エイリアンシンドローム
ジャンル | アクションシューティング |
---|---|
対応機種 | アーケード |
開発元 | セガ第AM1研究開発部 |
発売元 | セガ |
音楽 | 中林亨 |
人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
メディア |
業務用基板 (1.00メガバイト) |
稼働時期 |
1987年1月 |
デバイス |
8方向レバー 1ボタン |
システム基板 | セガ・システム16A |
CPU | MC68000 (@ 10 MHz) |
サウンド |
Z80 (@ 5 MHz) YM2151 (@ 4 MHz) UPD7759 (@ 640 kHz) |
ディスプレイ |
ラスタースキャン 横モニター 320×224ピクセル 60.05Hz パレット6144色 |
その他 | 型式:317-0033 |
『エイリアンシンドローム』 (ALIEN SYNDROME) は、セガ(後のセガ・インタラクティブ)から稼働された1987年のアーケードゲーム。
ゲーム内容
システム
8方向レバー、1ボタン(ショット)で操作する。ステージ(宇宙船)に仕掛けられた時限爆弾(制限時間150秒)が爆発する前に、捕らわれた仲間16名を救出して脱出しなければならない。各ステージの仲間を全員助けるとボス戦へ続く出口が開き、そこに待ち受けるボスを倒せばクリアとなる(最終ステージはボス戦のみ)。全7ステージでループ。
ゲームを開始した場合にのみリッキー、マリーのどちらかで選択可能。
アイテム
格納庫に接触するとアイテムが出現する。
- FB…連射可能な火の玉。武器の中では弾が大きめ。
- L…敵を貫通できるレーザー。
- F…近距離用火炎放射。ボタンを押している間は炎を出し続けられるが、敵にヒットすると一時的に炎が消えてしまう。
- B…一定距離を飛び、着地時に爆発する。遮蔽物越しの攻撃も可能。
- S…取得すると初期状態のノーマルショットに戻る。
- O…プレイヤーキャラクターの背後に向けて弾を撃つ小さなロボットが出現。(2体まで装着可能)
- ?…ボーナス得点。
隠しフィーチャー
- タイムが0と同時にボスを倒すと6万点ボーナススコア加算。
- 下5桁が0の時に格納庫を開けるとエクステンド(隠し1up)する。
- 10万点ジャスト時に「?」を取ってもエクステンド。ボーナススコア100点も加算。
日本国外版
- アーケード版の海外輸出用(以下「海外版」)では、ゲームシステムが微妙に異なる。
- 出口を開くために救出する仲間の人数が10名に減少。
- 時限爆弾爆発までの残り時間(1ステージあたりの制限時間)が短くなっている。
- 1面と2面のボスが入れ替えられている。
- ネームエントリーの際にBGMが追加。
- 3面ボスステージに隠しキャラクターがいる。
- 10万点ジャスト時にエクステンドした際、ボーナススコア100点が加算されない(連続1up可能)。
他機種版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 |
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1 | エイリアンシンドローム | 1987年10月18日 1988年 1988年 | セガ・マークIII | セガ | セガ | ロムカセット | 2024年6月2日 7006 MK-7006-50 | - |
2 | Alien Syndrome | 1988年 1988年 | Amiga Amstrad CPC Atari ST コモドール64 ZX Spectrum | Softek International | Mindscape ACE | フロッピーディスク | - | - |
北米ではAmiga、コモドール64版のみ発売 | ||||||||
3 | Alien Syndrome | 1988年 | MSX | Xortrapa Soft | DROsoft | フロッピーディスク | - | - |
4 | エイリアンシンドローム | 1988年12月2日 1989年 | ファミリーコンピュータ | サンソフト サンリツ電気 | サンソフト テンゲン | 2メガビットロムカセット[1] | SAN-AZ | - |
5 | Alien Syndrome | 1989年 | PC/AT互換機 | セガ | セガ | フロッピーディスク | - | - |
6 | エイリアンシンドローム | 1992年3月19日 1992年 1992年 | ゲームギア | シムス | シムス | 1メガビットロムカセット[2] | T-44037 2324 | - |
7 | エイリアンシンドローム | 1992年3月25日 | X68000 | 電波新聞社 | マイコンソフト | フロッピーディスク | - | - |
8 | エイリアンシンドローム セガエイジス2500シリーズ Vol.14 | 2004年7月29日 | PlayStation 2 | ハ・ン・ド | スリーディー・エイジス | CD-ROM | SLPM-62500 | - |
リメイク版 | ||||||||
9 | Alien Syndrome | 2007年7月24日 2007年9月7日 | PlayStation Portable Wii | Totally Games | セガ | UMD Wii専用8センチ光ディスク | PSP: ULES-00772 Wii: RVL-RLSE RVL-P-RLSP | - |
リメイク版 | ||||||||
10 | Sonic's Ultimate Genesis Collection SEGA Mega Drive Ultimate Collection | 2009年2月10日 2009年2月20日 | PlayStation 3 Xbox 360 | Backbone Entertainment | セガ | DVD-ROM | PS3: BLUS-30259 BLES-00475 X36: 68034 384-40210 | - |
アーケード版の移植 | ||||||||
11 | セガ3D 復刻アーカイブス3 FINAL STAGE | 2016年12月22日 | ニンテンドー3DS | セガ | セガ | 3DSカード | - | - |
アーケード版の移植 |
- セガ・マークIII版
- 1987年10月18日発売。FM音源に対応。
- ハードの制約のためにアーケード版とは大きく異なる内容となった。
- 具体的には2人同時プレイができなくなり(交代制で1Pがリッキー、2Pがマリーとなる)、固定画面切り替え方式への変更、武器もFB・レーザー・ショットのみ、また敵キャラクターも多くが新規にデザインされている。
- 捕虜は緑服1種類のみとなり、必要な救出数よりも余分に配置されている場合もある。
- ファミリーコンピュータ版
- 1988年12月2日にサンソフト(日本国外版はテンゲン)より発売。
- アーケードの再現を重視した移植。画面スクロールや2人同時プレイなども再現されている。マップを表示している間はポーズがかかるようになっている。
- PlayStation 2版
- 2004年7月29日にセガエイジス2500シリーズVol.14として発売。
- 3Dポリゴンにリメイクされた内容。残機+ライフゲージ制になり、敵を連続で倒すことのできるコンボシステムを実装。アーケード版とは違い、ループが廃止された(1周エンド)。
- ニンテンドー3DS版
- セガ3D復刻アーカイブス3 FINAL STAGEに収録 2016年12月22日発売。映像を裸眼立体視化した(3DS本体のスイッチで任意にOFF可)ほか、海外版でプレイ可能・プレイ中いつでもセーブ・セーブポイントからの再開が可能・ワイド画面化・難易度調整などの豊富なオプションを実装している。
- 製作当初はROUND1の立体視のテストから始まったが、画面は不安定で動作速度も遅かった。更にローカルプレイ時はCPU1個分の負荷が追加でかかるなど、意外にも困難の多い開発となった。追加要素としてボスの弱点を表示する機能も検討していたが、マップをビットマップで描かれた1枚を用意して立体視するも全てのパーツをまとめて立体化してしまうため、断念した[3]。
スタッフ
- セガ・マークIII版
- 企画:Dr.HYUJIWARA、KOPHARUCON
- 企画アドバイザー:KIN
- デザイナー:KOPHARUCON
- デザイン・アシスタント:POCKY、MORISOBA
- ゲスト・デザイナー:MACO
- プログラマー:TOARUKO-ARKEL、WHITE WAVE、CHICKEN JUN
- プログラム・エディター:YOSHI YOSHI
- 音楽、効果音:NAVY(長井和彦)
- ファミリーコンピュータ版
- プログラマー:おかべなおき
- デザイナー:なかむらてつし
- サウンド・エディター:町田登
- サウンド・ドライバー:澤和雄
- ゲームギア版
- グラフィック:ENJYOH(よしわらしょうじ)
- サウンド:FUMI(堀口貴史)
- プログラム:せんばすすむ、TEIOU、DIRTY
- ディレクション:さきのよしはる
- スペシャル・サンクス:YAMA-SAN、MATSU TOKUJOH、T.ASANO、DANNA(小山茂雄)、SEN-KICHI、YAS、DAIOJO、RATMAN
評価
評価 | ||||||||||||||||||||
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- アーケード版
1998年にそれまで発売されていたアーケードゲーム全てを対象に行われたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では、『名作・秀作・天才的タイトル』と認定された「ザ・ベストゲーム」に選定され、「このゲームの最大の特徴は、その独特な『雰囲気』である。映画『ALIEN』シリーズを意識した数々の演出は、うまくその感じを取り入れて、多くのプレイヤーをうまく引き込んだ」、「エンディングのデキはかなりよく、とても浸れる」、「とてもよくできているエイリアンのデザイン、多重スクロールする背景のパイプ。この当時ではかなり美麗なグラフィックなど完成度の高いゲームだった」と紹介されている[11]。
- ファミリーコンピュータ版
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計24点(満40点)[9]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、16.64点(満30点)となっている[1]。
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
得点 | 2.90 | 2.80 | 2.93 | 2.77 | 2.54 | 2.70 | 16.64 |
脚注
- ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、221頁。
- ^ 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店、1993年7月15日、107頁。
- ^ Nintendo DREAM 2017年2月号P63「ついにFINAL!そのこだわりっぷりをたっぷり聞こう!語ろう!」より。
- ^ “Alien Syndrome for Amstrad CPC (1988) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年5月27日閲覧。
- ^ a b c d “Alien Syndrome for Atari ST (1988) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年5月27日閲覧。
- ^ a b c “Alien Syndrome for Commodore 64 (1988) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年5月27日閲覧。
- ^ a b c d “Alien Syndrome for SEGA Master System (1987) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年5月27日閲覧。
- ^ a b c “Alien Syndrome for ZX Spectrum (1988) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年5月27日閲覧。
- ^ a b “エイリアンシンドローム まとめ [ファミコン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2017年5月21日閲覧。
- ^ “Alien Syndrome for Amiga (1988) - Moby Games”. Blue Flame Labs. 2017年5月27日閲覧。
- ^ 「ザ・ベストゲーム」『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、100頁、ISBN 9784881994290。
外部リンク
- エイリアンシンドローム (セガ3D復刻アーカイブス3収録バージョン)セガ3D復刻アーカイブス3・ゲーム紹介ページ
- SEGA AGES 2500シリーズ Vol.14 エイリアンシンドローム(2015年3月15日時点のアーカイブ)
- SEGA AGES 2500シリーズ - セガ
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- Alien Syndrome (Arcade)(英語) - MobyGames