ベレッタ 92#ベースモデル|ベレッタ 92F]]) |
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: 一般の[[歩兵]]であれば1発で倒せる。弾道は正確だが単発式なので連射ができず、多数の敵を相手にするのは不向き。[[サプレッサー|サイレンサー]]を入手すれば[[銃声]]が鳴らなくなる。 |
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; [[短機関銃|サブ・マシンガン]]([[イングラムM10#イングラムM11|イングラム M11]]) |
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: キーを押し続けることにより連射されるが、[[弾道]]がばらつく。多数の相手も対処可能。ハンドガンと同様の弾薬を用いる。サイレンサー装備可能。 |
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; [[グレネードランチャー|グレネード・ランチャー]]([[M79 グレネードランチャー|コルト M79]]) |
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: 放物線を描いて飛ぶ[[グレネード|擲弾]]を発射する。[[Mi-24 (航空機)#Mi-24シリーズ|ハインドD]]、ブルタンクの破壊に必要。 |
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; [[プラスチック爆薬|プラスチック爆弾]] |
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: セットしてからタイマーで起爆される高性能[[爆弾]]。クリアに不可欠。 |
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; [[地雷]] |
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: 地面にセットし、踏むと[[爆発]]する。[[ソリッド・スネーク|スネーク]]が設置する地雷は自分で踏んでも爆発しない。タンクの破壊に必要。 |
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; [[リモコン]][[ミサイル]] |
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: 発射後に[[遠隔操作]]可能なミサイル。操作中はスネークを移動させることはできない。電流床のスイッチを破壊するなどの使い道も存在する。 |
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; [[ロケットランチャー|ロケット・ランチャー]]([[RPG-7#派生型|RPG-7V]]) |
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: 強力な[[ロケット弾]]を発射可能になる。照準はある程度コントロール可能。全武器中最高の攻撃力を誇り、この武器でしか倒せないボスも存在する。 |
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; サイレンサー(復刻版では[[サプレッサー]]表記) |
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: ハンドガン、サブ・マシンガン使用時の発砲音を消すアイテム。入手すれば自動装備となる。 |
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=== 装備品 === |
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; [[喫煙|タバコ]] |
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: 最初に所持している。MSX2版及びファミコン版では装備しても効果は無いが、ある時だけ使い道がある。『メタルギアソリッド』以降と違い、オリジナル版では体力を消耗しない。復刻版では『メタルギアソリッド』以降に合わせて赤外線センサーを可視化するが、一定時間経過するごとに体力を消耗する。 |
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; [[段ボール|ダンボール]] |
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: 上から被ることで敵に発見されづらくなる。ビッグ・ボスに無線すると「引越しでもするのか?」と言われる。 |
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; [[レーション]] |
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: 簡易食料。使用するか装備中にLIFEがなくなるとLIFEが回復する。階級が上がると最大所持数も増加する。 |
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; カード1〜8 |
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: 扉を開けるためのカードキー。扉ごとに合うカードを装備する必要あり。 |
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; [[双眼鏡]] |
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: プレイヤーの現在位置を中心に上下左右の周辺マップを見ることが出来る。 |
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; [[ガスマスク]] |
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: ガスが充満した部屋で、ダメージを受けなくなる。 |
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; [[発振回路|発信器]] |
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: ストーリー途中で独房に閉じ込められる際に、装備に紛れてる発信器。持ったままだと敵に発見されたままになり潜入モードへ戻ることができない。 |
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; [[対爆スーツ|ボムブラストスーツ]] |
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: 爆弾処理用の対爆風装備。ビル1屋上に出るために必要。 |
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; [[パラシュート|落下傘]] |
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: ビル1屋上から中庭に降下できる。FC版には存在しない。 |
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; 敵ユニフォーム |
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: 敵兵の目を欺く。ビル2入口の警備をやり過ごすために必要。 |
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; 毒消し |
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: 砂漠にいるサソリの毒を中和するために使用する。何回でも使用可能。 |
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; [[方位磁針|コンパス]] |
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: 砂漠で使用する。ビル3へたどり着くために必要。 |
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; [[懐中電灯|フラッシュライト]] |
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: 真っ暗な地下道を明るくする。 |
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; [[アンテナ]] |
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: 妨害電波を無効にする。 |
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; 赤外線ゴーグル |
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: 赤外線センサーを可視化する。 |
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; [[金属探知機|地雷探知機]] |
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: 画面上に仕掛けられた地雷の位置を表示する。<!-- ただし、ほふく前進ができないため、回収、再利用は不可能。 --> |
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; [[ダイビング器材#スクーバダイビング一般で用いる器材|酸素ボンベ]] |
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: 深い水中での酸欠を防ぎ、ダメージを受けないようになる。 |
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; [[ボディアーマー|ボディ・アーマー]] |
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: 敵弾からのダメージを半減する。 |
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; 無限バンダナ |
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: 復刻版で追加されたアイテム。クリア後に追加。全ての武器の弾数を無限にする。武器の弾数が0だと無限にならない。 |
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<!--Wikipediaは裏技を載せる場ではない ==裏技== |
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F1キーでポーズをかけてキーボードから特定のコマンドを打ち込むことによって主人公を強くする[[裏技]]が存在した。 |
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; ANTAスペースWAスペースERAI |
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: アイテムゲージ、ライフゲージが最大になる |
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; HIRAKEスペースGOMA |
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: 全てのカードを入手 |
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; DSスペース4 |
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: 階級が一つ上がる |
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; INTRUDER |
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: 弾丸の所持数の上限が999になる |
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; ISOLATION |
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: レーションの所持数の上限が999になる |
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また、F1キーを押してF5キーを押すことでセーブ画面になるとその画面のアイテム類がリセットされることを応用し、F1→F5→ESCでアイテムを楽に入手するという裏技や、パンチを一発当てると敵が動かなくなることを利用し、パンチを一発当てて弾丸で一発攻撃するというような技も存在した。--> |
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== 設定 == |
== 設定 == |
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=== ストーリー === |
=== ストーリー === |
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; アウターヘブン蜂起 |
; アウターヘブン蜂起 |
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: 1995年。南アフリカ奥地、ガルツバーグの北200キロ。1980年代後半に、英雄かつ狂人とうたわれた一人の傭兵によって武装要塞国家OUTER |
: 1995年。[[南アフリカ共和国|南アフリカ]]奥地、ガルツバーグの北200キロ。1980年代後半に、'''英雄かつ狂人とうたわれた一人の傭兵'''によって武装要塞国家・'''OUTER HEAVEN'''(アウターヘブン)が作られた。彼は世界中の優秀な傭兵を集め、戦争を糧とし、兵士や軍備を世界の紛争地域へと「'''輸出'''」を開始する。危険すぎる戦闘国家の出現。大国はこの存在を否定できず、'''暗黙裡'''に認めてきた。 |
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: ある |
: ある時NATO([[北大西洋条約機構]])は、世界の軍事史を塗り変えてしまう程の'''恐るべき殺戮兵器'''がOUTER HEAVENで開発されているという情報を各諸国の協力を得て入手する。[[アメリカ軍|米軍]]上層部はこの謎の兵器の情報を収集すべく、ハイテク特殊部隊「'''[[FOXHOUND (架空の組織)|FOXHOUND]]'''」の出動を要請。'''コードネーム:グレイ・フォックス'''をOUTER HEAVENへと潜入させて、その兵器の破壊・妨害活動を命じた。しかし数日後、彼は「'''メタルギア'''…」という不可解な無線連絡を残して消息を絶ってしまう。 |
||
: 事態を重く見た米軍はFOXHOUNDに再び出動を命令、総司令官のBIGBOSSは新人隊員のソリッド・スネークを指名し彼にすべてを託した。そしてソリッド・スネークはBIGBOSSの指揮のもと無線機だけを片手にOUTER HEAVENに単独潜入する。 |
: 事態を重く見た米軍はFOXHOUNDに再び出動を命令、総司令官の'''BIGBOSS'''は新人隊員の'''ソリッド・スネーク'''を指名し彼にすべてを託した。そしてソリッド・スネークはBIGBOSSの指揮のもと無線機だけを片手にOUTER HEAVENに単独潜入する。 |
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: 「こちらBIGBOSS……。OPERATION INTRUDE N313。敵要塞、アウターヘブンに潜入。最終兵器メタルギアを破壊せよ。」 |
: 「'''こちらBIGBOSS……。OPERATION INTRUDE N313。敵要塞、アウターヘブンに潜入。最終兵器メタルギアを破壊せよ。'''」 |
||
: 耳元で司令官BIGBOSSの声が響くと同時に特殊部隊FOXHOUNDの威信をかけた最も危険な潜入ミッションが開始された。 |
: 耳元で司令官BIGBOSSの声が響くと同時に特殊部隊FOXHOUNDの威信をかけた最も危険な潜入ミッションが開始された。 |
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== キャラクター == |
=== キャラクター === |
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{{main|メタルギアシリーズの登場人物}} |
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; [[ソリッド・スネーク]] |
|||
: 本作品の主人公。新人ながら優れた身体能力・頭脳を持つ「FOXHOUND」隊員。行方不明となったグレイ・フォックスの探索とメタルギアの正体をつかむことを目的に単身、アウターヘブンに潜入する。 |
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; [[グレイ・フォックス]] |
|||
: 「FOXHOUND」隊員のうち最も優秀な者のみに与えられる称号「FOX」を持つ男。スネークより先に「アウターヘブン」へ潜入、メタルギアの情報をつかんだ後、敵の捕虜となる。後に潜入してきたスネークにより助けられ、メタルギアの情報を伝える。 |
|||
; [[ビッグ・ボス]] |
|||
: 「FOXHOUND」総司令官。無線によりスネークのサポートを行う。「アウターヘブン」を調査するためフォックスを、その後スネークを派遣する。しかし、最後には「アウターヘブン」の統率者が彼自身であった事が判明、スネークを送り込んだのも情報攪乱が目的であった。しかし、新米兵であるソリッド・スネークが活躍する事は予期しておらず、「アウターヘブン」の崩壊を許してしまう。 |
|||
; ペトロヴィッチ博士 (復刻版は、ドラゴ・ペトロヴィッチ・マッドナー) |
|||
: 東側の天才科学者。娘のエレンとアメリカへの亡命途中に「アウターヘブン」に捕まる。以後、娘を人質に取られ兵器開発を強いられる。TX‐11(サイバロイド)、TX‐55(メタルギア)の開発者。現在のロボット工学、パワード・ギア技術の基礎を築き「ロボット工学の父」と謳われる。 |
|||
; エレン・ペトロヴィッチ(復刻版は、エレン・マッドナー) |
|||
: ペトロヴィッチ博士の娘。元ボリショイバレエ団の花形スター。父親のペトロヴィッチと共に「アウターヘブン」に幽閉される。 |
|||
; シュナイダー |
|||
: 元建築設計技師、レジスタンスのリーダー。「アウターヘブン」の設計スタッフに参加させられていたが妻子を殺された事から地下活動に入る。鋭い洞察力と統率力でレジスタンス活動を展開する。主にアイテムの在り処を教えてくれる。要塞の内部構造に詳しい。終盤でアウターヘブンの統率者の正体を知ったため殺害されたと思われたが、続編で意外な形でスネークと対面する。 |
|||
; ジェニファー |
|||
: レジスタンス。「アウターヘブン」に捕らわれた兄を救うため、自らメディカル・スタッフのひとりとして潜入。物理的にサポートしてくれる。プライドが高いため、階級が最大の状態でなければ通信に出ない。 |
|||
; ダイアン |
|||
: レジスタンス。元ポジティブ・パンク・バンド「THIN WALL」のボーカリスト。女の魅力を活かした諜報活動を行う。「アウターヘブン」の傭兵たちについて詳しい。主にボスキャラについての情報を教えてくれる。終盤でスネークを想っていた事を匂わせる発言をする。ダイアンが応対できない時はスティーブというキャラクターが出てくるが、情報は何もくれない。 |
|||
; シュート・ガンナー(復刻版は、ショット・メーカー) |
|||
: 元[[スペツナズ]]。ライアット・ガンの名手。秘密の独房の番人をしている。 |
|||
; マシンガン・キッド |
|||
: マシンガンの使い手。元[[特殊空挺部隊|SAS]](スペシャル・エアー・サービス)の隊員。 |
|||
; アーノルド (復刻版は、ブラッディ・ブラッド) |
|||
: 「アウターヘブン」が開発したTX‐11型、サイバロイド。無敵の体を持つと言われるが、ロケットランチャーで倒す事が可能。 |
|||
; ファイヤー・トルーパー |
|||
: 元[[GSG-9]](グレンツ・シェッツ・グルッペ9)の隊員。火炎放射器を小銃のように扱う。 |
|||
; カワード・ダック(復刻版は、ダーティ・ダック) |
|||
: 元過激テロ・グループ「エッグ・プラント」のリーダー。ブーメランを武器とする。「卑怯者(カワード、ダーティ)」の異名に相応しくジェニファーの兄と捕虜2人、そして正面から進むと開く落とし穴を盾にスネークと戦うが、本人の耐久力は低い。 |
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== 移植版 == |
== 移植版 == |
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! No. |
! No. |
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! タイトル |
! タイトル |
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| コナミ |
| コナミ |
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| {{vgrelease new|JP|コナミ|NA|[[:en:Ultra Games|Ultra Games]]|EU|コナミ}} |
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| 1[[メガビット]]+64キロ[[RAM]][[ロムカセット]]<ref name="famimaga93">{{Cite journal |和書 |author = |authorlink = |title = 5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ |date = 1991-05-10 |publisher = [[徳間書店]] |journal = [[ファミリーコンピュータMagazine]] |volume = 7 |number = 9 |naid = |pages = 93 |url = |ref = harv}}</ref> |
| 1[[メガビット]]+64キロ[[Random Access Memory|RAM]][[ロムカセット]]<ref name="famimaga93">{{Cite journal |和書 |author = |authorlink = |title = 5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ |date = 1991-05-10 |publisher = [[徳間書店]] |journal = [[ファミリーコンピュータMagazine]] |volume = 7 |number = 9 |naid = |pages = 93 |url = |ref = harv}}</ref> |
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| [[iアプリ]]<br />[[EZアプリ]]<br />[[S!アプリ|Vアプリ]] |
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| コナミ |
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! メタルギア |
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| [[Microsoft Windows|Windows]] |
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| コナミ |
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| [[PlayStation Vita]] |
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| 小島プロダクション<br />ブルーポイントゲーム<br />ARMATURE STUDIO |
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! METAL GEAR SOLID: <br />MASTER COLLECTION Vol.1 |
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| [[PlayStation 4]]<br />[[PlayStation 5]]<br />[[Nintendo Switch]]<br />[[Xbox Series X/S]]<br />[[Windows]] |
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| '''PS4'''<br />{{vgrelease new|JP|PPSA-14362}}'''PS5'''<br />{{vgrelease new|JP|ELJM-30334|NA|PPSA-14363|EU|PPSA-14364}}'''NSW'''<br />{{vgrelease new|JP|HAC-P-BCK4A|NA|HAC-P-BCK5A}}'''XSXS'''<br />{{vgrelease new|INT|9NH7DCSM00R2}} |
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| MSX2、ファミリーコンピュータ、NES版の移植 |
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=== ファミリーコンピュータ版 === |
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1987年12月22日発売。[[ファミリーコンピュータ|FC]](日本国外は[[Nintendo Entertainment System|NES]])への移植は、FC専業チームによって開発され、小島秀夫は全く関与していない。潜入 |
1987年12月22日発売。[[ファミリーコンピュータ|FC]](日本国外は[[Nintendo Entertainment System|NES]])への移植は、FC専業チームによって開発され、小島秀夫は全く関与していない。ゲーム冒頭の潜入部分・敵の配置・ビル間のマップ(ビル内部のマップはある程度同じ)がほとんどMSX版と異なり、タイトルにもなっているメタルギアは名前だけで実物が登場しない(代わりに、メタルギアとアウターヘブンを管理するスーパーコンピュータと対峙することになる)。特に敵の配置は、マップが切り替わった瞬間必ず見つかってしまうという致命的なミスが数箇所にわたって発生しており、批判が強い。 |
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敵兵に見つかったときの「'''!!'''」がなくなったほか、監視カメラに死角がある、フライングアーミーが飛行しないなど、難易度が下げられている。 |
敵兵に見つかったときの「'''!!'''」がなくなったほか、監視カメラに死角がある、フライングアーミーが飛行しないなど、難易度が下げられている。特に「!!」がなくなったことで敵兵に見つかっても隣の画面に移れば追跡が止むので、わざわざ敵兵に見つからないように移動する必然性が殆ど無くなっている。 |
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小島は、[[東京ゲームショウ|TGS]]の『[[メタルギアソリッド|MGS]]』発売前トークショーで「あれはやらないで下さい」と話し、ラジオでは「僕が携っていないFC版『メタルギア』は糞ですよ、糞」と発言している。 |
小島は、[[東京ゲームショウ|TGS]]の『[[メタルギアソリッド|MGS]]』発売前トークショーで「あれはやらないで下さい」と話し、ラジオでは「僕が携っていないFC版『メタルギア』は糞ですよ、糞」と発言している。 |
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『ザ・ツインスネークス』のGC同梱版に特典として、ファミコン版を完全移植したGC用ディスクとして復刻されている。なお、復刻版は単体発売はなく非売品となっている。 |
『ザ・ツインスネークス』のGC同梱版に特典として、ファミコン版を完全移植したGC用ディスクとして復刻されている。なお、復刻版は単体発売はなく非売品となっている。 |
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=== コモドール64版、PC/AT互換機(MS-DOS)版 === |
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NES版の移植。MSX2が発売されていない米国にてホームコンピューター向けに発売された。MSX2が発売されていた欧州では英語にローカライズされたMSX2版が発売されており他機種版は発売されていない。 |
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== 開発 == |
== 開発 == |
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=== 開発の経緯 === |
=== 開発の経緯 === |
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企画当初の仮題は『INTRUDER』で、社内の企画コードは「N313」。これがそのままメタルギアのオペレーション名になった<ref>{{Twitter status|Kojima_Hideo|27997421585825792}}</ref> |
企画当初の仮題は『INTRUDER』で、社内の企画コードは「N313」。これがそのままメタルギアのオペレーション名になった<ref>{{Twitter status|Kojima_Hideo|27997421585825792}}</ref>{{Efn2|『[[メタルギアソリッドV|メタルギアソリッドV ファントムペイン]]』では、そのオマージュとしてエンディングで「OPERATION INTRUDE N313」と書かれたカセットテープとMSX2本体が登場する。}}。 |
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当初の企画では“バンバン敵を撃ちまくって進む”的なゲームを目指すものだったが、そもそもMSX2はゲーム機としての性能があまり高いものではなく、スプライト機能ひとつをとっても画面上に敵弾を多数表示できる性能ではないため、多数の処理を高速でこなさなくてはならないアクションゲームの開発はできなかった。しかしミリタリーアクションを作れと命じられていた監督の[[小島秀夫 (ゲームデザイナー)|小島秀夫]]が、「戦闘シーンを作ることが困難なら、戦闘シーンを回避すること自体をゲームにすればいい」という逆転の発想をしたことで、「敵からひたすら逃げ回る」構想を経て「敵から隠れつつ進む」という画期的なシステムが誕生することになった。 |
当初の企画では“バンバン敵を撃ちまくって進む”的なゲームを目指すものだったが、そもそもMSX2はゲーム機としての性能があまり高いものではなく、スプライト機能ひとつをとっても画面上に敵弾を多数表示できる性能ではないため、多数の処理を高速でこなさなくてはならないアクションゲームの開発はできなかった。しかしミリタリーアクションを作れと命じられていた監督の[[小島秀夫 (ゲームデザイナー)|小島秀夫]]が、「戦闘シーンを作ることが困難なら、戦闘シーンを回避すること自体をゲームにすればいい」という逆転の発想をしたことで、「敵からひたすら逃げ回る」構想を経て「敵から隠れつつ進む」という画期的なシステムが誕生することになった。 |
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=== 他作品からの影響 === |
=== 他作品からの影響 === |
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本作は様々な映画から影響を受けていることで知られている。第一に挙げられるのが[[ジョン・カーペンター]]監督の『[[ニューヨーク1997]]』([[1981年]])で、スネークという主人公名を拝借したほか、主人公が単身テロリストの本拠へ潜入するという舞台設定など多くの類似があり、本作を訴えるようカーペンターに勧める者もあったが、カーペンターは小島と良好な交友関係があったため訴訟は見送られた |
本作は様々な映画から影響を受けていることで知られている。第一に挙げられるのが[[ジョン・カーペンター]]監督の『[[ニューヨーク1997]]』([[1981年]])で、スネークという主人公名を拝借したほか、主人公が単身テロリストの本拠へ潜入するという舞台設定など多くの類似があり、本作を訴えるようカーペンターに勧める者もあったが、カーペンターは小島と良好な交友関係があったため訴訟は見送られた<ref>{{Cite web|和書|date=2015-10-28 |url=http://jp.automaton.am/articles/newsjp/why-did-john-carpenter-not-sue-metal-gear-solid/ |title=映画「ニューヨーク1997」の監督、似た設定を持つ『メタルギア』の小島監督を訴えなかった理由語る。「彼はいいやつだったから」 |work=AUTOMATON |accessdate=2015-11-04}}</ref><ref>{{Cite web|和書|date=2015-10-28 |url=https://www.inside-games.jp/article/2015/10/28/92497.html |title=『METAL GEAR SOLID』訴訟の可能性もあった ― ジョン・カーペンター監督が語る |work=インサイド |accessdate=2015-11-04}}</ref>。 |
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他にも、パッケージのスネークの立ち姿が『[[ターミネーター (映画)|ターミネーター]]』([[1984年]])のカイル・リースに似ている、初期のビッグボスの顔が[[ショーン・コネリー]]そのものである、などが挙げられる。 |
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== スタッフ == |
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;MSX2版 |
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=== スタッフ === |
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MSX2版 |
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*メイン・プログラム:福井博幸 |
*メイン・プログラム:福井博幸 |
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*サブ・プログラム:大塚友則 |
*サブ・プログラム:大塚友則、[[豊原浩司]] |
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*グラフィック・デザイン:たばたまさみ、ふじもとあずさ |
*グラフィック・デザイン:たばたまさみ、ふじもとあずさ |
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*メイン・サウンド・エフェクト:水谷郁 |
*メイン・サウンド・エフェクト:水谷郁 |
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*ゲーム・デザイン:[[小島秀夫 (ゲームデザイナー)|小島秀夫]] |
*ゲーム・デザイン:[[小島秀夫 (ゲームデザイナー)|小島秀夫]] |
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ファミリーコンピュータ版 |
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*メイン・プログラム:すぎもとよしひろ |
*メイン・プログラム:すぎもとよしひろ |
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*サブ・プログラム:上野雅弘 |
*サブ・プログラム:上野雅弘 |
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*グラフィック・デザイン: |
*グラフィック・デザイン:荻窪一仁 |
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*サウンド・エフェクト:村岡一樹 |
*サウンド・エフェクト:村岡一樹 |
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|rev1Score = 18.19/30点(FC)<ref name="famimaga93"/> |
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|rev2 = [[:en:The Games Machine|The Games Machine]] |
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|rev2Score = 79/100点(MSX2)<ref name="mobygames_MSX">{{Cite web |author= |date= |url=https://www.mobygames.com/game/3092/metal-gear/ |title=Metal Gear for MSX (1987) |website=[[:en:Moby Games|Moby Games]] |publisher=Blue Flame Labs |language=[[英語]] |accessdate=2017-05-07}}</ref> |
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|rev3 = [[:en:Aktueller Software Markt|Aktueller Software Markt]] |
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|rev3Score = 6.8/12点(FC)<ref name="mobygames_FC">{{Cite web |author= |date= |url=https://www.mobygames.com/game/3092/metal-gear/ |title=Metal Gear for NES (1987) |website=[[:en:Moby Games|Moby Games]] |publisher=Blue Flame Labs |language=[[英語]] |accessdate=2017-05-07}}</ref> |
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|rev4 = 謎のゲーム魔境3 |
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|rev4Score = 70/100点(MSX2)<ref name="gamemakyo3"/> |
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;MSX2版 |
;MSX2版 |
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ゲーム本『美食倶楽部バカゲー専科外伝 謎のゲーム魔境3』([[2002年]]、[[キルタイムコミュニケーション]])では個人的評価を70点(満100点)とした上で、「初代の時点では、内容が斬新すぎたのか、まだあんまり話題になってなかった」と指摘した他、ファミリーコンピュータ版よりもMSX版の方が完成度が高いと肯定的に評価した<ref name="gamemakyo3">{{Cite book|和書 |
:ゲーム本『美食倶楽部バカゲー専科外伝 謎のゲーム魔境3』([[2002年]]、[[キルタイムコミュニケーション]])では個人的評価を70点(満100点)とした上で、「初代の時点では、内容が斬新すぎたのか、まだあんまり話題になってなかった」と指摘した他、ファミリーコンピュータ版よりもMSX版の方が完成度が高いと肯定的に評価した<ref name="gamemakyo3">{{Cite book|和書 |
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|author = [[ゾルゲ市蔵]] |
|author = [[ゾルゲ市蔵]] |
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|date = 2002-05-10 |
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:ゲーム誌『[[ファミ通|ファミコン通信]]』の「[[クロスレビュー]]」では合計24点(満40点)<ref name="famitsu">{{Cite web|和書 |
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!18.19 |
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== 関連項目 == |
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* [[スナッチャー]] - 本作の用語であるアウターヘブンやメタルギアが別の形で登場する他、本作のBGMが使用されている。 |
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* [[大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ]] - スネークがファイターとして参戦した『[[大乱闘スマッシュブラザーズX|X]]』から、本作のBGMである『THEME OF TARA』がアレンジされ使用されている。 |
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* [[Snake's Revenge]]、[[メタルギア2 ソリッドスネーク]]、[[メタルギア ゴーストバベル]] - 本作の続編。それぞれ異なる未来を描いている。 |
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* [[メタルギアソリッドV ファントムペイン]] - 本作の前日譚を描く作品。 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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{{脚注ヘルプ}} |
{{脚注ヘルプ}} |
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=== 出典 === |
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== 外部リンク == |
== 外部リンク == |
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* [https://www.konami.com/mg/archive/mg/ METAL GEAR] |
* [https://www.konami.com/mg/archive/mg/ METAL GEAR] |
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* {{Wayback|url=http://www.konami.jp/products/dl_wii_mg_msx_vc/|title=メタルギア(バーチャルコンソール)|date=20091208101810}} |
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* [https://www.konami.com/mg/jp/ METAL GEAR PORTAL SITE] |
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* {{MobyGames|id=/metal-gear|name=Metal Gear}} |
* {{MobyGames|id=/3092/metal-gear/|name=Metal Gear}} |
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{{METAL GEAR}} |
{{METAL GEAR}} |
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{{Normdaten}} |
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{{DEFAULTSORT:めたるきあ}} |
{{DEFAULTSORT:めたるきあ}} |
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[[Category:メタルギアシリーズ|1]] |
[[Category:メタルギアシリーズのコンピュータゲーム|1]] |
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[[Category: |
[[Category:ファミリーコンピュータ用ソフト]] |
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[[Category:DOSのゲームソフト]] |
[[Category:DOSのゲームソフト]] |
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[[Category:I-revoゲーム対応ソフト]] |
[[Category:I-revoゲーム対応ソフト]] |
2024年4月27日 (土) 11:28時点における最新版
ジャンル |
アクションアドベンチャー ステルスゲーム |
---|---|
対応機種 | MSX2 |
開発元 | コナミ開発3課 |
発売元 | コナミ |
デザイナー | 小島秀夫 |
プログラマー |
福井博幸 大塚友則 |
音楽 |
水谷郁 たけのうちしげひろ 古川元亮 |
美術 |
たばたまさみ ふじもとあずさ |
シリーズ | メタルギアシリーズ |
人数 | 1人 |
メディア | ロムカセット |
発売日 |
1987年7月13日 1987年9月 |
対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) |
その他 |
型式: RC750 |
『メタルギア』(METAL GEAR、略称: MG)は、1987年7月13日に日本のコナミから発売されたMSX2用ステルスゲーム。同社の『メタルギアシリーズ』の第1作である。
本作はソリッド・スネークのFOXHOUND隊員としての初陣となった事件「アウターヘブン蜂起」を描き(#ストーリー)、なるべく戦闘を回避しながら敵から隠れながら進む(#ゲームシステム)。
開発はコナミ開発3課が行い、ゲーム・デザインは本作で監督デビューした小島秀夫、音楽はディスクシステム用ソフト『グリーンベレー』(1987年)を手掛けた水谷郁やディスクシステム用ソフト『ファルシオン』(1987年)を手掛けた、たけのうちしげひろの他に、古川元亮が担当している(#開発)。
2004年に新アイテムや新モードが追加された携帯アプリ版がコナミネットDXで配信されている。2005年発売のPlayStation 2用ソフト『サブシスタンス』、2007年の『メタルギアソリッド3 20周年廉価版』の付録として、また2011年にPS3とXbox 360、2012年にPlayStation Vitaで発売された『HD エディション』に、MSX2版を元にした復刻版が収録されている。また、2004年発売のニンテンドーゲームキューブ用ソフト『ザ・ツインスネークス』の限定版(日本発売分のみ)にはファミコン移植版が添付されている。また、MSX版はi-revo(Windowsパソコン用)やWiiのバーチャルコンソールで配信されている(#移植版)。
2008年、「ステルス要素を完全に取り入れた最初のビデオゲーム」として、ギネス世界記録「GAMER'S EDITION 2008」に認定された[1]。
ゲームシステム[編集]
軍事要塞に潜入し、アイテムを収集しながら進み、破壊目標であるメタルギアを目指す。マップ移動は1画面ごとの切り替え式。アイテムや無線通信による仲間からの情報を活用しながらゲームを進める。ライフが無くなるとゲームオーバー。
主人公はアイテムをほとんど何も持たない状態でスタートし、アイテムや銃器などの武器も現地調達である。さらに、敵兵や監視カメラの視界に入ったり、発砲してその音を聞かれたりすると敵に発見され、その画面内にいる敵兵が襲い掛かかる上、場合によっては画面外から敵兵が次々と出現する。そのため、敵兵に見つからずに潜入し、戦闘を避けて進むことが重要な要素となる。
敵兵は銃器で倒す以外にも、死角から敵兵に接近して殴打でも倒すことができ、特に銃器とサイレンサーを入手するまでは、殴打が事実上唯一の敵兵を倒す手段になる。また、殴打で倒すと敵兵がレーションや銃弾などのアイテムを落とすことがある(MSX版のみ)。敵兵の視界範囲は、敵兵が向いている方向の真正面のみであり、移動アルゴリズムも画面ごとに一定。
本作のみのシステムとしてランクシステムが存在する。マップのどこかにいる捕虜と接触することにより階級が徐々に上昇していき、これに伴ってライフや所持銃弾の最大値が上昇していく。逆に捕虜を殺害すると低下する。最大レベルでないとジェニファーとの通信が行えず、ロケットランチャー、コンパスが入手できないほか、メタルギア破壊に必要な数の爆薬を持てないため、最大レベルがゲームクリアの必須条件となる。
MSX版の標準のセーブ機能は、カセットテープへのセーブのみである。『コナミの新10倍カートリッジ』を併用すれば、フロッピーディスクへのセーブ(どこでもセーブ機能)が可能になる。ファミコン版はパスワード方式。
設定[編集]
ストーリー[編集]
- アウターヘブン蜂起
- 1995年。南アフリカ奥地、ガルツバーグの北200キロ。1980年代後半に、英雄かつ狂人とうたわれた一人の傭兵によって武装要塞国家・OUTER HEAVEN(アウターヘブン)が作られた。彼は世界中の優秀な傭兵を集め、戦争を糧とし、兵士や軍備を世界の紛争地域へと「輸出」を開始する。危険すぎる戦闘国家の出現。大国はこの存在を否定できず、暗黙裡に認めてきた。
- ある時NATO(北大西洋条約機構)は、世界の軍事史を塗り変えてしまう程の恐るべき殺戮兵器がOUTER HEAVENで開発されているという情報を各諸国の協力を得て入手する。米軍上層部はこの謎の兵器の情報を収集すべく、ハイテク特殊部隊「FOXHOUND」の出動を要請。コードネーム:グレイ・フォックスをOUTER HEAVENへと潜入させて、その兵器の破壊・妨害活動を命じた。しかし数日後、彼は「メタルギア…」という不可解な無線連絡を残して消息を絶ってしまう。
- 事態を重く見た米軍はFOXHOUNDに再び出動を命令、総司令官のBIGBOSSは新人隊員のソリッド・スネークを指名し彼にすべてを託した。そしてソリッド・スネークはBIGBOSSの指揮のもと無線機だけを片手にOUTER HEAVENに単独潜入する。
- 「こちらBIGBOSS……。OPERATION INTRUDE N313。敵要塞、アウターヘブンに潜入。最終兵器メタルギアを破壊せよ。」
- 耳元で司令官BIGBOSSの声が響くと同時に特殊部隊FOXHOUNDの威信をかけた最も危険な潜入ミッションが開始された。
キャラクター[編集]
移植版[編集]
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | メタルギア | 1987年12月22日 1988年6月 1989年3月 |
ファミリーコンピュータ | コナミ | コナミ Ultra Games コナミ |
1メガビット+64キロRAMロムカセット[2] | KDS-ME NES-ME-USA NES-ME-EEC |
|
2 | Metal Gear | 1990年6月 1990年6月 |
コモドール64 PC/AT互換機 |
Ultra Software | Ultra Games | フロッピーディスク | - | |
3 | メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス | 2004年3月11日 2004年 2004年 |
ゲームキューブ | コナミ | コナミ | 8cm光ディスク | DOL-P-GGSJ DOL-GGSE-USA DOL-GGSP-EUR |
ファミリーコンピュータ版の移植、非売品 |
4 | メタルギア | 2004年8月18日[3] |
iアプリ EZアプリ Vアプリ |
コナミ | コナミ | ダウンロード (コナミネットDX) |
- | MSX2版の移植 |
5 | メタルギアソリッド3 サブシスタンス | 2005年12月22日 2006年3月14日 2006年10月6日 |
PlayStation 2 | 小島プロダクション | KDE | DVD-ROM2枚組 | SLPM-66223 SLUS-21243 |
MSX2版の移植 |
6 | メタルギア | 2006年4月20日[4] |
Windows | コナミ | アイレボ | ダウンロード (i-revo) |
- | MSX2版の移植 |
7 | メタルギア | 2009年12月8日[5][6][7] |
Wii | コナミ | KDE | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | MSX2版の移植 |
8 | メタルギア ソリッド HD エディション | 2011年11月8日 2011年11月23日 2012年2月3日 |
PlayStation 3 | 小島プロダクション ブルーポイントゲーム |
KDE | BD-ROM | - | MSX2版の移植 |
9 | メタルギア ソリッド HD エディション | 2012年6月12日 2012年6月28日 2012年6月29日 |
PlayStation Vita | 小島プロダクション ブルーポイントゲーム ARMATURE STUDIO |
KDE | PS Vitaカード | - | |
10 | METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1 |
2023年10月24日 |
PlayStation 4 PlayStation 5 Nintendo Switch Xbox Series X/S Windows |
KDE エムツー |
KDE | UHD BD-ROM Switch専用ゲームカード ダウンロード |
PS4 PPSA-14362 PS5 ELJM-30334 PPSA-14363 PPSA-14364 NSW HAC-P-BCK4A HAC-P-BCK5A XSXS INT 9NH7DCSM00R2 |
MSX2、ファミリーコンピュータ、NES版の移植 |
ファミリーコンピュータ版[編集]
1987年12月22日発売。FC(日本国外はNES)への移植は、FC専業チームによって開発され、小島秀夫は全く関与していない。ゲーム冒頭の潜入部分・敵の配置・ビル間のマップ(ビル内部のマップはある程度同じ)がほとんどMSX版と異なり、タイトルにもなっているメタルギアは名前だけで実物が登場しない(代わりに、メタルギアとアウターヘブンを管理するスーパーコンピュータと対峙することになる)。特に敵の配置は、マップが切り替わった瞬間必ず見つかってしまうという致命的なミスが数箇所にわたって発生しており、批判が強い。
敵兵に見つかったときの「!!」がなくなったほか、監視カメラに死角がある、フライングアーミーが飛行しないなど、難易度が下げられている。特に「!!」がなくなったことで敵兵に見つかっても隣の画面に移れば追跡が止むので、わざわざ敵兵に見つからないように移動する必然性が殆ど無くなっている。
小島は、TGSの『MGS』発売前トークショーで「あれはやらないで下さい」と話し、ラジオでは「僕が携っていないFC版『メタルギア』は糞ですよ、糞」と発言している。
北米向けに、NES版だけのオリジナルの続編『Snake's Revenge』が制作される。開発は日本で行われたが、こちらも小島は全く関与していない。その後に小島が書いた企画書をもとに、『メタルギア2 ソリッドスネーク』が制作される。
『ザ・ツインスネークス』のGC同梱版に特典として、ファミコン版を完全移植したGC用ディスクとして復刻されている。なお、復刻版は単体発売はなく非売品となっている。
コモドール64版、PC/AT互換機(MS-DOS)版[編集]
NES版の移植。MSX2が発売されていない米国にてホームコンピューター向けに発売された。MSX2が発売されていた欧州では英語にローカライズされたMSX2版が発売されており他機種版は発売されていない。
開発[編集]
開発の経緯[編集]
企画当初の仮題は『INTRUDER』で、社内の企画コードは「N313」。これがそのままメタルギアのオペレーション名になった[8][注 1]。
当初の企画では“バンバン敵を撃ちまくって進む”的なゲームを目指すものだったが、そもそもMSX2はゲーム機としての性能があまり高いものではなく、スプライト機能ひとつをとっても画面上に敵弾を多数表示できる性能ではないため、多数の処理を高速でこなさなくてはならないアクションゲームの開発はできなかった。しかしミリタリーアクションを作れと命じられていた監督の小島秀夫が、「戦闘シーンを作ることが困難なら、戦闘シーンを回避すること自体をゲームにすればいい」という逆転の発想をしたことで、「敵からひたすら逃げ回る」構想を経て「敵から隠れつつ進む」という画期的なシステムが誕生することになった。
他作品からの影響[編集]
本作は様々な映画から影響を受けていることで知られている。第一に挙げられるのがジョン・カーペンター監督の『ニューヨーク1997』(1981年)で、スネークという主人公名を拝借したほか、主人公が単身テロリストの本拠へ潜入するという舞台設定など多くの類似があり、本作を訴えるようカーペンターに勧める者もあったが、カーペンターは小島と良好な交友関係があったため訴訟は見送られた[9][10]。
他にも、パッケージのスネークの立ち姿が『ターミネーター』(1984年)のカイル・リースに似ている、初期のビッグボスの顔がショーン・コネリーそのものである、などが挙げられる。
スタッフ[編集]
MSX2版
- メイン・プログラム:福井博幸
- サブ・プログラム:大塚友則、豊原浩司
- グラフィック・デザイン:たばたまさみ、ふじもとあずさ
- メイン・サウンド・エフェクト:水谷郁
- サブ・サウンド・エフェクト:たけのうちしげひろ、古川元亮
- ゲーム・デザイン:小島秀夫
ファミリーコンピュータ版
- メイン・プログラム:すぎもとよしひろ
- サブ・プログラム:上野雅弘
- グラフィック・デザイン:荻窪一仁
- サウンド・エフェクト:村岡一樹
評価[編集]
評価 | ||||||||||||||
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- MSX2版
- ゲーム本『美食倶楽部バカゲー専科外伝 謎のゲーム魔境3』(2002年、キルタイムコミュニケーション)では個人的評価を70点(満100点)とした上で、「初代の時点では、内容が斬新すぎたのか、まだあんまり話題になってなかった」と指摘した他、ファミリーコンピュータ版よりもMSX版の方が完成度が高いと肯定的に評価した[14]。
- ファミリーコンピュータ版
- ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計24点(満40点)[11]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は18.19点(満30点)[2]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 3.19 | 3.08 | 2.90 | 3.03 | 2.82 | 3.17 | 18.19 |
関連項目[編集]
- スナッチャー - 本作の用語であるアウターヘブンやメタルギアが別の形で登場する他、本作のBGMが使用されている。
- 大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ - スネークがファイターとして参戦した『X』から、本作のBGMである『THEME OF TARA』がアレンジされ使用されている。
- Snake's Revenge、メタルギア2 ソリッドスネーク、メタルギア ゴーストバベル - 本作の続編。それぞれ異なる未来を描いている。
- メタルギアソリッドV ファントムペイン - 本作の前日譚を描く作品。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 『メタルギアソリッドV ファントムペイン』では、そのオマージュとしてエンディングで「OPERATION INTRUDE N313」と書かれたカセットテープとMSX2本体が登場する。
出典[編集]
- ^ ウワーマン (2023年7月13日). “『メタルギア』がMSX2で発売された日。ステルス要素を完全に取り入れた最初のビデオゲームとしてギネス認定もされたMSX2の代表作【今日は何の日?】”. ファミ通.com. KADOKAWA Game Linkage. 2023年11月8日閲覧。
- ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、93頁。
- ^ “『メタルギア』の携帯電話版が本日配信開始” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2004年8月18日). 2019年10月27日閲覧。
- ^ “若きスネークが活躍!「i-revo」で『MGS』シリーズの原点MSX版『メタルギア』が配信” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2006年4月20日). 2019年10月27日閲覧。
- ^ “『メタルギア』がバーチャルコンソールに登場! 配信は12月8日” (日本語). 電撃オンライン. KADOKAWA (2009年11月24日). 2019年10月27日閲覧。
- ^ “MSX版『メタルギア』がバーチャルコンソールに” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2009年12月8日). 2019年10月27日閲覧。
- ^ 冨岡晶 (2009年12月8日). “コナミ、バーチャルコンソールでMSX版『メタルギア』と『イーガー皇帝の逆襲』を配信開始” (日本語). iNSIDE. イード. 2019年10月27日閲覧。
- ^ Kojima_Hideoのツイート(27997421585825792)
- ^ “映画「ニューヨーク1997」の監督、似た設定を持つ『メタルギア』の小島監督を訴えなかった理由語る。「彼はいいやつだったから」”. AUTOMATON (2015年10月28日). 2015年11月4日閲覧。
- ^ “『METAL GEAR SOLID』訴訟の可能性もあった ― ジョン・カーペンター監督が語る”. インサイド (2015年10月28日). 2015年11月4日閲覧。
- ^ a b “メタルギア まとめ [ファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2017年5月7日閲覧。
- ^ “Metal Gear for MSX (1987)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年5月7日閲覧。
- ^ “Metal Gear for NES (1987)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2017年5月7日閲覧。
- ^ a b ゾルゲ市蔵「コナミMSX全リスト」『美食倶楽部バカゲー専科外伝 謎のゲーム魔境3』キルタイムコミュニケーション、2002年5月10日、158 - 179頁。ISBN 9784860320218。
外部リンク[編集]
- METAL GEAR
- メタルギア(バーチャルコンソール) - ウェイバックマシン(2009年12月8日アーカイブ分)
- Metal Gear(英語) - MobyGames