鶴橋康夫
鶴橋 康夫(つるはし やすお、1940年1月15日 - )は、日本のテレビディレクター・映画監督。
本名・倉田康夫。息子は、ドラマ制作を手がける日本テレビ社員・倉田貴也。
経歴
新潟県村上市出身。新潟県立村上高等学校、中央大学法学部卒業。
1962年、一般職として讀賣テレビ放送へ入社。東京支社制作部に所属し、一貫してドラマ演出を手がける。
社会派ドラマの名手として知られ、特に「木曜ゴールデンドラマ」枠における単発作品群で数多くの賞を獲得したことから「芸術祭男」の異名を取る。また、カットバックを駆使した独特の演出手法にも定評がある。
同局取締役待遇エグゼクティブディレクターを経て、2000年に定年。しばらくは嘱託として在籍するが、2003年に讀賣テレビを退社し東北新社へ移籍する。同社では「エグゼクティブディレクター」の肩書きにて現在も活躍中。
2007年、紫綬褒章を受賞。
主な作品
テレビドラマ(単発)
讀賣テレビ時代
- 「四角い空」(1963)
- 「悪女の倫理 サリー」「悪女の倫理 ささやかな祭り」「悪女の倫理 平凡な女」(1965)
- 「坂部ぎんさんを探して下さい」(1978・芸術祭参加作品)
- 「死刑執行命令午後三時」(1979)
- 「虹の果てには」(1980)
- 「五辨の椿」「かげろうの死」(1981・両作品で芸術選奨文部大臣新人賞)
- 「いもうと」(1982)
- 「性的犯罪」(1982)
- 「知床の子」(1983)
- 「仮の宿なるを」(1983・芸術祭優秀賞)
- 「危険な年ごろ」(1984)
- 「殺して、あなた・・・」(1985)
- 「夫婦関係」(1986)
- 「手枕さげて」(1987・ギャラクシー特別個人賞)
- 「喝采」(1988)
- 「最後の恋」(1988)
- 「おれは裸だ」(1988)
- 「密写された女」(1989)
- 「愛の世界」(1990・芸術作品賞、第17回放送文化基金賞優秀賞、ATP賞、ギャラクシー優秀賞)
- 「渇いた夏」(1990)
- 「朝日のあたる家」(1991)
- 「東京ららばい」 (1991)
- 「性的黙示録」(1992・ギャラクシー選奨)
- 「雀色時」(1992・芸術作品賞)
- 「私が殺した男」(1993)
- 「愛が叫んでる」(1996)
- 「院内感染」(1997)
- 「楽園への橋」(1998)
- 「刑事たちの夏」(1999・ギャラクシー大賞、放送文化基金賞個人賞、民間放送連盟最優秀賞)
讀賣テレビ退社以降
- 「龍神町龍神十三番地」(2003・東京放送)
- 「砦なき者」(2004・テレビ朝日・芸術選奨文部大臣賞、放送文化基金賞)
- 「ぶるうかなりや」(2005・WOWOW)
- 「天国と地獄」(2007・テレビ朝日)
テレビドラマ(連続) ※すべて讀賣テレビ
- 「祇園物語」 (1965)
- 「ややととさん」(1969)
- 「らっきょうの花」(1973)
- 「百年目の恋」(1973)
- 「野わけ」(1975)
- 「新車の中の女」(1976)
- 「渇愛」(1976)
- 「悲曲・禁じられた愛」(1977)
- 「炎の中の女―椿姫より―」(1977)
- 「風花のひと」(1979)
- 「渚の女」(1980)
- 「寝たふりしてる男たち」(1995)
- 「永遠の仔」(2000・ATP賞ドラマ部門最優秀賞)
- 「リミット もしも、わが子が…」(2000)
- 「天国への階段」(2002)
映画
- 愛の流刑地(2006)
舞台
- 「夏の庭」(1997)