善のイデア
善のイデア(希: τοῦ ἀγαθοῦ ἰδέαν)とは、プラトン哲学における最重要徳目。
概要[編集]
主著である『国家』において、プラトンは「哲人王」が目指すべき最高のものとして、この「善のイデア」を提示し、その説明を
という3つの比喩を用いて行った[1]。
プラトンの弟子であったアリストテレスは、『ニコマコス倫理学』第1巻第6章において、この「善のイデア」の実在性を否定して批判しており、これが両者の思想における決定的な相違点の1つとなっている。
(他には、『オルガノン』における弁証術(ディアレクティケー)の位置付け・扱い、『形而上学』における「一と多」問題の扱い、『政治学』におけるプラトン的国制の画一性・硬直性批判、『弁論術』『詩学』における弁論術や詩の位置付け・扱いなど。)