森戸大明神

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森戸大明神
地図
所在地 神奈川県三浦郡葉山町堀内1025
位置 北緯35度16分22.3秒 東経139度34分11.0秒 / 北緯35.272861度 東経139.569722度 / 35.272861; 139.569722 (森戸大明神)座標: 北緯35度16分22.3秒 東経139度34分11.0秒 / 北緯35.272861度 東経139.569722度 / 35.272861; 139.569722 (森戸大明神)
主祭神 大山祗命事代主命
社格郷社
創建 治承4年(1180年
別名 森戸神社
地図
森戸大明神の位置(神奈川県内)
森戸大明神
森戸大明神
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森戸大明神(もりとだいみょうじん)は、神奈川県三浦郡葉山町神社。森戸海岸の南端に、森戸川を挟んで所在している。単に森戸神社(もりとじんじゃ)とも。

歴史[編集]

1180年治承4年)に創建された。源頼朝以仁王令旨を奉じて挙兵し、紆余曲折はあったものの鎌倉を拠点とする勢力を築いた。頼朝は三嶋明神(現・三嶋大社)から分霊を勧請して神社を創建した。以降、歴代鎌倉幕府将軍が訪れる場所となった。当地を所領とする三浦氏祈願所ともなっている[1]

境内には、ベルツ博士マルティーノ公使を顕彰する顕彰碑が建てられている。彼らは明治初期に葉山を訪れ、保養地の適地として紹介、皇室や政府高官の別荘が多く建てられるきっかけとなった。葉山御用邸もその一つである。大正天皇は度々葉山御用邸で療養生活を送り、終焉の地ともなった[2]

祭神[編集]

境内[編集]

  • 拝殿・本殿
  • 社務所・授与所
  • 手水舎
  • 参集殿
  • みそぎ橋
  • 鳥居
植物
  • 飛柏槇(ひびゃくしん)(かながわの名木100選、葉山町指定天然記念物)
  • 千貫松(せんがんまつ)(源頼朝和田義盛関連)
記念碑
  • マルチーノ イタリア公使・ベルツ博士記念碑(保養地進言、葉山御用邸関連)
  • 詩人・堀口大学 詩碑「花はいろ 人はこころ」
  • 昭和天皇御即位の御大典記念碑(即位50年記念)
  • 大正天皇御即位の御大典記念碑
  • 高橋是清 歌碑「堪忍の 股よりのぞけ 富士の山」
  • 明治天皇昭憲皇太后 歌碑
    • 明治天皇 海辺雪 歌碑「波のうへに 富士のね見えて くれ竹の 葉山の浦の 雪はれにけり」
    • 照憲皇太后 里神楽 歌碑「くれ竹の 葉山の宮に きこゆるや 森戸あたりの かぐらなるらむ」
  • 源頼朝公 別墅跡
  • 侯爵細川家 松樹五百本寄進の碑
  • 石原裕次郎 記念碑

境内社[編集]

文化財[編集]

  • 森戸神社社殿(葉山町指定重要文化財 昭和55年9月18日指定)[3]
  • 森戸神社の庚申塔(葉山町指定重要文化財 昭和49年1月14日指定)[3]
  • 顕彰碑 ベルツ博士・マルチィーノ公使(葉山町指定重要文化財 昭和49年4月15日指定)[3]
  • 森戸大明神ビャクシン(葉山町指定天然記念物 昭和43年2月29日指定)[3]

交通アクセス[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 森戸大明神の紹介森戸大明神
  2. ^ 神奈川県高等学校教科研究会社会科部会歴史分科会 編『神奈川県の歴史散歩 上(歴史散歩14) 川崎・横浜・北相模・三浦半島』山川出版社、2005年、243-244p
  3. ^ a b c d 指定・登録文化財葉山町

参考文献[編集]

  • 神奈川県高等学校教科研究会社会科部会歴史分科会 編『神奈川県の歴史散歩 上(歴史散歩14) 川崎・横浜・北相模・三浦半島』山川出版社、2005年。ISBN 463424814X

関連文献[編集]

外部リンク[編集]