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「円光寺 (京都市左京区)」の版間の差分

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'''円光寺'''(えんこうじ)は、[[京都市]][[左京区]]一乗寺にある[[臨済宗南禅寺派]]の[[寺院]]。[[山号]]は瑞巌山(ずいがんさん)。[[本尊]]は[[千手観音]]。開基(創立者)は[[徳川家康]]。正式には圓光寺と表記する。当寺では徳川家康の命により、日本における初期の活字本の一つである「[[伏見版]]」の印刷事業が行われた。秋は[[紅葉]]の名所となり多くの人が訪れる。
'''円光寺'''(えんこうじ)は、[[京都市]][[左京区]]一乗寺にある[[臨済宗南禅寺派]]の[[寺院]]。[[山号]]は瑞巌山(ずいがんさん)。[[本尊]]は[[千手観音]]。開基(創立者)は[[徳川家康]]。正式には圓光寺と表記する。当寺では徳川家康の命により、日本における初期の活字本の一つである「[[伏見版]]」の印刷事業が行われた。秋は[[紅葉]]の名所となり多くの人が訪れる。


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* [[サイド・オマール]]の墓 - [[第二次世界大戦]]中に日本に留学していた[[マレーシア]]出身の留学生(南方特別留学生)で、[[広島市|広島]]で被爆し京都で死去した。
* [[サイド・オマール]]の墓 - [[第二次世界大戦]]中に日本に留学していた[[マレーシア]]出身の留学生(南方特別留学生)で、[[広島市|広島]]で被爆し京都で死去した。
* 山門
* 山門
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ファイル:Enkō-ji in Kyoto Japan01-r.jpg|山門
ファイル:Enkō-ji in Kyoto Japan02-r.jpg|奔龍庭と奥に中門と本堂
ファイル:Enkō-ji in Kyoto Japan03-r.jpg|瑞雲閣と奔龍庭
ファイル:Enkō-ji, Zazen Hall 01.jpg|坐禅堂内部
ファイル:Enkō-ji in Kyoto Japan08-r.jpg|書院と十牛之庭
ファイル:Enkō-ji in Kyoto Japan07-r.jpg|十牛之庭
ファイル:Enkō-ji in Kyoto Japan09-r.jpg|手水鉢と水琴窟
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== 文化財 ==
== 文化財 ==

2024年3月26日 (火) 08:13時点における最新版

圓光寺
枯山水の奔龍庭
所在地 京都府京都市左京区一乗寺小谷町13
位置 北緯35度2分42秒 東経135度47分49秒 / 北緯35.04500度 東経135.79694度 / 35.04500; 135.79694座標: 北緯35度2分42秒 東経135度47分49秒 / 北緯35.04500度 東経135.79694度 / 35.04500; 135.79694
山号 瑞巌山(ずいがんさん)
宗派 臨済宗南禅寺派
本尊 千手観音
創建年 慶長6年(1601年
開山 閑室元桔
開基 徳川家康
文化財 円山応挙筆 紙本墨画竹図、絹本着色元佶和尚像、伏見版木活字52,320個(重要文化財
法人番号 6130005001099 ウィキデータを編集
円光寺 (京都市左京区)の位置(京都市内)
円光寺 (京都市左京区)
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書院から望む十牛之庭
十牛之庭
紅葉の十牛之庭

円光寺(えんこうじ)は、京都市左京区一乗寺にある臨済宗南禅寺派寺院山号は瑞巌山(ずいがんさん)。本尊千手観音。開基(創立者)は徳川家康。正式には圓光寺と表記する。当寺では徳川家康の命により、日本における初期の活字本の一つである「伏見版」の印刷事業が行われた。秋は紅葉の名所となり多くの人が訪れる。

歴史[編集]

徳川家康により慶長6年(1601年)に足利学校の第9代の庠主(しょうしゅ、学頭)であった閑室元佶が招かれ、伏見城下に伏見学校円光寺として建立されたのに始まる。

当寺は学校でもあったので、家康から与えられた木活字を用いて、『孔子家語』(こうしけご)『貞観政要』(じょうがんせいよう)、『三略』などの儒学・兵法関連の書物を刊行した。これらの書物は伏見版、あるいは円光寺版と呼ばれ、そのとき使用された木製の活字が保存されている。その数は約5万個にのぼり日本最古の活字であり重要文化財となっている[1]

その後、当寺は相国寺山内に移り、更に三世澤雲祖兌禅師のとき、寛文7年(1667年)に現在地に移された[2]

明治時代以降、臨済宗南禅寺派の尼僧の修行道場となっていた時もあった。

境内[編集]

文化財[編集]

重要文化財[編集]

  • 紙本墨画竹図(雨竹風竹図) - 六曲屏風一双、円山応挙筆。
  • 絹本著着色元佶和尚像 - 自賛あり。
  • 伏見版木活字 52,320個(附:摺刷盤2面)

拝観[編集]

拝観料は大人500円・中高校生400円・小学生300円。9時から17時まで開門。

要予約・有料(2017年現在1000円)で紅葉期のみ7時30分から約1時間の早朝拝観ができる。坐禅堂では日曜日の朝6時から2時間にわたり日曜坐禅会が行われており、要予約・志納でだれでも座禅だけでなく、作務(境内掃除の修行)や法話・粥坐(朝粥を食べるのも修行のひとつとされている)を体験できる。

近隣[編集]

交通アクセス[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『月刊文化財』346号、p.47
  2. ^ 『京都の禅寺散歩』、p.90

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]