鶴橋康夫

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。218.47.153.33 (会話) による 2008年11月28日 (金) 19:34個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎関連項目)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

鶴橋 康夫(つるはし やすお、1940年1月15日 - )は、日本テレビディレクター映画監督

本名・倉田康夫。息子は、ドラマ制作を手がける日本テレビ社員・倉田貴也

経歴

新潟県村上市出身。新潟県立村上高等学校中央大学法学部卒業。

1962年、一般職として讀賣テレビ放送へ入社。東京支社制作部に所属し、一貫してドラマ演出を手がける。

社会派ドラマの名手として知られ、特に「木曜ゴールデンドラマ」枠における単発作品群で数多くの賞を獲得したことから「芸術祭男」の異名を取る。また、カットバックを駆使した独特の演出手法にも定評がある。

同局取締役待遇エグゼクティブディレクターを経て、2000年に定年。しばらくは嘱託として在籍するが、2003年に讀賣テレビを退社し東北新社へ移籍する。同社では「エグゼクティブディレクター」の肩書きにて現在も活躍中。

2007年、紫綬褒章を受賞。

主な作品

テレビドラマ(単発)

讀賣テレビ時代

  • 「四角い空」(1963)
  • 「悪女の倫理 サリー」「悪女の倫理 ささやかな祭り」「悪女の倫理 平凡な女」(1965)
  • 「坂部ぎんさんを探して下さい」(1978・芸術祭参加作品)
  • 「死刑執行命令午後三時」(1979)
  • 「虹の果てには」(1980)
  • 五辨の椿」「かげろうの死」(1981・両作品で芸術選奨文部大臣新人賞)
  • 「いもうと」(1982)
  • 「性的犯罪」(1982)
  • 「知床の子」(1983)
  • 「仮の宿なるを」(1983・芸術祭優秀賞)
  • 「危険な年ごろ」(1984)
  • 「殺して、あなた・・・」(1985)
  • 「夫婦関係」(1986)
  • 「手枕さげて」(1987・ギャラクシー特別個人賞)
  • 「喝采」(1988)
  • 「最後の恋」(1988)
  • 「おれは裸だ」(1988)
  • 「密写された女」(1989)
  • 「愛の世界」(1990・芸術作品賞、第17回放送文化基金賞優秀賞、ATP賞、ギャラクシー優秀賞)
  • 「渇いた夏」(1990)
  • 「朝日のあたる家」(1991)
  • 「東京ららばい」 (1991)
  • 「性的黙示録」(1992・ギャラクシー選奨)
  • 「雀色時」(1992・芸術作品賞)
  • 「私が殺した男」(1993)
  • 「愛が叫んでる」(1996)
  • 「院内感染」(1997)
  • 「楽園への橋」(1998)
  • 「刑事たちの夏」(1999・ギャラクシー大賞、放送文化基金賞個人賞、民間放送連盟最優秀賞)

讀賣テレビ退社以降

  • 「龍神町龍神十三番地」(2003・東京放送)
  • 砦なき者」(2004・テレビ朝日・芸術選奨文部大臣賞、放送文化基金賞)
  • 「ぶるうかなりや」(2005・WOWOW)
  • 天国と地獄」(2007・テレビ朝日)

テレビドラマ(連続) ※すべて讀賣テレビ

  • 「祇園物語」 (1965)
  • 「ややととさん」(1969)
  • 「らっきょうの花」(1973)
  • 「百年目の恋」(1973)
  • 「野わけ」(1975)
  • 「新車の中の女」(1976) 
  • 「渇愛」(1976)
  • 「悲曲・禁じられた愛」(1977) 
  • 「炎の中の女―椿姫より―」(1977)
  • 「風花のひと」(1979)
  • 「渚の女」(1980)
  • 寝たふりしてる男たち」(1995)
  • 永遠の仔」(2000・ATP賞ドラマ部門最優秀賞) 
  • リミット もしも、わが子が…」(2000)
  • 天国への階段」(2002)

映画

舞台

  • 「夏の庭」(1997)

関連項目