八十八夜

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八十八夜の茶摘み風景 (京都府南山城村

八十八夜(はちじゅうはちや)は雑節の一つで、立春から数えて88日目の日。毎年5月2日頃。

あと3日ほどで立夏だが、「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」などと言われるように、遅霜が発生する時期である[1]。そのため、農家に対して特に注意を喚起するためにこの雑節が作られた。八十八夜は日本独自の雑節である。

又、この日に摘んだは上等なものとされ、この日にお茶を飲むと長生きするとも言われている。

茶の産地京都府宇治市などでは、昔ながらの赤いたすきかすり姿の女性達が茶畑に入って茶摘みの実演を行い、お茶のPRも兼ねて一般の人達も参加するイベントが行われる。

「♪夏も近づく八十八夜…」と茶摘みの様子が文部省唱歌茶摘み』に歌われている。

脚注

  1. ^ 一般に霜は八十八夜頃までといわれているが、「九十九夜の泣き霜」ということばもあり、5月半ば頃まで泣いても泣ききれない程の大きな遅霜の被害が発生する地方もある。