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津島利章
生誕 (1936-05-22) 1936年5月22日(88歳)
出身地 日本の旗 岡山県
学歴 日本大学芸術学部
ジャンル 映画音楽
職業 作曲家
活動期間 1960年代 -

津島 利章(つしま としあき、1936年5月22日 - )は、日本作曲家岡山県出身。

来歴・人物

四国の新浜工業高校電気科を卒業。上京し、東京工業大学を受験するも不合格となり、日本大学芸術学部音楽理論科に入学。音楽を志すつもりはなく、合格後も代々木の予備校に通った。夏休みに黄疸にかかり、翌年春までの闘病となり、工大受験を断念。

日大3年生の折に作曲した『管弦四重奏』が、「毎日音楽コンクール」で入賞。周囲の勧めもあり、作曲家となる。1961年、フジテレビの『宮本武蔵』で注目を浴び、 1964年の『三匹の侍』で東映京都のプロデューサーの目に留まり、誘いを受けて映画音楽家となる。以後様々な映画テレビドラマ音楽を担当している。

多作で知られ、1970年には年間14本の映画音楽を手掛けており、これは総計で約420曲を作曲した計算である。自ら「津島節というものがない」と語り、作曲手法はピアノやギターなど楽器を使わない、他者に見られないものである。譜面はほとんど人に進呈してしまい、手元に残さない。「忘れるのも仕事のうち」と語り、作品ごとで完全燃焼するので個々の仕事はあまり覚えていないという。

「仁義なき戦い」や「土曜ワイド劇場」のOPなどで知られるように、まず可聴域を広く埋めてから小節線を越えるタイで旋律を引き伸ばすなど、発想が常にシンフォニックなのが特徴。こうしたスコアリングから発想する実用音楽の作曲家は、若手にはもう少なくなっている。

作品

※は合作

映画

1964年

  • 三匹の侍
  • 江戸犯罪帳 黒い爪
  • 悪坊主侠客伝
  • 博徒
  • 集団奉行所破り
  • 忍者狩り

1965年

  • バラケツ勝負
  • 忍法忠臣蔵
  • 殴り込み侍
  • 獣の剣
  • 主水之介三番勝負
  • 天保遊侠伝 代官所破り
  • やくざGメン 明治暗黒街
  • 隠密侍危機一発
  • 関東果し状

1966年

  • 十七人の忍者
  • 丹下左膳 飛燕居合斬り
  • お尋ね者七人
  • 牙狼之介
  • 怪竜大決戦

1967年

  • 博奕打ち
  • 博奕打ち 一匹竜
  • 牙狼之介 地獄斬り
  • 銭形平次
  • 三人の博徒
  • 河内遊侠伝

1968年

1969年

  • 五人の賞金稼ぎ
  • 渡世人列伝

1970年

  • 花札賭博 猪の鹿三番勝負
  • 極悪坊主 念仏三段斬り
  • 博徒一家
  • 日本ダービー 勝負
  • 日本暴力団 組長くずれ
  • シルクハットの大親分
  • (秘) セックス恐怖症
  • 博徒仁義 盃
  • 札つき博徒
  • ずべ公番長 夢は夜ひらく
  • 最後の特攻隊
  • シルクハットの大親分 ちょび髭の熊
  • ずべ公番長 東京流れ者
  • 新宿の与太者

1971年

  • ずべ公番長 はまぐれ数え唄
  • すいばれ一家 男になりたい
  • 日本侠客伝 刃
  • ずべ公番長 ざんげの値打もない
  • セックス喜劇 鼻血ブー
  • 日本悪人伝
  • 尼寺博徒
  • 悪の親衛隊
  • 日本女侠伝 激斗ひめゆり岬
  • 関東テキヤ一家 浅草の代紋
  • 狼やくざ 殺しは俺がやる

1972年

  • 日本悪人伝 地獄の道づれ
  • 喜劇 セックス攻防戦
  • 日本悪人伝 地獄の道づれ
  • 銀蝶渡り鳥
  • ポルノギャンブル喜劇 大穴中穴へその穴
  • 現代やくざ 人斬り与太
  • 女番長ゲリラ
  • 麻薬売春Gメン
  • 木枯し紋次郎 関わりござんせん
  • 銀蝶流れ者 牝猫博奕
  • 人斬り与太 狂犬三兄弟
  • セックスドキュメント トルコの女王
  • 麻薬売春Gメン 恐怖の肉地獄

1973年

1974年

1975年

1976年

  • 実録外伝 大阪電撃作戦
  • くの一忍法 観音開き
  • 暴走パニック 大激突
  • 新仁義なき戦い 組長最後の日
  • 大空のサムライ
  • 狭山裁判
  • やくざの墓場 くちなしの花
  • 岸壁の母
  • トラック野郎 望郷一番星
  • トラック野郎 天下御免

1977年

1978年

  • トラック野郎 熱風5000キロ (1979年)
  • トラック野郎 故郷特急便 (1979年)
  • 地震列島 (1980年)
  • 姉御 (1988年)
  • 極道の妻たち 最後の戦い (1990年)
  • 飛ぶ夢をしばらく見ない (1990年)
  • 鬼平犯科帳 (1995年)

テレビドラマ

参考文献

  • 季刊誌「シネマアイ」1982年夏号

関連項目