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「アシュモア・カルティエ諸島」の版間の差分

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'''アシュモア・カルティエ諸島'''(アシュモア・カルティエしょとう、Ashmore and Cartier Islands、'''アシュモー諸島・カーティエ島'''とも表記される)は[[インド洋]]、また60Kmを隔てて[[ティモール海]]に浮かび、アシュモア[[岩礁]]と{{仮リンク|カルティエ岩礁|en|Cartier Island}}の3つの[[サンゴ礁]]からなる[[オーストラリア]]領の[[無人島]]。
'''アシュモア・カルティエ諸島'''(アシュモア・カルティエしょとう、Ashmore and Cartier Islands、'''アシュモー諸島・カーティエ島'''とも表記される)は[[インド洋]]、また60キロメートルを隔てて[[ティモール海]]に浮かび、アシュモア[[岩礁]]と{{仮リンク|カルティエ岩礁|en|Cartier Island}}の3つの[[サンゴ礁]]からなる[[オーストラリア]]領の[[無人島]]。


この島は790Kmに位置する[[ノーザンテリトリー]]の[[州都]][[ダーウィン (ノーザンテリトリー)|ダーウィン]]が管理している。無人島がウェスト島に自動気象観測所がある。アシュモア礁は一帯のサンゴ礁のうち、[[植物]]が自生する唯一のものである。また、[[タイマイ]]、[[アカウミガメ]]、[[アオウミガメ]]などの[[ウミガメ]]の産卵場で、[[ウミヘビ]]、[[ジュゴン]]、[[海鳥]]および[[軟体動物]]、[[ナマコ]]などの海洋[[無脊椎動物]]の生息地でもある<ref name=":0">{{Cite web |title=Ashmore Reef Commonwealth Marine Reserve {{!}} Ramsar Sites Information Service |url=https://rsis.ramsar.org/ris/1220 |website=rsis.ramsar.org |access-date=2023-04-08 |date=2013-1-1}}</ref>。
この島は790キロメートルに位置する[[ノーザンテリトリー]]の[[州都]][[ダーウィン (ノーザンテリトリー)|ダーウィン]]が管理している。無人島であるウェスト島に自動気象観測所がある。アシュモア礁は一帯のサンゴ礁のうち、[[植物]]が自生する唯一のものである。また、[[タイマイ]]、[[アカウミガメ]]、[[アオウミガメ]]などの[[ウミガメ]]の産卵場で、[[ウミヘビ]]、[[ジュゴン]]、[[海鳥]]および[[軟体動物]]、[[ナマコ]]などの海洋[[無脊椎動物]]の生息地でもある<ref name=":0">{{Cite web |title=Ashmore Reef Commonwealth Marine Reserve {{!}} Ramsar Sites Information Service |url=https://rsis.ramsar.org/ris/1220 |website=rsis.ramsar.org |access-date=2023-04-08 |date=2013-1-1}}</ref>。


オーストラリア政府と協定の下、砂地と珊瑚礁の海域は[[インドネシア人]]の[[漁場]]になっていた。しかし、乱獲が目立つようになり、政府はインドネシア人の漁を監視するようになった。20世紀の半ばに、オーストラリアと[[インドネシア]]ではインドネシアの伝統的な漁師の協定交渉の権利を公認した。オーストラリアの[[海底油田]]に隣接する領域からの石油の抽出を管理している。
オーストラリア政府と協定の下、砂地と珊瑚礁の海域は[[インドネシア人]]の[[漁場]]になっていた。しかし、乱獲が目立つようになり、政府はインドネシア人の漁を監視するようになった。20世紀の半ばに、オーストラリアと[[インドネシア]]ではインドネシアの伝統的な漁師の協定交渉の権利を公認した。オーストラリアの[[海底油田]]に隣接する領域からの石油の抽出を管理している。


== 歴史 ==
== 歴史 ==
1700年代まではインドネシア人の漁師が訪れていたが、[[1800年]]に[[イギリス]]船カルティエ号のナッシュ船長により、カルティエ岩礁が発見され、船名に因んでカルティエと名付けられた。アシュモア岩礁は[[1811年]]2月[[イギリス海軍]][[ハイバーニア]]の船長サミュエル・アシュモアにより、発見され、船の名からハイバーニア岩礁と名付けたが、後に船長の名から現在のアシュモアと名付けられている。1850年代には[[アメリカ]]の[[捕鯨船]]がアシュモア岩礁で運営し、[[リン鉱]]を採掘していた。[[1878年]]アシュモア岩礁はイギリス領となった。[[1880年]]1月5日には944tの鉄の[[艀]]がアシュモア岩礁のアンミリ・セント・カルティエ礁で[[座礁]]している。アシュモア岩礁はアメリカとイギリスとの間で領有を主張し合っていたが、[[1909年]]にカルティエ岩礁と共に統合されイギリス領となった。[[1933年]]に両岩礁はオーストラリア領となり、[[1938年]]にノーザンテリトリーの管理下に置かれる、[[1978年]]までオーストラリア政府に置かれる。[[1983年]]に{{仮リンク|アシュモア岩礁国立保護公園|en|Ashmore Reef Marine Park}}(Ashmore Reef National Nature Reserve)が設立され、[[1985年]]アシュモア岩礁が自然保護区に指定。一帯に[[海草]]の[[草地]]・[[藻場]]、[[潮間帯]]の[[砂地]]、[[干潟]]、[[ラグーン]]が分布しており、[[2002年]]にアシュモア岩礁国立保護公園が[[ラムサール条約]]登録地となった<ref name=":0" />。
1700年代まではインドネシア人の漁師が訪れていたが、[[1800年]]に[[イギリス]]船カルティエ号のナッシュ船長により、カルティエ岩礁が発見され、船名に因んでカルティエと名付けられた。アシュモア岩礁は[[1811年]]2月[[イギリス海軍]][[ハイバーニア]]の船長サミュエル・アシュモアにより、発見され、船の名からハイバーニア岩礁と名付けたが、後に船長の名から現在のアシュモアと名付けられている。1850年代には[[アメリカ]]の[[捕鯨船]]がアシュモア岩礁で運営し、[[リン鉱]]を採掘していた。
[[1878年]]アシュモア岩礁はイギリス領となった。[[1880年]]1月5日には944トンの鉄の[[艀]]がアシュモア岩礁のアンミリ・セント・カルティエ礁で[[座礁]]している。アシュモア岩礁はアメリカとイギリスとの間で領有を主張し合っていたが、[[1909年]]にカルティエ岩礁と共に統合されイギリス領となった。[[1933年]]に両岩礁はオーストラリア領となり、[[1938年]]にノーザンテリトリーの管理下に置かれる、[[1978年]]までオーストラリア政府に置かれる。
[[1983年]]に{{仮リンク|アシュモア岩礁国立保護公園|en|Ashmore Reef Marine Park}}(Ashmore Reef National Nature Reserve)が設立され、[[1985年]]アシュモア岩礁が自然保護区に指定。一帯に[[海草]]の[[草地]]・[[藻場]]、[[潮間帯]]の[[砂地]]、[[干潟]]、[[ラグーン]]が分布しており、[[2002年]]にアシュモア岩礁国立保護公園が[[ラムサール条約]]登録地となった<ref name=":0" />。


== 地形 ==
== 地形 ==
* 位置:[[緯度|南緯]]12度14分、[[東経]]123度5分
* 位置:[[緯度|南緯]]12度14分、[[東経]]123度5分
* 面積:8. 1km<sup>2</sup>
* 面積:8.1km<sup>2</sup>
* 海岸線:74.1km
* 海岸線:74.1km
* [[港湾]]設備はない。
* [[港湾]]設備はない。

* [[ノーザンテリトリー]]の一部。<!-- and are administered from Canberra by the Australian Department of the Environment, Sport, and Territories. Their data code is AT. -->[[オーストラリア海軍]]と[[オーストラリア空軍|空軍]]が定期的に訪れる。
* [[ノーザンテリトリー]]の一部。<!-- and are administered from Canberra by the Australian Department of the Environment, Sport, and Territories. Their data code is AT. -->[[オーストラリア海軍]]と[[オーストラリア空軍|空軍]]が定期的に訪れる。


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[[Category:オーストラリアの特別地域]]
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[[Category:オーストラリアの島]]
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2024年5月12日 (日) 11:27時点における最新版

アシュモア・カルティエ諸島
地理
場所 インド洋
ティモール海
座標 南緯12度14分 東経123度5分 / 南緯12.233度 東経123.083度 / -12.233; 123.083
島数 5
行政
管轄 ノーザンテリトリー ダーウィン
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アシュモア・カルティエ諸島

アシュモア・カルティエ諸島(アシュモア・カルティエしょとう、Ashmore and Cartier Islands、アシュモー諸島・カーティエ島とも表記される)はインド洋、また60キロメートルを隔ててティモール海に浮かび、アシュモア岩礁カルティエ岩礁英語版の3つのサンゴ礁からなるオーストラリア領の無人島

この島は790キロメートルに位置するノーザンテリトリー州都ダーウィンが管理している。無人島であるが、ウェスト島に自動気象観測所がある。アシュモア礁は一帯のサンゴ礁のうち、植物が自生する唯一のものである。また、タイマイアカウミガメアオウミガメなどのウミガメの産卵場で、ウミヘビジュゴン海鳥および軟体動物ナマコなどの海洋無脊椎動物の生息地でもある[1]

オーストラリア政府と協定の下、砂地と珊瑚礁の海域はインドネシア人漁場になっていた。しかし、乱獲が目立つようになり、政府はインドネシア人の漁を監視するようになった。20世紀の半ばに、オーストラリアとインドネシアではインドネシアの伝統的な漁師の協定交渉の権利を公認した。オーストラリアの海底油田に隣接する領域からの石油の抽出を管理している。

歴史[編集]

1700年代まではインドネシア人の漁師が訪れていたが、1800年イギリス船カルティエ号のナッシュ船長により、カルティエ岩礁が発見され、船名に因んでカルティエと名付けられた。アシュモア岩礁は1811年2月イギリス海軍ハイバーニアの船長サミュエル・アシュモアにより、発見され、船の名からハイバーニア岩礁と名付けたが、後に船長の名から現在のアシュモアと名付けられている。1850年代にはアメリカ捕鯨船がアシュモア岩礁で運営し、リン鉱を採掘していた。

1878年、アシュモア岩礁はイギリス領となった。1880年1月5日には944トンの鉄のがアシュモア岩礁のアンミリ・セント・カルティエ礁で座礁している。アシュモア岩礁はアメリカとイギリスとの間で領有を主張し合っていたが、1909年にカルティエ岩礁と共に統合されイギリス領となった。1933年に両岩礁はオーストラリア領となり、1938年にノーザンテリトリーの管理下に置かれる、1978年までオーストラリア政府に置かれる。

1983年アシュモア岩礁国立保護公園英語版(Ashmore Reef National Nature Reserve)が設立され、1985年アシュモア岩礁が自然保護区に指定。一帯に海草草地藻場潮間帯砂地干潟ラグーンが分布しており、2002年にアシュモア岩礁国立保護公園がラムサール条約登録地となった[1]

地形[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b Ashmore Reef Commonwealth Marine Reserve | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2013年1月1日). 2023年4月8日閲覧。

外部リンク・参考資料[編集]