「悪魔城ドラキュラ黙示録」の版間の差分
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== 概要 == |
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[[ゴシック]][[ホラー]]アクションゲーム・[[悪魔城ドラキュラ]]シリーズのNINTENDO64での1作目であり、シリーズ初の[[3次元コンピュータグラフィックス|3D]]作品である。開発中は「悪魔城ドラキュラ3D(仮称)」というタイトルで発表されていた。 |
[[ゴシック]][[ホラー]]アクションゲーム・[[悪魔城ドラキュラ]]シリーズのNINTENDO64での1作目であり、シリーズ初の[[3次元コンピュータグラフィックス|3D]]作品である。開発中は「悪魔城ドラキュラ3D(仮称)」というタイトルで発表されていた。キャッチコピーは、「宿命の血、運命の闘い。」。 |
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1852年、聖なる鞭を武器とするヴァンパイアハンター「ラインハルト・シュナイダー」と、魔法で攻撃する少女「キャリー・ヴェルナンデス」をそれぞれ主人公とし、復活したドラキュラ伯爵を封印するべく悪魔城へ向かう。シナリオはラインハルト、キャリーそれぞれの物が設けられており、ステージルートは2人共通のステージのものと、それぞれ専用のステージおよびボス敵など異なる物が用意されている。基本システムはステージクリア型の3Dアクション。ステージによっては謎解き・探索の要素もありアクションアドベンチャーとも。 |
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== 本作の主な仕様 == |
== 本作の主な仕様 == |
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本作の特徴として、多種多様な仕掛けやトラップで構成されたアスレチックなステージや、調べるボタンでさまざまなオブジェを調べられ探索していくステージ(後半ステージではほとんどないが、悪魔城中心部までの前半ステージではあらゆる物に反応がある)が挙げられる。シリーズで初めて悪魔城のキャラクターやステージが3Dポリゴンで表現され、リアルな雰囲気と臨場感ある悪魔城の世界観が構築されており、タイトルロゴ内には「Real Action Adventure」と表記されている。時間の概念があって昼と夜で変化もあり、野外では時間の経過によって雷が鳴ったり雨が降ったりと天候も変わっていくなど、細かい部分まで作り込まれている。作中の時代が19世紀の近世ということもあり、バイクに乗ったスケルトンやチェーンソーを振り回す大男、科学的なオブジェなど近代的なところも見られる。音楽は静かめな落ち着いた曲調が多いながらも荘厳なサウンドで、オープニングタイトルではヴァイオリンが弾かれ、打楽器が多用された重厚な曲も多く、効果音なども重低音が強調されている。音声は英語音声が一部あり、イベントシーンでは映画のような日本語字幕が付いている。 |
本作の特徴として、多種多様な仕掛けやトラップで構成されたアスレチックなステージや、調べるボタンでさまざまなオブジェを調べられ探索していくステージ(後半ステージではほとんどないが、悪魔城中心部までの前半ステージではあらゆる物に反応がある)が挙げられる。シリーズで初めて悪魔城のキャラクターやステージが3Dポリゴンで表現され、リアルな雰囲気と臨場感ある悪魔城の世界観が構築されており、タイトルロゴ内には「Real Action Adventure」と表記されている。時間の概念があって昼と夜で変化もあり、野外では時間の経過によって雷が鳴ったり雨が降ったりと天候も変わっていくなど、細かい部分まで作り込まれている。作中の時代が19世紀の近世ということもあり、バイクに乗ったスケルトンやチェーンソーを振り回す大男、科学的なオブジェなど近代的なところも見られる。音楽は静かめな落ち着いた曲調が多いながらも荘厳なサウンドで、オープニングタイトルではヴァイオリンが弾かれ、打楽器が多用された重厚な曲も多く、効果音なども重低音が強調されている。音声は英語音声が一部あり、イベントシーンでは映画のような日本語字幕が付いている。 |
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操作面では、カメラはプレイヤーが自分である程度自由に操作可能である。特にロックオンのRボタンは重要で、押すとプレイキャラの後方からの視点にカメラが移動する(Action view時)。カメラview変更の△ボタン押しっぱなし + 3Dスティックでは周囲全体を見回して周辺状況を確認できる。本作はアスレチックな構成のステージが多めなためジャンプアクションも多く、その際ジャンプ先につかまって這い上がったりつかんでぶら下がったまま移動できるのが特徴的で、ジャンプ時にぎりぎりで届く場合や端から落下した瞬間などにもジャンプボタンを押しっぱなしにしているとつかまれる。 |
操作面では、カメラはプレイヤーが自分である程度自由に操作可能である。特にロックオンのRボタンは重要で、押すとプレイキャラの後方からの視点にカメラが移動する(Action view時)。カメラview変更の△ボタン押しっぱなし + 3Dスティックでは周囲全体を見回して周辺状況を確認できる。本作はアスレチックな構成のステージが多めなためジャンプアクションも多く、その際ジャンプ先につかまって這い上がったりつかんでぶら下がったまま移動できるのが特徴的で、ジャンプ時にぎりぎりで届く場合や端から落下した瞬間などにもジャンプボタンを押しっぱなしにしているとつかまれる。 |
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攻撃は各キャラクターの持つ基本攻撃(キャラクターを参照)と、近距離武器(ダガーおよびリング)を持つ。近距離武器は攻撃力は低いが、出が速く、走りながらも攻撃でき、体にまとわりつく敵などにも対処できる。サブウェポンは2人ともシリーズ定番の短剣、斧、聖水、クロスの4つで、アイテムとして取得して1つだけ所持できる。サブウェポンの使用にはレッドジュエル(従来でのハートにあたる)を消費する。なお、スライディングにも攻撃判定がある。 |
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本作の購入特典として、大型ゲーム店などでは、パッケージ箱と同じくらいの大きさの黙示録オリジナルシールが付いた。銀色で、ラインハルトやキャリーなどのシールが個別にはがせる。 |
本作の購入特典として、大型ゲーム店などでは、パッケージ箱と同じくらいの大きさの黙示録オリジナルシールが付いた。銀色で、ラインハルトやキャリーなどのシールが個別にはがせる。 |
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;ラインハルト・シュナイダー([[声優|CV]]:アンドリュー・ハンキンソン) |
;ラインハルト・シュナイダー([[声優|CV]]:アンドリュー・ハンキンソン) |
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:ベルモンドの血を受け継ぐ正統なヴァンパイアキラーの青年。故郷のワラキアの森で10年ほど修行の日々を送っていたが、ドラキュラ復活を聞き、血の宿命に従って先祖伝来の聖なる鞭を手に魔王ドラキュラ伯爵討伐に立つ。「無抵抗の者を攻撃してはならない」という父ミハイルの教えを守り、真面目で信心深い。25歳、身長183cm、体重78kg。スタート時のセリフは「Courage, don't leave me.」。 |
:ベルモンドの血を受け継ぐ正統なヴァンパイアキラーの青年。故郷のワラキアの森で10年ほど修行の日々を送っていたが、ドラキュラ復活を聞き、血の宿命に従って先祖伝来の聖なる鞭を手に魔王ドラキュラ伯爵討伐に立つ。「無抵抗の者を攻撃してはならない」という父ミハイルの教えを守り、真面目で信心深い。25歳、身長183cm、体重78kg。スタート時のセリフは「Courage, don't leave me.」。 |
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:ラインハルトの基本攻撃は、中距離武器の鞭と近距離用のダガー。鞭は2段階までパワーアップ可能で、3段階目になると攻撃力と射程距離が増して鞭振りに赤いエフェクトがつく。 |
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;キャリー・ヴェルナンデス(CV:ビアンカ・アレン) |
;キャリー・ヴェルナンデス(CV:ビアンカ・アレン) |
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:人知れず血を受け継いできた魔導一族・ヴェルナンデスの少女。数年前、魔物の手によって養母が自分の目の前で命を落としたことをきっかけに、眠っていた退魔の力が覚醒する。魔王ドラキュラ伯爵の復活が迫っていることを感じとり、不幸になる子供を増やさないため、ドラキュラ封印を決意し、一族の証である退魔の力をふるって悪魔城を目指す。子供扱いされることを嫌う。12歳、身長142cm、体重35kg。スタート時のセリフは「Whatever awaits, I have no regrets.」。 |
:人知れず血を受け継いできた魔導一族・ヴェルナンデスの少女。数年前、魔物の手によって養母が自分の目の前で命を落としたことをきっかけに、眠っていた退魔の力が覚醒する。魔王ドラキュラ伯爵の復活が迫っていることを感じとり、不幸になる子供を増やさないため、ドラキュラ封印を決意し、一族の証である退魔の力をふるって悪魔城を目指す。子供扱いされることを嫌う。12歳、身長142cm、体重35kg。スタート時のセリフは「Whatever awaits, I have no regrets.」。 |
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:キャリーの基本攻撃は、遠距離攻撃可能なエネボールと近距離用のリング。エネボールはボタン押しっぱなしで溜めることが可能で、溜めると攻撃力が増して敵を自動追尾するホーミング性能がつく。こちらも2段階までパワーアップ可能で、攻撃力が増しエネボールの色が変わる。 |
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== 主なスタッフ == |
== 主なスタッフ == |
2016年10月4日 (火) 18:47時点における版
ジャンル | アクション |
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対応機種 | NINTENDO64 |
開発元 | コナミコンピュータエンタテインメント神戸 |
発売元 | コナミ |
人数 | 1人 |
メディア | 96MbitROMカセット |
発売日 | 1999年3月11日 |
対象年齢 | ESRB: Teen |
その他 | 振動パック対応 |
『悪魔城ドラキュラ黙示録』(あくまじょうドラキュラもくしろく、英題: Castlevania)は、コナミから1999年3月11日に発売されたNINTENDO64用ソフトのアクションゲーム。
概要
ゴシックホラーアクションゲーム・悪魔城ドラキュラシリーズのNINTENDO64での1作目であり、シリーズ初の3D作品である。開発中は「悪魔城ドラキュラ3D(仮称)」というタイトルで発表されていた。キャッチコピーは、「宿命の血、運命の闘い。」。
1852年、聖なる鞭を武器とするヴァンパイアハンター「ラインハルト・シュナイダー」と、魔法で攻撃する少女「キャリー・ヴェルナンデス」をそれぞれ主人公とし、復活したドラキュラ伯爵を封印するべく悪魔城へ向かう。シナリオはラインハルト、キャリーそれぞれの物が設けられており、ステージルートは2人共通のステージのものと、それぞれ専用のステージおよびボス敵など異なる物が用意されている。基本システムはステージクリア型の3Dアクション。ステージによっては謎解き・探索の要素もありアクションアドベンチャーとも。
本作の主な仕様
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本作の特徴として、多種多様な仕掛けやトラップで構成されたアスレチックなステージや、調べるボタンでさまざまなオブジェを調べられ探索していくステージ(後半ステージではほとんどないが、悪魔城中心部までの前半ステージではあらゆる物に反応がある)が挙げられる。シリーズで初めて悪魔城のキャラクターやステージが3Dポリゴンで表現され、リアルな雰囲気と臨場感ある悪魔城の世界観が構築されており、タイトルロゴ内には「Real Action Adventure」と表記されている。時間の概念があって昼と夜で変化もあり、野外では時間の経過によって雷が鳴ったり雨が降ったりと天候も変わっていくなど、細かい部分まで作り込まれている。作中の時代が19世紀の近世ということもあり、バイクに乗ったスケルトンやチェーンソーを振り回す大男、科学的なオブジェなど近代的なところも見られる。音楽は静かめな落ち着いた曲調が多いながらも荘厳なサウンドで、オープニングタイトルではヴァイオリンが弾かれ、打楽器が多用された重厚な曲も多く、効果音なども重低音が強調されている。音声は英語音声が一部あり、イベントシーンでは映画のような日本語字幕が付いている。
「アイテム」の要素があり、ステージ内で拾ったり、オブジェを調べたり、お金で購入する事ができる。吸血鬼になった村人や吸血鬼執事、吸血鬼メイドなどヴァンパイア系の敵がよく出てくることや、それらのヴァンパイアが吸血攻撃してくるのも本作の特徴で、噛まれることによってステータス異常の半吸血鬼状態となってしまい近距離武器しか使えなくなり(アイテムの浄化石で復帰できる)、そのまま夜の午前0時を迎えると完全に吸血鬼化してゲームオーバーになる。昼と夜、時間帯によって強くなる敵や開く事のできる扉などもある。経過時間によって最終部近くのイベントやエンディングも分岐し、ラインハルトとキャリーそれぞれ2通りずつ、全部で4つのマルチエンディングとなっている。ゲームスタート時に難易度設定をEasy、Normal、Hardから選択できるが、Easyでは途中(悪魔城中心部)までしか行けず、Hardは最初は選べず特定の条件をクリアすると出現する。セーブは道中の所々にあるホワイトジュエル(セーブポイント)で行う。
操作面では、カメラはプレイヤーが自分である程度自由に操作可能である。特にロックオンのRボタンは重要で、押すとプレイキャラの後方からの視点にカメラが移動する(Action view時)。カメラview変更の△ボタン押しっぱなし + 3Dスティックでは周囲全体を見回して周辺状況を確認できる。本作はアスレチックな構成のステージが多めなためジャンプアクションも多く、その際ジャンプ先につかまって這い上がったりつかんでぶら下がったまま移動できるのが特徴的で、ジャンプ時にぎりぎりで届く場合や端から落下した瞬間などにもジャンプボタンを押しっぱなしにしているとつかまれる。
攻撃は各キャラクターの持つ基本攻撃(キャラクターを参照)と、近距離武器(ダガーおよびリング)を持つ。近距離武器は攻撃力は低いが、出が速く、走りながらも攻撃でき、体にまとわりつく敵などにも対処できる。サブウェポンは2人ともシリーズ定番の短剣、斧、聖水、クロスの4つで、アイテムとして取得して1つだけ所持できる。サブウェポンの使用にはレッドジュエル(従来でのハートにあたる)を消費する。なお、スライディングにも攻撃判定がある。
本作の購入特典として、大型ゲーム店などでは、パッケージ箱と同じくらいの大きさの黙示録オリジナルシールが付いた。銀色で、ラインハルトやキャリーなどのシールが個別にはがせる。
キャラクター
- ラインハルト・シュナイダー(CV:アンドリュー・ハンキンソン)
- ベルモンドの血を受け継ぐ正統なヴァンパイアキラーの青年。故郷のワラキアの森で10年ほど修行の日々を送っていたが、ドラキュラ復活を聞き、血の宿命に従って先祖伝来の聖なる鞭を手に魔王ドラキュラ伯爵討伐に立つ。「無抵抗の者を攻撃してはならない」という父ミハイルの教えを守り、真面目で信心深い。25歳、身長183cm、体重78kg。スタート時のセリフは「Courage, don't leave me.」。
- ラインハルトの基本攻撃は、中距離武器の鞭と近距離用のダガー。鞭は2段階までパワーアップ可能で、3段階目になると攻撃力と射程距離が増して鞭振りに赤いエフェクトがつく。
- キャリー・ヴェルナンデス(CV:ビアンカ・アレン)
- 人知れず血を受け継いできた魔導一族・ヴェルナンデスの少女。数年前、魔物の手によって養母が自分の目の前で命を落としたことをきっかけに、眠っていた退魔の力が覚醒する。魔王ドラキュラ伯爵の復活が迫っていることを感じとり、不幸になる子供を増やさないため、ドラキュラ封印を決意し、一族の証である退魔の力をふるって悪魔城を目指す。子供扱いされることを嫌う。12歳、身長142cm、体重35kg。スタート時のセリフは「Whatever awaits, I have no regrets.」。
- キャリーの基本攻撃は、遠距離攻撃可能なエネボールと近距離用のリング。エネボールはボタン押しっぱなしで溜めることが可能で、溜めると攻撃力が増して敵を自動追尾するホーミング性能がつく。こちらも2段階までパワーアップ可能で、攻撃力が増しエネボールの色が変わる。
主なスタッフ
- エグゼクティブプロデューサー: 梅崎重治
- プロデューサー: 蛭子悦延
- ディレクター: 柴田裕治
- プランナー: 薬師寺健雄、森澤友裕、柴田洋、福山愛(柴田愛)、中島貴広
- プログラムディレクター: 柴田裕治
- チーフプログラマー: 柴田洋
- チーフデザイナー: 森澤友裕
- サウンドディレクター: 冨田朋也
- ミュージックコンポーザー: 木村雅彦、古川元亮、江川麻理子
- イラストレーター: 梅津泰臣
- 声優: ANDREW HANKINSON(ラインハルト)、BIANCA ALLEN(キャリー)、HARALD GJERD(マルス)、SCOTT MCCULLOCH(ナレーション)
関連商品
- 攻略本
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- 「悪魔城ドラキュラ黙示録 公式ガイド」(NTT出版)
- 「悪魔城ドラキュラ黙示録 公式ガイドブック 完全版」(双葉社)
- 「悪魔城ドラキュラ黙示録 パーフェクトガイド」(新紀元社)
- 音楽CD
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- 「悪魔城ドラキュラ黙示録 オリジナル・ゲーム・サウンドトラック」
外部リンク
- 悪魔城ドラキュラシリーズ総合サイト
- 人気シリーズ初の3D化 N64用ソフト「悪魔城ドラキュラ黙示録」発売(コナミ ニュースリリース 1999年3月9日)