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'''ヤマナシ'''、'''ニホンヤマナシ'''(やまなし、日本やまなし; 学名:''Pyrus pyrifolia'')は[[バラ科]][[ナシ属]]の[[落葉]][[高木]]<ref name="Mogi" /><ref name="Satake">『日本の野生植物 木本I』p.227</ref>。[[果実]]を食用として栽培される[[ナシ|和ナシ]]の野生種で、日本国内では[[本州]][[中部地方]]以南、[[四国]]、[[九州]]に自生する<ref name="Makino">『新牧野日本植物圖鑑』p.265</ref>。
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『牧野日本植物圖鑑』(1940) では「[[オオズミ|おほずみ]]」(学名: {{Snamei|en|Malus tschonoskii}}; シノニム: {{Snamei|Cormus tschonoskii}}、{{Snamei|Macromeles tschonoskii}})の別名として「やまなし」が「[[ズミ|ずみ]]」や「やまりんご」と共に並べられている<ref>{{Cite book|和書|last=牧野|first=富太郎|authorlink=牧野富太郎|title=牧野日本植物圖鑑|url=http://www.hokuryukan-ns.co.jp/makino/index.php?no1=P471|publisher=北隆館|year=1940|page=471|ref=harv}}</ref>が、左記の学名を持つ植物は『原色日本樹木図鑑』(1959) などにおいては「[[オオウラジロノキ]]」として扱われている<ref>[[北村四郎]] 補、岡本省吾 著『[https://books.google.co.jp/books?redir_esc=y&hl=ja&id=CLYeAAAAIAAJ&focus=searchwithinvolume&q=%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%83%AD%E3%83%8E%E3%82%AD 原色日本樹木図鑑]』保育社、1959年。</ref>。
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2022年10月6日 (木) 04:54時点における版

ヤマナシ
福島県会津地方 2010年5月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : バラ亜綱 Rosidae
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : ナシ亜科 Maloideae
: ナシ属 Pyrus
: ヤマナシ P. pyrifolia
学名
Pyrus pyrifolia (Burm.f.) Nakai var. pyrifolia[1]
シノニム
  • Pyrus pyrifolia (Burm.f.) Nakai var. montana Nakai[2]
和名
ヤマナシ(山梨)[3]

ヤマナシニホンヤマナシ(山梨、日本山梨; 学名:Pyrus pyrifolia)はバラ科ナシ属落葉高木[3][4]果実を食用として栽培される和ナシの野生種で、日本国内では本州中部地方以南、四国九州に自生する[5]

『牧野日本植物圖鑑』(1940) では「おほずみ」(学名: Malus tschonoskii; シノニム: Cormus tschonoskiiMacromeles tschonoskii)の別名として「やまなし」が「ずみ」や「やまりんご」と共に並べられている[6]が、左記の学名を持つ植物は『原色日本樹木図鑑』(1959) などにおいては「オオウラジロノキ」として扱われている[7]

特徴

樹高は5-10[4](10-15[3])メートルになる。は黒紫色でときに小枝は刺状になる。は互生し、葉身は長さ7-12センチメートル、幅4-6センチメートルになる卵形から狭卵形で、先端は鋭くとがり、基部は円形、縁は芒状の鋭い鋸歯がある。若い葉は両面とも褐色の綿毛が生えるが、のちに両面ともに無毛となり、成葉の表面は深緑色になる。托葉があり、葉柄は長さ3-4.5センチメートルになる[3][4]

花期は4-5月。葉の展開とほぼ同時に、短枝の先に散房花序をだし、白色のを5-10個つける。花の径は2.5-3センチメートル、小花柄は長さ3-5センチメートルになる。は5裂し、萼裂片は狭卵形で、縁に腺状鋸歯があり、萼の内面に褐色の綿毛が密生する。花弁は5個。雄蕊は約20個あり、葯は紫色を帯びる。花柱は5個あり、離生し、基部に毛は無い[3][4][5]

果期は9-10月。果実ナシ状果で直径2-3センチメートルのほぼ球形になり、先端に萼片が残らない。黄褐色に熟し、表面に小型で円形の皮目が目立つ。果肉は白色で硬くて酸味が強く、生食には向かない。種子は長さ8-9ミリメートルになる[3]

国外分布と生育環境

国外では、中国南部、朝鮮半島南部に分布する。日本のものは、古い時代に中国から渡来して植えられたものが野生化したとの説がある[3][5]

ギャラリー

脚注

  1. ^ ヤマナシ「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ ヤマナシ「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  3. ^ a b c d e f g 『樹に咲く花(離弁花1) 山溪ハンディ図鑑3』pp.640-641
  4. ^ a b c d 『日本の野生植物 木本I』p.227
  5. ^ a b c 『新牧野日本植物圖鑑』p.265
  6. ^ 牧野, 富太郎牧野日本植物圖鑑』北隆館、1940年、471頁http://www.hokuryukan-ns.co.jp/makino/index.php?no1=P471 
  7. ^ 北村四郎 補、岡本省吾 著『原色日本樹木図鑑』保育社、1959年。

参考文献