「スーパーハングオン」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
発売日をTemplate:Vgrelease newに差し替え、評価の項目に追記、cl、xl、cat
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
52行目: 52行目:


== 概要 ==
== 概要 ==
バイクを駆って制限時間内にチェックポイントを通過しつつ、ゴールを目指す。1ステージの長さは前作の『[[ハングオン (ゲーム)|ハングオン]]』([[1985年]])と比べると時間にして半分程度となっているが、その分ステージ数は大幅に増加している。ビギナー(アフリカ・6ステージ)、ジュニア(アジア・10ステージ)、シニア(アメリカ・14ステージ)、エキスパート(ヨーロッパ・18ステージ)の難易度とステージ数の異なる4つのコース(PS3版、Xbox 360版、3DS版では既存4コース48ステージ全てをつないだコースを加えた5つのコース)が用意されており、プレイ開始前に好きなコースを選ぶ事が出来る<ref name="natsumega"/>。
バイクを駆って制限時間内にチェックポイントを通過しつつ、ゴールを目指す。1ステージの長さは前作の『[[ハングオン (ゲーム)|ハングオン]]』([[1985年]])と比べると時間にして半分程度、その分ステージ数は大幅に増加している。ビギナー(アフリカ・6ステージ)、ジュニア(アジア・10ステージ)、シニア(アメリカ・14ステージ)、エキスパート(ヨーロッパ・18ステージ)の難易度とステージ数の異なる4つのコースが用意されており、プレイ開始前に好きなコースを選ぶ事が出来る<ref name="natsumega"
/>。PS3版、Xbox 360版、3DS版では既存4コース48ステージ全てをつないだコースを加えた5つのコースがある。


コースには『[[アウトラン]]』([[1986年]])同様のアップ&ダウン要素が追加され、2ステージ毎に風景が変化していく。地面の色がなだらかに変わるようになった他、上り坂を利用して遠景を一時的に隠す等自然な変化になるよう工夫されている。
コースには『[[アウトラン]]』([[1986年]])同様のアップ&ダウン要素が追加され、2ステージ毎に風景が変化していく。地面の色がなだらかに変わるようになった他、上り坂を利用して遠景を一時的に隠す等自然な変化になるよう工夫されている。
58行目: 59行目:
ジュニアコースは前作のコースから景色を変更し、アップ&ダウンを追加して各ステージが2分割されたものである。
ジュニアコースは前作のコースから景色を変更し、アップ&ダウンを追加して各ステージが2分割されたものである。


使用するマシンは前作からパワーアップした。最高速度は280km/hだが、この速度に達するとスピードメーターの数字が赤く点滅し、ハンドルのそばにあるボタンが使用可能となる。これを押すと[[スーパーチャージャー]]を使用し、一気に324km/hまで加速する<ref name="natsumega"/>。
使用するマシンは前作からパワーアップした。最高速度は280km/h、この速度に達するとスピードメーターの数字が赤く点滅し、ハンドルのそばにあるボタンが使用可能となる。これを押すと[[スーパーチャージャー]]を使用し、一気に324km/hまで加速する<ref name="natsumega" />。


本ゲームの看板には[[アールケー・ジャパン|RK]]、[[エルフ・アキテーヌ|eif]]、CIBIE、[[日本特殊陶業|NGK]]等の実在企業の看板が、メガドライブ版では[[マールボロ]]や[[ブリヂストン]]等の実在企業をもじったロゴがそれぞれ登場していたが、後の[[Wii]]、[[PlayStation 3]]や[[ニンテンドー3DS]]への移植版に関しては、『[[スペースハリアー]]』([[1985年]])、『アウトラン』、『[[ファンタジーゾーン]]』(1986年)、『[[SDI (ゲーム)|SDI]]』(1987年)、『[[アフターバーナーII]]』(1987年)等のセガのゲーム作品への看板変更が施されている。
本ゲームの看板には[[アールケー・ジャパン|RK]]、[[エルフ・アキテーヌ|eif]]、CIBIE、[[日本特殊陶業|NGK]]等の実在企業の看板が、メガドライブ版では[[マールボロ]]や[[ブリヂストン]]等の実在企業をもじったロゴがそれぞれ登場していた後の[[Wii]]、[[PlayStation 3]]や[[ニンテンドー3DS]]への移植版は、『[[スペースハリアー]]』、『アウトラン』、『[[ファンタジーゾーン]]』、『[[SDI (ゲーム)|SDI]]』、『[[アフターバーナーII]]』等のセガのゲーム作品への看板変更が施されている。


== ゲーム内容 ==
== ゲーム内容 ==

2019年7月27日 (土) 02:08時点における版

スーパーハングオン
ジャンル レースゲーム
対応機種 アーケード
開発元 SEGA-AM2
発売元 セガ
音楽 林克洋
並木晃一
シリーズ ハングオンシリーズ
人数 1人
メディア 業務用基板(1.78メガバイト
稼働時期 INT 1987041987年4月
対象年齢 日本 CEROA(全年齢対象)
アメリカ合衆国 ESRBE10+(10歳以上)
ヨーロッパ PEGI3
ニュージーランドの旗OFLC:G
コンテンツ
アイコン
アメリカ合衆国 Use of Alcohol and Tobacco
デバイス ステアリング
アクセルグリップ
1ボタン
筐体 ライドオンタイプ
ミニライドオンタイプ
シットダウンタイプ
CPU MC68000 (@ 12.5 MHz)×2
サウンド Z80 (@ 4 MHz)
YM2151 (@ 4 MHz)
Sega PCM (@ 4 MHz)
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
321×224ピクセル
60.05Hz
パレット12288色
売上本数 4ポイント
(1987年度大型筐体ゲームベストインカム4位)[1]
テンプレートを表示

スーパーハングオン』 (SUPER HANG-ON) とは、セガ(後のセガ・インタラクティブ)より1987年4月に稼働されたアーケードレースゲーム

概要

バイクを駆って制限時間内にチェックポイントを通過しつつ、ゴールを目指す。1ステージの長さは前作の『ハングオン』(1985年)と比べると時間にして半分程度で、その分ステージ数は大幅に増加している。ビギナー(アフリカ・6ステージ)、ジュニア(アジア・10ステージ)、シニア(アメリカ・14ステージ)、エキスパート(ヨーロッパ・18ステージ)の難易度とステージ数の異なる4つのコースが用意されており、プレイ開始前に好きなコースを選ぶ事が出来る[2]。PS3版、Xbox 360版、3DS版では既存4コース48ステージ全てをつないだコースを加えた5つのコースがある。

コースには『アウトラン』(1986年)同様のアップ&ダウン要素が追加され、2ステージ毎に風景が変化していく。地面の色がなだらかに変わるようになった他、上り坂を利用して遠景を一時的に隠す等自然な変化になるよう工夫されている。

ジュニアコースは前作のコースから景色を変更し、アップ&ダウンを追加して各ステージが2分割されたものである。

使用するマシンは前作からパワーアップした。最高速度は280km/hで、この速度に達するとスピードメーターの数字が赤く点滅し、ハンドルのそばにあるボタンが使用可能となる。これを押すとスーパーチャージャーを使用し、一気に324km/hまで加速する[2]

本ゲームの看板にはRKeif、CIBIE、NGK等の実在企業の看板が、メガドライブ版ではマールボロブリヂストン等の実在企業をもじったロゴがそれぞれ登場していた。後のWiiPlayStation 3ニンテンドー3DSへの移植版では、『スペースハリアー』、『アウトラン』、『ファンタジーゾーン』、『SDI』、『アフターバーナーII』等のセガのゲーム作品への看板変更が施されている。

ゲーム内容

筐体

筐体は、前作で使用された赤いバイク型のライドオンタイプ、モニターとバイクを分離してコンパクトにしたミニライドオンタイプ[3]、ハンドルのみで操作できるシットダウンタイプの3つが用意された[2]

このうち前作筐体であるライドオンタイプのみスーパーチャージャーボタンが装備されておらず、アクセルのみで323km/hが出るようになっている。(324km/hは出せない)。また、シットダウンタイプではコースレイアウトが一部異なる。

前作筐体はかなり大きくプレイ中は特に目立つため、ユーザーはそれなりに周囲の目線を気にする覚悟が必要であったというが、この作品はコンパクトな筐体であるためそれほど目立たなくなった[2]

BGM

BGMは下記の4曲からゲームスタート前に選択可能。4曲とも完成度が高く当時のプレイヤーに人気を博した[2]

  • OUTRIDE A CRISIS
  • SPRINTER
  • WINNING RUN
  • HARD ROAD

他機種版

No.タイトル発売日対応機種開発元発売元メディア型式売上本数
1Super Hang-On
ヨーロッパ 1987121987年12月
Amstrad CPC
Atari ST
コモドール64
ZX Spectrum
Software StudiosElectric Dreamsカセットテープ
フロッピーディスク
--
2Super Hang-On
ヨーロッパ 1989101989年10月
AmigaSoftware StudiosElectric Dreamsカセットテープ
フロッピーディスク
--
3Super Hang-On
アメリカ合衆国 1989021989年2月
PC/AT互換機
Macintosh
Quicksilver Softwareデータイーストフロッピーディスク--
4スーパーハングオン
日本 198910071989年10月7日
アメリカ合衆国 198909041989年9月4日
ヨーロッパ 1991011991年1月
メガドライブセガセガ4メガビットロムカセット[4]日本 G-4011
-
5スーパーハングオン
日本 198912251989年12月25日
X68000SPSシャープ5インチ2HDフロッピーディスク2枚組--
6スーパーハングオン
バーチャルコンソールアーケード
日本 201009142010年9月14日
アメリカ合衆国 201205032012年5月3日
ヨーロッパ 201205032012年5月3日
WiiSEGA-AM2セガダウンロード--
アーケード版の移植
7スーパーハングオン
セガエイジスオンライン
日本 201205232012年5月23日
PlayStation 3SEGA-AM2セガダウンロードNPJB-00093-
アーケード版の移植
8完全版 - セガエイジスオンライン セガクラシックコレクション
日本 201205232012年5月23日
Xbox 360SEGA-AM2セガダウンロード--
アーケード版の移植
93Dスーパーハングオン
セガ3D復刻プロジェクト
日本 201303272013年3月27日
アメリカ合衆国 201311282013年11月28日
ヨーロッパ 201311282013年11月28日
ニンテンドー3DSM2セガダウンロード--
10セガ3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE
日本 201612222016年12月22日
ニンテンドー3DSM2セガ3DSカード
ダウンロード
--
メガドライブ版
  • メガドライブ版の独自要素として、レースで賞金を稼いで、稼いだ賞金でパーツを買ってマシンを強化していきながらライバルと戦うオリジナルモードが追加された。バックアップは存在せず、パスワードによってデータを保存するシステムであった。メガドライブではアナログ入力ができないため、段階を踏んでバイクが傾く仕様にすることで疑似的なアナログ入力が可能になるようにデザインしてある[2]
X68000版
Wii(バーチャルコンソールアーケード)版
  • ミニライドオン版を移植したものをバーチャルコンソールアーケードで配信。Wiiリモコン&ヌンチャクやWiiハンドル(バーチャルコンソールとしては初対応)による操作にも対応。
PlayStation 3版
Xbox 360版
  • セガの名作3作品を収録した、『完全版 - セガエイジスオンライン セガクラシックコレクション』に収録され配信。様々な条件下で、全世界のプレイヤーとスコアやタイムを競う「トライアルモード」、音楽を自由に聴ける「ジュークボックス」、3D立体視に対応などの要素が追加された。
ニンテンドー3DS版
セガ3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE
  • 単体版をベースに収録。
  • 収録が遅れた理由は『スペースハリアー』と同じく作り直しレベルが高かった為、手を付けられなかった[5]

音楽

サウンドトラック
iTunes StoreおよびAmazon MP3でも配信中

スタッフ

アーケード版
メガドライブ版
  • プログラム:若山雅弘、HAMA

評価

評価
レビュー結果
媒体結果
Computer and Video Games8/10点 (ST)[6]
8/10点 (ZX)[7]
96% (MD)[8]
Crash85% (ZX)[9]
ファミ通27/40点 (MD)[10]
NintendoLife7/10stars (Wii)[11]
Sinclair User10/10点 (ZX)[12]
Your Sinclair8/10点 (ZX)[13]
ACE910/1000点 (Amiga)[14]
672/1000点 (CPC)[15]
892/1000点 (ST)[6]
752/1000点 (ZX)[16]
Zzap!6489% (Amiga)[14]
The Games Machine88% (Amiga)[14]
90% (ST)[6]
Amiga Action80% (Amiga)[14]
Aktueller Software Markt6/12点 (Amiga)[14]
7.6/12点 (C64)[17]
10.4/12点 (MD)[8]
ST Action84% (ST)[6]
メガドライブFAN17.32/30点 (MD)[4]
MegaTech89% (MD)[18]
Mega90% (MD)[19]
Raze74% (MD)[8]
受賞
媒体受賞
Sinclair UserSU Classic (ZX)
Your Sinclair27th Best Spectrum Game of all time (ZX)[20]
アーケード版

1998年に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では、「前作では、実物大ほどのライディング部分でプレイヤー達を驚かせたが、このゲームになってコンパクトなサイズになり、よりコントロールがしやすくなった」、「ライディング部分が軽くなったおかげで、前作では考えられないようなS字カーブも難なく切り返せるようになった」、「さらにゲームを面白くする要素としてスーパーチャージャーが付いた」と紹介されている[21]

メガドライブ版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計27点(満40点)[10]、『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、17.32点(満30点)となっている[4]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 2.91 3.11 2.57 2.98 2.77 2.98 17.32

参考文献

脚注

  1. ^ 「ゲーメスト大賞11年史」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、24 - 25頁、ISBN 9784881994290 
  2. ^ a b c d e f 株式会社QBQ編 『懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !!』マイウェイ出版発行、2018年。ISBN 9784865118704 p12-13
  3. ^ 後述の3DSゲームソフトの選択時に上画面に表示される3Dアイコンはこの筐体の3Dモデルが使われている。
  4. ^ a b c 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、73頁。 
  5. ^ 「セガ 3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGE」インタビュー ついにFinal Take Off!シリーズ最高の収録数に加え、さらなる隠しタイトルは“あれ”!”. GAME Watch (2016年12月22日). 2017年2月21日閲覧。
  6. ^ a b c d Super Hang-On for Atari ST (1988) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2018年5月19日閲覧。
  7. ^ http://www.worldofspectrum.org/showmag.cgi?mag=C+VG/Issue083/Pages/CVG08300024.jpg[リンク切れ]
  8. ^ a b c Super Hang-On for Genesis (1989) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2018年5月19日閲覧。
  9. ^ http://www.worldofspectrum.org/showmag.cgi?mag=Crash/Issue49/Pages/Crash4900011.jpg[リンク切れ]
  10. ^ a b スーパーハングオン まとめ [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2016年1月24日閲覧。
  11. ^ Super Hang-On for Wii (2010) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2018年5月19日閲覧。
  12. ^ http://www.worldofspectrum.org/showmag.cgi?mag=SinclairUser/Issue070/Pages/SinclairUser07000012.jpg[リンク切れ]
  13. ^ http://www.ysrnry.co.uk/articles/superhangon.htm[リンク切れ]
  14. ^ a b c d e Super Hang-On for Amiga (1988) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2018年5月19日閲覧。
  15. ^ Super Hang-On for Amstrad CPC (1987) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2018年5月19日閲覧。
  16. ^ http://www.worldofspectrum.org/showmag.cgi?mag=ACE/Issue05/Pages/ACE0500039.jpg[リンク切れ]
  17. ^ Super Hang-On for Commodore 64 (1987) - MobyGames”. Blue Flame Labs. 2018年5月19日閲覧。
  18. ^ MegaTech rating, EMAP, issue 6, page 80, June 1992
  19. ^ Mega rating, issue 9, page 23, Future Publishing, June 1993
  20. ^ Your Sinclair magazine issue 93, Future Publishing, September 1993, page 58
  21. ^ 「ザ・ベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、122頁、ISBN 9784881994290 

外部リンク