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'''円光寺'''(えんこうじ)は、[[京都市]][[左京区]]一乗寺にある[[臨済宗南禅寺派]]の[[寺院]]。山号は瑞巌山(ずいがんさん) |
'''円光寺'''(えんこうじ)は、[[京都市]][[左京区]]一乗寺にある[[臨済宗南禅寺派]]の[[寺院]]。[[山号]]は瑞巌山(ずいがんさん)。[[本尊]]は[[千手観音]]。開基(創立者)は[[徳川家康]]。正式には圓光寺と表記する。当寺では徳川家康の命により、日本における初期の活字本の一つである「[[伏見版]]」の印刷事業が行われた。秋は[[紅葉]]の名所となり多くの人が訪れる。 |
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当寺では徳川家康の命により、日本における初期の活字本の一つである「[[伏見版]]」の印刷事業が行われた。 |
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その後、当寺は[[相国寺]]山内に移り、更に三世澤雲祖兌禅師のとき、[[寛文]]7年([[1667年]])に現在地に移された<ref>『京都の禅寺散歩』、p.90</ref>。 |
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[[明治]]時代以降、[[臨済宗南禅寺派]]の尼僧の修行道場となっていた時もあった。 |
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* 本堂 |
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* 庭園「十牛之庭」 - 洛北で最も古いといわれる栖龍池(せいりゅうち)と[[水琴窟]]がある。 |
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* 庫裏 |
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* 茶室「待月庵」 |
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* 中門 |
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* 庭園「奔龍庭」 - [[枯山水]]庭園。 |
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* 瑞雲閣 - 展示室。[[伏見版]]木活字や[[円山応挙]]筆の「雨竹風竹図屏風」などがある。 |
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* 坐禅堂 |
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* 鐘楼 |
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* 応挙竹林 |
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* [[東照宮]] - 開基堂。ここからの洛北地域の展望は良い。 |
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* [[徳川家康]]の墓 - 家康の歯を埋めたとされる。 |
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* [[村山たか]](たか女)の墓 - 最初の[[大河ドラマ]]とされる『[[花の生涯]]』ヒロイン。大老[[井伊直弼]]と親しく[[安政の大獄]]に加担、晩年を近隣の[[金福寺]]にて尼僧として過ごした。 |
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* [[サイド・オマール]]の墓 - [[第二次世界大戦]]中に日本に留学していた[[マレーシア]]出身の留学生(南方特別留学生)で、[[広島市|広島]]で被爆し京都で死去した。 |
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* 山門 |
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ファイル:Enkō-ji in Kyoto Japan02-r.jpg|奔龍庭と奥に中門と本堂 |
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ファイル:Enkō-ji in Kyoto Japan03-r.jpg|瑞雲閣と奔龍庭 |
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ファイル:Enkō-ji, Zazen Hall 01.jpg|坐禅堂内部 |
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ファイル:Enkō-ji in Kyoto Japan08-r.jpg|書院と十牛之庭 |
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十牛の庭と呼ばれる庭園には洛北で最も古いと言われる栖龍池(せいりゅうち)と[[水琴窟]]がある。普段は比較的静かな寺院であるが、秋は紅葉の名所となり多くの人が訪れる。以前は紅葉期の夜間ライトアップも行われていたが、2008年以降は休止となっている。要予約・有料(2017年現在1000円)で紅葉期のみ7時30分から約1時間の早朝拝観ができる。また、境内には宝物館があり、伏見版木活字や円山応挙筆の雨竹風竹図屏風などが常時見学できる。境内奥の山の上には、家康を祀った[[東照宮]]があり、そこからの洛北地域の展望が良い。境内の禅堂では日曜日の朝6時から2時間にわたり日曜坐禅会が行われており、要予約・志納でだれでも座禅だけでなく、作務(境内掃除の修行)や法話・粥坐(朝粥を食べるのも修行のひとつとされている)を体験できる。 |
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要予約・有料([[2017年]]現在1000円)で紅葉期のみ7時30分から約1時間の早朝拝観ができる。坐禅堂では日曜日の朝6時から2時間にわたり日曜坐禅会が行われており、要予約・志納でだれでも座禅だけでなく、作務(境内掃除の修行)や法話・粥坐(朝粥を食べるのも修行のひとつとされている)を体験できる。 |
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== 交通アクセス == |
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*[[伏見版]] |
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*[[印刷博物館]] |
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== 外部リンク == |
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*[http://www.enkouji.jp/ 京都 洛北 圓光寺] |
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[[Category:臨済宗南禅寺派の寺院]] |
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2024年3月26日 (火) 08:13時点における最新版
圓光寺 | |
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枯山水の奔龍庭 | |
所在地 | 京都府京都市左京区一乗寺小谷町13 |
位置 | 北緯35度2分42秒 東経135度47分49秒 / 北緯35.04500度 東経135.79694度座標: 北緯35度2分42秒 東経135度47分49秒 / 北緯35.04500度 東経135.79694度 |
山号 | 瑞巌山(ずいがんさん) |
宗派 | 臨済宗南禅寺派 |
本尊 | 千手観音 |
創建年 | 慶長6年(1601年) |
開山 | 閑室元桔 |
開基 | 徳川家康 |
文化財 | 円山応挙筆 紙本墨画竹図、絹本着色元佶和尚像、伏見版木活字52,320個(重要文化財) |
法人番号 | 6130005001099 |
円光寺(えんこうじ)は、京都市左京区一乗寺にある臨済宗南禅寺派の寺院。山号は瑞巌山(ずいがんさん)。本尊は千手観音。開基(創立者)は徳川家康。正式には圓光寺と表記する。当寺では徳川家康の命により、日本における初期の活字本の一つである「伏見版」の印刷事業が行われた。秋は紅葉の名所となり多くの人が訪れる。
歴史[編集]
徳川家康により慶長6年(1601年)に足利学校の第9代の庠主(しょうしゅ、学頭)であった閑室元佶が招かれ、伏見城下に伏見学校円光寺として建立されたのに始まる。
当寺は学校でもあったので、家康から与えられた木活字を用いて、『孔子家語』(こうしけご)『貞観政要』(じょうがんせいよう)、『三略』などの儒学・兵法関連の書物を刊行した。これらの書物は伏見版、あるいは円光寺版と呼ばれ、そのとき使用された木製の活字が保存されている。その数は約5万個にのぼり日本最古の活字であり重要文化財となっている[1]。
その後、当寺は相国寺山内に移り、更に三世澤雲祖兌禅師のとき、寛文7年(1667年)に現在地に移された[2]。
明治時代以降、臨済宗南禅寺派の尼僧の修行道場となっていた時もあった。
境内[編集]
- 本堂
- 庭園「十牛之庭」 - 洛北で最も古いといわれる栖龍池(せいりゅうち)と水琴窟がある。
- 庫裏
- 茶室「待月庵」
- 中門
- 庭園「奔龍庭」 - 枯山水庭園。
- 瑞雲閣 - 展示室。伏見版木活字や円山応挙筆の「雨竹風竹図屏風」などがある。
- 坐禅堂
- 鐘楼
- 応挙竹林
- 東照宮 - 開基堂。ここからの洛北地域の展望は良い。
- 徳川家康の墓 - 家康の歯を埋めたとされる。
- 村山たか(たか女)の墓 - 最初の大河ドラマとされる『花の生涯』ヒロイン。大老井伊直弼と親しく安政の大獄に加担、晩年を近隣の金福寺にて尼僧として過ごした。
- サイド・オマールの墓 - 第二次世界大戦中に日本に留学していたマレーシア出身の留学生(南方特別留学生)で、広島で被爆し京都で死去した。
- 山門
-
山門
-
奔龍庭と奥に中門と本堂
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瑞雲閣と奔龍庭
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坐禅堂内部
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書院と十牛之庭
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十牛之庭
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手水鉢と水琴窟
文化財[編集]
重要文化財[編集]
- 紙本墨画竹図(雨竹風竹図) - 六曲屏風一双、円山応挙筆。
- 絹本著着色元佶和尚像 - 自賛あり。
- 伏見版木活字 52,320個(附:摺刷盤2面)
拝観[編集]
拝観料は大人500円・中高校生400円・小学生300円。9時から17時まで開門。
要予約・有料(2017年現在1000円)で紅葉期のみ7時30分から約1時間の早朝拝観ができる。坐禅堂では日曜日の朝6時から2時間にわたり日曜坐禅会が行われており、要予約・志納でだれでも座禅だけでなく、作務(境内掃除の修行)や法話・粥坐(朝粥を食べるのも修行のひとつとされている)を体験できる。
近隣[編集]
交通アクセス[編集]
- 車 拝観者専用の無料駐車場がある。途中の道が狭隘なので注意を要する。
- バス 京都市営バス5・北8系統、京都バス18・56系統 「一乗寺下り松町」下車 東へ約400m。詩仙堂前を左折してすぐ。
- 鉄道 叡山電鉄叡山本線一乗寺駅下車 東へ約700m
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 竹貫元勝『京都の禅寺散歩』、雄山閣、1994
- 「新指定の文化財」『月刊文化財』346号、1992
- 「京都の出版」(京都市歴史資料館サイト)