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: [[Wii]]の[[バーチャルコンソール]]で配信されている。
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; X68000版
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* [[1990年]][[2月3日]]に[[シャープ]]から発売された。移植元は[[エス・ピー・エス]]。高性能なX68000を持ってしても完全移植程遠移植度だった。[[MIDI]]に対応している。
* [[1990年]][[2月3日]]に[[シャープ]]から発売された。移植元は[[エス・ピー・エス]]。他の家庭用ゲームより良好な移植ではあったが、高性能なX68000を持ってしても全体的なスケールダウンは否めず完全移植はいかなかった。[[MIDI]]に対応している。
; PCエンジン版
; PCエンジン版
* [[1990年]][[12月7日]]に[[NECアベニュー]]から[[HuCARD]]で発売された。アーケード版を基準に移植されており、メガドライブ版でカットされたステージ最初の2Dモードが再現されている。また、BGMのアレンジを[[林克洋]]が担当している<ref>スタッフロールにてFUNKY(林克洋)の記述あり</ref>。
* [[1990年]][[12月7日]]に[[NECアベニュー]]から[[HuCARD]]で発売された。アーケード版を基準に移植されており、メガドライブ版でカットされたステージ最初の2Dモードが再現されている。また、BGMのアレンジを[[林克洋]]が担当している<ref>スタッフロールにてFUNKY(林克洋)の記述あり</ref>。

2017年12月23日 (土) 11:43時点における版

サンダーブレード
Thunder Blade
ジャンル 3Dシューティング
対応機種 アーケード
開発元 セガ第1AM研究開発部
発売元 セガ
音楽 並木晃一
人数 1人
メディア 業務用基板(3.70メガバイト
稼働時期
  • INT 1987年12月 (1987-12)
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
デバイス アナログスティック
2ボタン
筐体 コクピット型可動筐体
アップライト筐体
システム基板 X-BOARD
CPU MC68000 (@ 12.5 MHz)×2
サウンド Z80 (@ 4 MHz)
YM2151 (@ 4 MHz)
Sega PCM (@ 4 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
320×224ピクセル
59.64Hz
パレット24576色
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サンダーブレード』(Thunder Blade)は、1987年にセガ(後のセガ・インタラクティブ)が発売したアーケードゲームである。

概要

セガが発売した業務用大型筐体ゲームの第7弾で、攻撃ヘリコプターを操作してゲリラ集団やその要塞を攻撃するという内容のシューティングゲーム。筐体には電動式ではなく、人力によって可動するものを使用している。

ゲーム内容

3Dシューティングゲームのように自機を後ろ側から見た3Dモードと、2D縦スクロールシューティングのように自機を上側から見た2Dモードによる、2種類のゲームが交互に展開される。フレームバッファ式による大量のスプライトを並べることによって、建物などを3Dで表現している。

全4面。最終ステージを除き、ボスの出現を経てステージの一定の地点に到達するとステージクリアとなり、破壊した敵の数やクリア時間に応じてボーナス点が入る。敵や敵の弾、障害物に接触すると残機を失い、残機が0になるとゲームオーバー。

操作方法

座席前側中央にある、機銃とミサイル発射ボタンの付いた操縦桿型のジョイスティックで、上下左右に自機を操作する。2Dビューの場合でも自機の昇降を行い、画面の拡大縮小によって自機の昇降を表現している。自機は画面下中央に固定される。ジョイスティックの動きに応じて筐体が可動するため、操作には筐体そのものの重みが付きまとった。座席左手にはスロットルレバーがあり、3Dモードでは速度調整ができ、自機の進行を止めることができる(ホバリング)。

他機種版

No.タイトル発売日対応機種開発元発売元メディア型式売上本数
1サンダーブレード
日本の旗1988年7月30日
アメリカ合衆国の旗1988年10月
欧州連合の旗1988年11月5日
セガ・マークIII
セガ・マスターシステム
セガセガ2メガビットロムカセット日本の旗G-1360
アメリカ合衆国の旗7011
欧州連合の旗MK-7011-50
-
セガ・マークIII(SG-1000III)のFMサウンドユニットに対応。
2THUNDER BLADE
アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗1988年Amiga
Amstrad CPC
Atari ST
コモドール64
ZX Spectrum
TiertexU.S. Goldフロッピーディスク
カセットテープ
--
日本国内未発売
3スーパーサンダーブレード
日本の旗1988年10月29日
アメリカ合衆国の旗1990年
欧州連合の旗1990年9月
メガドライブセガセガ4メガビットロムカセット[1]日本の旗G-4003-
アレンジ移植
4THUNDER BLADE
アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗1989年PC/AT互換機セガセガフロッピーディスク--
日本国内未発売
5THUNDER BLADE
アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗1989年MSXTiertexU.S. Goldフロッピーディスク--
6サンダーブレード
日本の旗1990年2月3日X68000SPSシャープ5インチ2HDフロッピーディスクCZ-239AS-
7サンダーブレード
日本の旗1990年12月7日PCエンジンNECアベニューNECアベニュー4メガビットHuCARD[2]NAPH-1015-
8スーパーサンダーブレード
アメリカ合衆国の旗2007年9月17日
日本の旗2007年9月18日
欧州連合の旗2007年10月5日
Wii
バーチャルコンソール
セガセガダウンロード--
メガドライブ版の移植
9Sonic's Ultimate Genesis Collection
アメリカ合衆国の旗2009年2月10日
欧州連合の旗2009年2月20日
PLAYSTATION 3
Xbox 360
Backbone EntertainmentセガBlu-ray Disc
DVD-ROM
-
メガドライブ版を収録、日本国外での発売のみ、日本用機器でも動作は可能
103D サンダーブレード
セガ3D復刻プロジェクト第2期第13弾
日本の旗2014年8月20日ニンテンドー3DSM2セガダウンロード--
アーケード版の移植
セガ・マークIII/マスターシステム版
メガドライブ版
  • 1988年10月29日に『スーパーサンダーブレード』というタイトルで、メガドライブ専用ゲームソフト第1弾としてセガから発売された。当時セガに在籍していた中裕司による移植。アーケード版に比べて内容は完全に別物となっており、3Dモードを中心としたものにアレンジされている。
Wiiバーチャルコンソールで配信されている。
X68000版
  • 1990年2月3日シャープから発売された。移植元はエス・ピー・エス。他の家庭用ゲームより良好な移植ではあったが、高性能なX68000を持ってしても全体的なスケールダウンは否めず完全移植とはいかなかった。MIDIに対応している。
PCエンジン版
  • 1990年12月7日NECアベニューからHuCARDで発売された。アーケード版を基準に移植されており、メガドライブ版でカットされたステージ最初の2Dモードが再現されている。また、BGMのアレンジを林克洋が担当している[3]
ニンテンドー3DS版
  • 2014年セガ3D復刻プロジェクト第2期第13弾『3D サンダーブレード』のタイトルで発売。移植はM2。移植作としても歴代移植版の中で最もアーケード版『サンダーブレード』に忠実な出来となっている。ジャイロセンサー操作や拡張スライドパッドに対応しているほか、筐体の3D表示やワイド画面にも対応している[4]
  • 一度、アーケードモードをクリアすると、プレイヤー機体を強化し、演出の追加、スペシャルモードのみ登場の敵機、スペシャルモード独自のゲームバランス調整、セガ・マークIII/セガ・マスターシステム版『アフターバーナー』に登場したラスボス「グラントノフ」が登場するラストステージの追加を施した「サンダーブレード スペシャルモード」がプレイ出来る(但し、ステージセレクトは使用不可能)。
  • 移植を担当したM2社長の堀井は、プロジェクトのラインナップに本作を追加することを当初から熱望しており[5]、プロジェクト作品がリリースされる際にGAME Watchが3D復刻プロジェクトスタッフにインタビューをする度、この件でイジられるのが恒例となっていた。
  • 2015年12月23日発売の『セガ3D復刻アーカイブス2』にも収録される。

評価

評価
レビュー結果
媒体結果
Computer and Video Games82%[6]
Crash91%[7]
ファミ通31/40点(MD)[8]
(シルバー殿堂)
19/40点(PCE)[9]
Sinclair User87%[10]
Your Sinclair9/10点[11]
メガドライブFAN15.80/30点(MD)[1]
月刊PCエンジン67/100点(PCE)
マル勝PCエンジン20/40点 (PCE)
PC Engine FAN18.87/30点(PCE)[2]
The Games Machine85%[12]
受賞
媒体受賞
第2回ゲーメスト大賞年間ヒットゲーム29位(AC)[13]
CrashCrash Smash
アーケード版

月刊誌『ゲーメスト』(新声社)誌上で行われていた「第2回ゲーメスト大賞」において年間ヒットゲームで29位を獲得した[13]

メガドライブ版『スーパーサンダーブレード』

ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは合計31点(満40点)でシルバー殿堂入りを獲得[8]、『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、15.80点(満30点)となっている[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 2.61 2.66 2.29 2.73 2.49 3.02 15.80
PCエンジン版

ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューでは合計で19点(満40点)[9]、『月刊PCエンジン』では75・65・65・65・65の平均67点、『マル勝PCエンジン』では5・5・5・5の合計20点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、18.87点(満30点)となっている[2]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で411位(485本中、1993年時点)となっている[2]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.09 3.31 2.93 3.20 3.13 3.20 18.87

その他

脚注

  1. ^ a b c 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、58頁。 
  2. ^ a b c d 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、78頁。 
  3. ^ スタッフロールにてFUNKY(林克洋)の記述あり
  4. ^ 「3D サンダーブレード」8月20日に配信! 「セガ 3D復刻プロジェクト」第13弾は、ついにあのヘリSTGが登場!”. GAME Watch (2014年8月8日). 2014年8月8日閲覧。
  5. ^ 描画60フレーム化、新要素の追加、そして新しくなった自車のデザインの秘密とは? 「3D アウトラン」インタビュー Part1”. GAME Watch (2014年4月23日). 2014年8月8日閲覧。
  6. ^ World of Spectrum - Archive - Magazine viewer”. 2015年8月2日閲覧。
  7. ^ World of Spectrum - Archive - Magazine viewer”. 2015年8月2日閲覧。
  8. ^ a b スーパーサンダーブレード [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年8月2日閲覧。
  9. ^ a b サンダーブレード [PCエンジン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2015年8月2日閲覧。
  10. ^ World of Spectrum - Archive - Magazine viewer”. 2015年8月2日閲覧。
  11. ^ Thunder Blade”. 2015年8月2日閲覧。
  12. ^ World of Spectrum - Archive - Magazine viewer”. 2015年8月2日閲覧。
  13. ^ a b 「ゲーメスト大賞11年史」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、22 - 23頁、ISBN 9784881994290 

外部リンク