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2008年11月28日 (金) 19:06時点における版
津野 海太郎(つの かいたろう、1938年 - )は、演出家、編集者、評論家。晶文社取締役、和光大学教授。
1965年に晶文社に入社。1998年まで、晶文社の編集責任者として、雑誌『ワンダーランド』をふくむ、数々の名著を編集。また、高橋悠治が主催していたミニコミ『水牛通信』の編集も担当。のち『季刊・本とコンピュータ』の編集長を務めた。
執筆活動では、演劇評論、書籍論などを多数、執筆。2003年、坪内逍遥伝『滑稽な巨人』で新田次郎文学賞受賞。
演劇活動では、1967年に結成した「六月劇場」(岸田森、草野大悟、樹木希林など)を皮切りに、1980年代なかばまで、「黒テント」でプロデューサー、演出家として活動する。おもな演出作品に、ブレヒト『夜打つ太鼓』、長谷川四郎『審判』、山元清多『さよならマックス』、津野構成『ラ・バラッカ』、高橋悠治構成『可不可』など。
著書
- 悲劇の批判 晶文社, 1970
- 門の向うの劇場 同時代演劇論 白水社, 1972
- ペストと劇場 晶文社, 1980
- 小さなメディアの必要 晶文社, 1981
- 物語・日本人の占領 朝日選書, 1985 のち平凡社ライブラリー
- 歩く書物 ブックマンが見た夢 リブロポート, 1986
- 本とコンピューター 晶文社, 1993
- 歩くひとりもの 思想の科学社, 1993 のちちくま文庫
- 本はどのように消えてゆくのか 晶文社, 1996
- 新・本とつきあう法 活字本から電子本まで 中公新書, 1998
- だれのための電子図書館? 大日本印刷ICC本部, 1999
- 読書欲・編集欲 晶文社, 2001
- 滑稽な巨人 坪内逍遥の夢 平凡社, 2002
- 本が揺れた! 1997-2001 大日本印刷ICC本部, 2002 (本とコンピュータ叢書)
共著・編纂
- コンピューター文化の使い方 室謙二 思想の科学社, 1994
- 徹底活用「オンライン書店」の誘惑 晶文社, 1998
- 徹底活用「オンライン読書」の挑戦 二木麻里 晶文社, 2000